ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.24(2011/10/22〜23) A
【大雪渓までの沿道の風景】
少しばかり寄り道をいたしましたが、ここからはいつものように大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
先週、ほぼピークを迎えた乗鞍高原の紅葉は、その見頃の分布が、シラカバやミズナラといった広葉樹から、カラマツへとバトンタッチを始めています。
広葉樹に対比する言葉は針葉樹にあたりますが、広葉樹には紅葉して落葉するものが数多くありますが、針葉樹の大半は一年中常緑で、カラマツだけが唯一紅葉して落葉する針葉樹です。
休暇村から数百メートルほどのところにある夜鳴峠。
近年、見通しをよくするために周辺の木々が伐採されて、夜鳴峠から乗鞍高原方面の紅葉を一望できるようになっています。
夜鳴峠からさらに進むとカラマツ林の中を進んで行きます。日差しが差し込めば、さらに輝きを増してくるはずですが、今日のような曇天でも、その色合いをはっきりと確認でき、紅葉が本格的に見頃を迎えていることがわかります。また、ご覧のように落葉始まり、路面はスリップしやすい状態となり、ありとあらゆるところに侵入してくるカラマツの細かな落ち葉に、閉口させられる時期になってきました。
こちらは、観光センターから7km先にある三本滝ゲート。この先からマイカー規制が始まり、バス・タクシー、自転車のみ通行できます。三本滝ゲートには、警備員の方が常駐しており、開門前の道路パトロールや許可車両の誘導を行っています。
今日はあいにくの天候でしたが、昨日はきれいな雲海が広がっていたとのこと。早朝の道路パトロールもまったく凍結はなく、この時期らしからぬ暖かさとのこと。
三本滝ゲートを過ぎた中腹エリアも、完全に紅葉が終了して、数週間前までの彩がまるでうそのような光景です。
そして、森林限界付近にある標高2350メートルの位ヶ原山荘。
付近は濃霧に覆われ、荒涼とした晩秋の雰囲気に拍車をかけています。
訪れる人の姿のまったくない大雪渓に到着です。
【大雪渓に到着】
正午の大雪渓入口の気温は8℃。雨はもう降っていませんが、ご覧のように視界は50メートルにも満たない状態。
この天候でも、今日も大雪渓に通い続ける常連のスキーヤーの姿があります。
大雪渓入口周辺を見ても、すでに枯れ果てたウラジロナナカマドが残るばかり。真っ赤な実ですら、色褪せてしまいました。
風はほとんどないものの、雲の動き激しく、時には周辺の視界が開けるときもあり、小さくなった雪渓上部左側を何とか望むことができます。雪渓上部左側の様子がこのあとのページでお伝えします。雪というより完全に氷と化した状況は、遠く離れたここからは想像できないものです。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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