ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2011/09/15〜16) C

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(Update:2011/09/22)

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

それでは、雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓上部は右側と左側に分かれています。先週の段階で、右側の雪渓の雪解けが終了し、今週からは、左側の状況のみお伝えします。

 

雪渓上部左側

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

すでにお伝えしているとおり、雪渓上部右側の滑走が困難になり、滑走できるエリアは雪渓上部左側しかありません。したがって、今シーズンのノリクラデビューはもう出来ませんので、初めての方の滑走はご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

雪渓上部左側 下端部分

こちらは雪渓上部左側の下端部分。先週と比べると、雪渓の上下の長さがかなり短くなっています。

 

昨年の雪渓上部左側 下端部分(落書きの岩)
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2010/09/18〜19) D
先週の雪渓上部左側 下端部分(落書きの岩)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C

今週の雪渓上部左側 下端部分(落書きの岩)
昨年よりも一週間以上遅い雪解け

雪渓上部左側の下端部分には、落書きの岩があります。落書きの岩から雪渓下端までの距離は、先週の15メートルから31メートルと伸びています。

昨年同時期は50メートル、そして、昨年同時期より一週間早い段階では44メートル、さらに昨年同時期より二週間早い段階は20メートルでしたので、昨年よりも一週間以上遅い雪解けといえます。

 

先週のコブのライン − 滑走困難

こちらは先週まで滑走していたコブのライン。所々に岩の頭が目立つようになり、今週は滑走は困難です。

 

先週のスタート付近(先週のライン)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C
今週のスタート付近(先週のライン)
一週間で高さ1メートル近い雪解け

こちらは、同じラインのスタート付近。先週の画像と比べると、この一週間で高さ1メートル近い雪解けが見られます。この時期としては、やや多い雪解けです。

 

新たなラインが作成される 今日も数名のスキーヤーの姿が...

そして、先週のラインの左側(南側)に新たなラインが作成されています。今日も数名のスキーヤーがお越しになっています。

 

今日はご来光バスで − 「最高でしたよ!!」

先週、観光センターから出発する際に「もう、今日で終わりかなぁ〜」と、おっしゃっていたこちらの方。今日はご来光バスで日の出を楽しんだ後、そのまま、こちらで滑走されています。

今日は申し分ないご来光だったことは間違いないようで、その感動は、興奮冷めやらぬものがあったことを、お聞きすることができました。「乗鞍には、ご来光バスというものが存在し、天気さえ良ければ、絶好のご来光を楽しむことができる...」という話はノリクラにお越しになる方なら、周知のことと思いますが、やはり一度、体験するとかなり強烈に脳裏に刻まれるものです。夜明け前の出発ですから、かなり早起きしなければなりませんが、ぜひとも、一度体験してみてはいかがでしょうか?

なお、ご来光バスの運行は7月から9月末までですから、あと、残りわずかです。詳細は、乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 〜2011シーズン版〜 ★長野県側(乗鞍高原〜畳平)のシャトルバス をご覧ください。

 

強い日差しにバーンは適度に緩む 雪飛沫を上げて

9月に入ると、バーンの硬い日が多くなります。しかし、今日は強い日差しにバーンは適度に緩んで、雪飛沫を上げて滑走される様子も見られるほど...

 

ラインの長さは、48メートル×14コブ

ラインの長さは、48メートル×14コブ(ピッチ:3.4メートル)。

 

夕方まで滑走を繰り返す

久々にお越しになったというこちらの方、雪渓の下にビデオを設置して、ご自身の滑りをチェックしながら、夕方まで滑走を繰り返します。

 

昨年同時期より二週間遅いモーグルコーススタート付近
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2010/10/02〜03) B
今週のモーグルコーススタート付近
昨年よりも二週間も早い雪解け

上端部分(モーグルコーススタート付近)は、昨年よりも一週間程度早い雪解けを示していましたが、今週はかなり雪解けが進み、昨年よりも二週間も早い雪解けとなっています。

 

昨年同時期より三週間遅い上端部分
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2010/10/09〜10) B
今週の上端部分
昨年より三週間早い雪解け
昨年同時期より三週間遅い上端部分
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2010/10/09〜10) B
今週の上端部分
昨年より三週間早い雪解け

さらに上方の上端部分は、先週よりも10メートル以上も下がり、先週は昨年よりやや早い雪解けを示してましたが、昨年よりも三週間も早い雪解けとなっています。

 

上端から − 下端部分まで79メートル
昨年並みの雪解け

雪渓上部左側下端までの距離は79メートル。先週は昨年より一週間以上遅い雪解けでしたが、今週は昨年並みとなっています。この一週間はかなり早い雪解けを示しています。今後の雪解け状況が若干気がかりです。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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