ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2011/09/29〜10/01) C

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(Update:2011/10/06)

 

【10月1日(土)、週末を迎えて】

観光センター前駐車場 − 気温8℃、雨がやんで青空へ

9月30日(金)は終日にわたって雨の一日でしたが、翌日の10月1日(土)は青空の見られる10月最初の週末を迎えています。雲が足早に抜けて行き、次第に青空が多くなって行きます。6時の乗鞍高原の気温は8℃。長袖であれば、寒さをほとんど感じない朝です。

 

シャトルバスを待つ列

週末ということもあって、シャトルバスの到着時刻が近づくと、ご覧のように乗車の方々の列ができるようになって来ました。そして、観光センター周辺の木々も、色づき始めた様子が見られます。

昨晩はそれほどの冷え込みはありませんでしたが、この一晩で、乗鞍高原だけでなく、全山に渡って色合いが濃くなって来ました。特に位ヶ原のダケカンバは、一見して色合いが深くなっている様子が見られました。

 

週末を迎え、まずまずの人出

昨日は立山黒部アルペンルートに行ったものの、紅葉の状況が芳しくなく、WebSiteをチェックしたところ、乗鞍の冷泉小屋から摩利支天の中腹エリアが見頃であることを知って、急遽、お越しになった方もいらっしゃいます。

乗鞍の紅葉エリアは、標高2700メートルの大雪渓付近から、標高1500メートルの乗鞍高原までと幅広く、上部エリアが霜枯れのダメージを受けても、中腹エリアや山麓エリアでは綺麗な色合いを見せることは過去にもあり、紅葉が終了したり芳しくないエリアがあっても、乗鞍一帯を探せば、必ずどこかで見頃のエリアを見つけられるのが特徴でしょう。

 

大きなザックを背負って − 今日は十石峠の小屋で一泊の予定

さて、大きなザックの中を探っているこちらの方...久しぶりの再会です。ノリクラに足しげく通われていた当時から、すでに何年が経過するでしょうか?当時は雷鳥の研究で、乗鞍一帯を一日中歩き回る生活を送っていらっしゃいました。その後も論文作成の追加調査のために、何度もお越しなっていた様子が懐かしく想われます。そして、大きなザックには、苦労の末に投稿できた論文を何部も携えて、ノリクラに挨拶周りといったところです。

久しぶりの再会に加えて喜ばしい近況報告は、本当にうれしいものです。それにしても、皆さん、こんなに大きなザックを背負ってどこに行くんでしょうか??今日は、桔梗ヶ原の登山口から、乗鞍二十三峰の一つである十石山(じゅっこくやま、標高2525m)の避難小屋で一泊されるとのこと...桔梗ヶ原の登山口から平湯温泉へ登山道は整備されていますが、途中、分岐した先はかなりの藪漕ぎとなるはすです...皆さん気をつけて行ってきてください!

 

タクシーの運転手さんは名ガイド役も...

そして、タクシーはこのシーズンが一番忙しい時期。沿道の紅葉を楽しむことを目的にお越しになる方が多いため、車窓からの眺めを楽しんでもらうためにゆっくり運転したり、お勧めスポットでは、車を止めてガイド役を務めたりと、一人何役をもこなさなければいけません。

そのため、ノリクラの状況をよく把握していないと、乗車される方々の期待には応えることができないわけですが、もっとも、ここで何年にもわたって営業されている運転手さんばかりですから、そんな心配も無用です。

 

さらに青空が広がり、山頂も見えてきた − 今日も一日良い天気に恵まれる

時間の経過とともに、青空がさらに広がってきました。そして、山頂方面も雲間から見られるようになって、今日一日の天候に期待が持てそうです。

 

【10月1日(土)、快晴の紅葉散策・ヒルクライム】

二日前より紅葉はさらに色濃く

二日前の9月29日(木)の沿道の様子は、1ページ目の 【大雪渓までの沿道の風景 T】 でご案内しております。たった二日しか経過していませんが、色合いがさらに深くなり、この時期の紅葉は刻々と変化して行きます。

 

日中になって冷え込んでくる − どのヒルクライマーも長袖ジャージ

早朝は、ほとんど冷え込みを感じなかったものの、9時ごろから冷え込んだ空気に包まれるようになって来ました。今日もヒルクライムにお越しになる様子を、たくさん見かけることができます。どのヒルクライマーもこの冷え込みに、長袖のサイクルジャージのようです。

 

鮮やかな紅葉は一年の集大成のあらわれ

空のくっきりとした青と、ピークを迎えた紅葉の赤や黄色...
ノリクラの一年は白一色の厳冬期から始まり、萌黄色の明るい新緑が輝く早春、そして、今シーズンの集大成を見せてくれるかのような紅葉の錦を迎えると、四季というものは、天候や気候だけでなく、こんなヒトコマからも感じ取ることができると思うのです。

 

訪れたカメラマン − 何度撮っても、切りがつかない...

冷泉小屋でシャトルバスを待つカメラマンも、一旦はバックに収納したカメラを再び取り出して、何度もシャッターを切る様子があります。

 

自転車で下りながら紅葉散策
スピードの出しすぎと対向車には十分注意!

シャトルバスに折りたたみ自転車を乗せて、下山しながら撮影される方もあります。ブレーキにかなりの負担が生じますので、お越しになる前には、必ずブレーキーシューなど、各種点検を行ってからお越しください。また、シャトルバス・タクシーなど他の車両と行き交っています。ヘアピンカーブでは、シャトルバスなど大型車両は道幅をすべて使用しないと曲がりきれないため、カーブミラーやバスのエンジン音などから判断して、ヘアピンカーブでシャトルバスとの対向をしないよう、心がけたほうが安全でしょう。

 

夕方になってもヒルクライマーは続々と...

さて、今日は夕方になってもヒルクライマーの方々の様子が絶えません...そんな中、久しぶりにお会いするヒルクライマーに出会いました。

 

木曽から高山へ − 乗鞍縦断を果たす

前回お会いしたのは5月の畳平。そのときも今日のような夕方で、高山市内から40kmの道程を6時間かけてお越しになったという記憶があります。そこでは、次回は乗鞍を中心に縦走するようなルートを走って見たいと言っていらっしゃいました。

今日の旅程をお聞きすると、信州木曽地域にあるJR中央線(中央西線)の薮原駅(長野県木祖村、標高980m)を出発し、境峠(標高1500m)を乗り越えて松本市奈川を経由して乗鞍高原に入り、県道乗鞍岳線を登ってきたところだそうです。そして、さらに畳平から乗鞍スカイラインを下りて高山市街地まで自転車を走らせ、JR高山本線の高山駅から列車に乗って帰路に着くというコースだそうです。

 

畳平までもう少し... 終日に渡って綺麗な青空が続く

今回も時刻は15時30分を回ろうとしています。前回のコースとは異なり、乗鞍高原に入る前に境峠という比較的急な峠があったり、交通量の多い国道158号線のトンネルを通過しなければならない状況ですから、「薮原から来ました〜」と、サラッとおっしゃっていましたが、おそらく、相当大変だったと想像されます。そして、高山市内に到着する頃には、周囲は薄暗くなっていると思いますので、この先もお気をつけて...

今日も色々な方々と再会できた一日を送ることができました。そして、綺麗な青空が終日に渡ってほぼ続き、紅葉散策・ヒルクライムを十二分に楽しむことのできました。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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