ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2011/10/22〜23) @

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(Update:2011/10/27)

 

本来なら、上空から降ってくるものが、そろそろ雪になってもおかしくない時期ですが、雨が断続的に降り続き、比較的、気温の高い週末となりました。

10月22日(土)は、先週とほとんど同じような状態。夜半から断続的に雨が降り始めます。山頂方面も雪ではなく雨のため、岐阜県側の乗鞍スカイライン・長野県側の県道乗鞍岳線は、ともに通行可能で、シャトルバスも始発便から通常運行が始まります。午前中にかけて断続的に降ったり止んだりを繰り返し、午後になると、ほぼ雨は収まりを見せますが、大雪渓・位ヶ原などの上部エリアは、周期的に霧が流れ、それ以上の天候の回復はありませんでした。

10月23日(日)も、雨の朝を迎えます。6時の位ヶ原山荘の気温は7℃と、この時期としては高めの気温。そのため、降っている雨には冷たさはありません。しかし、この天候も山麓から徐々に回復を始めます。8時ごろには位ヶ原山荘でも太陽の輪郭が見え始め、大雪渓付近でも9時30分ごろになって、青空が広がり始めます。しかし、激しく流れる雲の動きは変わらず、天候の回復とともに、冷たい風が荒涼とした大雪渓エリアを覆ってきました。また、畳平も冷たい濃霧に包まれ、朝には5℃もあった気温が、正午には2℃まで低下し、それに呼応してお昼過ぎには青空が見え始めました。
そして、午後の山麓の乗鞍高原は、しっかりとした日差しが差し込み、紅葉散策には暑いと感じさせるほどのコンディション。ミズナラの落葉もかなり進み、カラマツもバラバラと音を立てるほどの勢いの落葉で、路面はカラマツの落葉で全面褐色に染められて、タイヤのスリップに注意しながら運転される様子がありました。

昨年と同様に、9月から紅葉情報を始めています。5ページ目から始まる 【紅葉情報】 をご覧ください。大雪渓・位ヶ原の上部エリア、および、冷泉小屋から摩利支天の中腹エリアの紅葉は終了し、見頃を迎えた山麓の乗鞍高原も落葉が目立つ状態となり、そろそろ紅葉シーズンも終りに近づいてきているようです。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月22日(土)、観光センター前駐車場】       【乗鞍高原周辺の散策 − 紅葉の番所】
Page-2 : 【大雪渓までの沿道の風景】       【大雪渓に到着】
Page-3 : 【雪渓上部】
Page-4 : 【夜は位ヶ原山荘で...】       【10月23日(日)も大雪渓へ、畳平の様子】
Page-5 : 【紅葉情報 − 三本滝ゲート〜休暇村付近】       【紅葉情報 − 乗鞍高原 T】
Page-6 : 【紅葉情報 − 乗鞍高原 U】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

 

【10月22日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝6時30分の観光センター前駐車場。

 

気温は10℃ − 周辺の山肌をも覆う低い雲

気温は10℃とこの時期としては高め。雨は断続的に降り、雲は観光センター周辺の山肌をも覆うほど低く、位ヶ原どころか、鳥居尾根付近すら確認できません。

 

完全に無風

風はまったくなく、テラスの幟も微動だしない状態。天候の変化を感じさせない状況です。

 

山頂方面は雪ではなく雨 − シャトルバスは通常運行

この高めの気温のため山頂方面も雨。そのため、岐阜県側の乗鞍スカイライン、及び、長野県側の県道乗鞍岳線ともに通行可能で、シャトルバスは、7時の始発便から予定通り運行されます。

 

軒先で雨宿り

次第に雨は上がってきますが、濡れたテラスでシャトルバスを待つ姿はありません。皆さん、軒先で雨宿り...

 

これから山頂へ − シャトルバス始発便を待ちます

先週も、夜行バス(さわやか信州号)でお越しになった方にお会いしましたが、こちらのお二人も夜行バスでお越しになり、これからシャトルバス始発便で山頂を目指す予定とのこと...

