ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2011/10/22〜23) E

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(Update:2011/10/27)

 

【紅葉情報 − 乗鞍高原 U】
★ピークを過ぎてますが見頃★

善五郎の滝 駐車場

 こちらは善五郎の滝 駐車場付近の様子。

 

ミズナラ − 落葉が目立つ

ミズナラが多く分布する場所で、先週の段階でピークを色合いを見せてくれました。そして、今週はご覧のように落葉が目立つ状況です。

 

善五郎の滝 遊歩道 − 大半が落葉

駐車場から善五郎の滝へ向かう遊歩道は、ご覧のように大半が落葉してしまいました。昨年よりも一週間早い推移です。

 

先週の善五郎の滝 遊歩道
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2011/10/15〜16) E
今週の善五郎の滝 遊歩道
一気に落葉

先週と同じ箇所を対比してご覧いただきますが、この一週間で様変わりしてしまいました。

 

ヤドリギ − ミズナラに寄生

落葉が完全に終わったミズナラには、ヤドリギ(ヤドリギ科ヤドギリ属)が点在する様子が目立つようになります。エノキ、ブナ、ミズナラ、クリなどの落葉高木に寄生する常緑樹で、宿主(寄生される木)であるミズナラの葉がすっかり落ちてしまうと、青々としたヤドリギがはっきりと確認できます。

ヤドリギは、宿主の幹に櫛状に根を食い込ませて、水分・栄養分を吸い取って生活しています。また、種子が粘着性で、鳥などで運ばれて別の宿主の幹に付着すると、そこから再び宿主の幹に根を這わせて大きくなっていきます。

ただ、ある程度の大きさの大木がないと着生できないようで、ヤドリギは日本各地に分布するものの、どの木でも寄生するというわけではないようです。

 

休暇村方面へ

善五郎の滝 駐車場からさらに休暇村方面に向かう沿道も落葉が目立ちます。

 

先週の善五郎の滝 駐車場付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2011/10/15〜16) E
今週の善五郎の滝 駐車場付近
見頃はそろそろ終わりへと

それでも、まだまだ葉を残している木々があります。しかし、色合いはかなり褐色を呈するようになり、見頃のピークはそろそろ終わりに近づいてきています。

 

鈴蘭橋

善五郎の滝 駐車場からさらに1kmほど進んだところにある鈴蘭橋。

 

先週の鈴蘭橋
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2011/10/15〜16) E
今週の鈴蘭橋
落葉が目立つものの見頃が続く

ほぼピークの状態を迎えた先週の画像と比較しても、まだ見頃の時期が続いていることがわかります。

 

先週の善五郎の滝 駐車場付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2011/10/15〜16) E
今週の善五郎の滝 駐車場付近
 

ただ、次の週末にはかなりの落葉が始まると思いますので、乗鞍高原の紅葉もそろそろ終わりに差し掛かってきているでしょう。

 

見晴峠 登山道

そして、こちらは乗鞍高原から見晴峠に向かう登山道。

 

カラマツの紅葉 − ゴールデンオレンジの木漏れ日が広がる

登山道周辺はカラマツ林に囲まれていて、空を見上げると、紅葉したカラマツからこぼれるゴールデンオレンジの光が広がっています。

 

乗鞍高原の紅葉はフィナーレへ

カラマツの紅葉がピークを迎えて、乗鞍高原の紅葉はフィナーレを迎えます。

<参考 − 過去三年間の同時期の状況>
●2010年 − 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2010/10/23〜24) D【【紅葉情報 − 乗鞍高原 T】★ピークを迎えました(昨年より一週間遅い)★
●2009年 − 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2009/10/24〜25) A【紅葉情報 − 乗鞍高原】
●2008年 − 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2008/10/25〜26) A【紅葉情報−乗鞍高原】★見頃をやや過ぎた感じです(昨年より1週間早い)★

 

【昨年の今ごろは?】

2010ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2010/10/23〜24)

10月23日(土)は、早朝は冷え込んだものの、綺麗な快晴と力強い日差しにこの時期とは思えないほど穏やかな小春日和の一日となりました。ただ、上部エリアの大雪渓・位ヶ原では、山頂登山に出向く方以外に訪れる様子はほとんどなく、これまでになく人気の少ない静かな状況。それでも、ヒルクライムに訪れる方が、時折、大雪渓前を通過して行き、おそらく、ノリクラを良く知るヒルクライマーにとって、10月後半のノリクラでのヒルクライムなど想像もできないという方もいらっしゃるかと思いますが、今日はそんな状況を覆すほどの暖かな一日でした。

そして、翌日の10月24日(日)は、昨日とは打って変わってどんよりとした天候。上部エリアは訪れる方も少なく荒涼とした雰囲気となり、午後には激しく山頂から雲が急降下するようになり、15時ごろには雨が降り始めます。この雨のため、翌日の25日(月)の乗鞍スカイラインは午前中は雨量規制で通行止めとなり、また、26日(火)は全国的に冬型となったこともあって、午後から路面凍結で通行止めとなりました。そろそろ、本格的な冬へと近づいてきました。

紅葉は、三本滝ゲートより上部では完全に終了し、今週は山麓の乗鞍高原でピークを迎えています。中にはまだ青いものもあって、もうしばらく紅葉が楽しめるのではないかと思います。

 

<編集後記>

続けるということが大事...

今回、シーズン滑走日数160日のスキーヤーをご紹介いたしました。スキーを職業としている方でも、おそらく、160日という日数を滑りこなす方はいないのではないかと思います。今回、160日達成の記事をあえて取り上げた理由は、160日という日数が重要ではなく、継続するというモチベーションを持つことが重要なのだと思ったからです。

人間は好奇心や向上心が他の動物以上に旺盛であると思います。また、それが人間らしく生きて行くための精神的な糧であるところが特徴であるとも言えるでしょう。

これまでにも、多くの方が夏の大雪渓にノリクラ通いを始めて、月日の経過とともにノリクラ通いを卒業して行く姿を見て来ました。お盆が過ぎて初秋に入ると、かなりハードなバーンとなり、滑りにくいを通り越した状態となってきます。そんな状態になると、スキー・ボードのトレーニングとしてはかなり非効率で、時には滑りにくいバーンでポジションを狂わせ、かえって滑りが下手になってしまう状況もあります。どんなに悪条件でも継続しつづける...これが本当の強みになって行くのでしょう。

今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーの連載は残り一回となりました。最後まで継続して行く予定です。もうしばらくの間、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

 

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