しかし、この雨降りに合羽を持参されていないとのこと...晴れていても気温が低ければ、合羽が防寒着代わりになりますので、どんな天候であっても合羽は必需品です。こちらの観光センター売店や、シャトルバス終点の畳平バスターミナル売店でも、ビニール合羽が販売されていますので、今日は、とりあえずビニール合羽を買い求めてください。

次回、お越しになるときは、ぜひとも登山用の合羽を持参されれば、より快適な登山を楽しむことができると思いますよ...

 

シャトルバス始発便が到着

10月下旬ともなれば、雨ではなく雪の確率のほうが高くなります。また、急激に気温が低下することもあります。シャトルバスで気軽に訪れることのできる乗鞍岳ですが、本格的な登山の山々と標高は変わらないため、この時期は、冬山登山やスキー場に出かけるイメージで、装備を整えられることをお勧めします。

 

改札

シャトルバス終点の畳平には売店などの設備がありますが、剣ヶ峰への登山道の中間地点にある肩の小屋は、10月中旬に営業を終了しています。そのため、避難場所が限られる状態となりますから、途中で天候状況が悪化した場合は、早めに下山されることをお勧めします。

また、天候の急変で降雪に見舞われると、シャトルバスも運休する事態となりますから、その点もご注意ください。

 

シャトルバスの営業は10月31日(月)まで

シャトルバスの営業も10月31日(月)まで...残りわずかとなりました。昨年は最終日まで通常運行が実施されましたが、例年、10月20日以降は積雪凍結のため、早朝(もしくは午前中)の運休は珍しくなく、終日運休が連日にわたって続くこともあります。

 

タクシー乗り場

そして、タクシー乗り場にも、いつものように待機車両が集まってきました。

 

いつものように朝のミーティング...

そして、毎朝、欠かすことのないミーティング...乗客の方がお越しになるまでのわずかな時間での情報交換。会話の内容を申し上げると、他愛もないことといえばそれまでですが、そんな情報交換が、乗客を迎えた車内で繰り広げられる観光ガイドとして、重要なポイントもあるわけです。

 

ここでお会いできるのも、あと一週間...

シャトルバス同様、タクシーの方々のノリクラ営業もあと一週間ほど...来週もお会いできることを楽しみとしております。

 

【乗鞍高原周辺の散策 − 紅葉の番所】

番所 − 県道乗鞍岳線旧道へ

紅葉が乗鞍高原よりもさらに山麓へと向かっていますので、少しばかり乗鞍高原周辺の様子を見て行きたいと思います。こちらは、観光センターから約3kmほど山麓へ移動した番所(ばんどころ)という地区です。画像のように、ガソリンスタンドの過ぎてすぐのところに、右へ細い道があります。

 

番所と中平を結ぶ旧道

右へ曲がった細い道は、県道乗鞍岳線の旧道で、中平(なかだいら)と番所をほぼ直線ルートで結んでいます。片側一車線の現在の県道乗鞍岳線よりもはるかに幅員(道幅)が狭く、乗用車でも対向が困難な箇所が多数あります。

 

全方向から紅葉に包まれる

そんな細い道ですから、全体的に樹木に覆われていて、紅葉を迎えたこの時期は、道路脇はもちろんのこと頭上まで、全方向からきれいな色彩に包まれます。

 

落葉の絨毯

落葉の絨毯で道路と路肩の区別がつかないほど...

 

マイカーよりも歩いて楽しみたい

マイカーの車窓からでも十分楽しめますが、できれば歩いて楽しんでみたい道です。しかし、あまりにも幅員が狭く、路上駐車する箇所はありませんので、散策を目的とする場合は、歩いてお越しになるのがよいでしょう。

 

森の中の小径

道路周辺にはご覧のような光景もあり、ほとんど遊歩道といった趣です。

 

かつては路線バスも往来しました

現在も運行されている、島々(しましま)と乗鞍高原を結ぶ路線バスは、かつてはここを往来していたということですから、現在のシャトルバスの運行以上に苦労が偲ばれます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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