ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2011/12/24〜25) A

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(Update:2011/12/29)

 

【車道を延々と歩く】

車道を延々と行く

かもしかゲレンデからは、車道(県道乗鞍岳線)を歩いて位ヶ原山荘に向かいます。

厳冬期の場合、かもしかゲレンデ最上部から始まるツアーコースを利用したほうが経路が短いのですが、今年は雪不足のため、ツアーコースのブッシュが埋まっておらず、アクセスすることが困難です。そのため、遠回りではありますが車道を利用するほかありません。

かもしかゲレンデから、車道経由で位ヶ原山荘に向かう経路は、ノリクラガイドマップ(紅葉 上部エリア版) をご参照ください。また、ツアーコースは、ノリクラガイドマップ(冬〜春スキー版) をご覧くだされば、ご参考になるでしょう。

 

紅葉の三本滝上
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2011/10/08〜09) E

今回の三本滝上
水の流れは雪に覆われる

せっかく車道を進んで行くのですから、周辺の風景の移り変わりも見ておきたいものです。こちらは三本滝上。ちょうど紅葉の時期の画像と比べて見ましょう。ご覧のように水の流れが見られますが、もう少し時期が過ぎると、雪に覆われるようになってきます。

 

紅葉の摩利支天
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2011/10/08〜09) E
今回の摩利支天
モノトーンの光景

こちらは摩利支天付近の様子。すっかりモノトーンの光景となってきました。さらに積雪が増えれば、道路周辺の低木は完全に雪に埋まってしまうでしょう。

 

小休憩 行動食は耐水性の袋に入れて

標高1800メートルのかもしかゲレンデから、標高2350メートルの位ヶ原山荘までは、約10kmの道程です。途中、休憩を挟みながら進んで行きます。手に持っているのは、チョコレートなど気軽に口にすることのできる「行動食」。耐水性のチャック付ビニール袋にあらかじめ移し変えて、中身が濡れないように持ち歩きます。

 

休憩のたびに、おバカな話で盛り上げる

冬場の登行は先行者の足跡をトレースしながら一列になって進むのが一般的。そのため、お互いの会話も少なくなりがちですが、休憩のたびにテンションを持ち上げようと心がけます。

「今年は雪が少ないですねぇ〜」といったことから、ここでは書けないような(?)内容まで様々です...要はお互いのテンションを切らさないように、おバカな話をつないで行ければよいといったところでしょうか...

 

摩利支天からは登山道を進む

標高2000メートルの摩利支天から先は、車道から登山道を進むと、ショートカットできます。この先、荒田沢橋までは登山道です。

 

摩利支天〜荒田沢橋 登山道

登山道も全面積雪に覆われてきましたので、シール・スノーシューで進むことができます。ただ、所々岩の頭が見え隠れしていますので、シールでの登行にはエッジのダメージに注意が必要です。

 

荒田沢橋へ − 車道と合流

そして、荒田沢橋付近から再び車道に合流です。

 

小雪が舞う中、お昼休み − でも、手早く済ませて体を動かし続けないといけません

時刻は正午を回ったあたり。ここで一休みとなりました。ごごになって小雪が舞い始めるようになります。気温はマイナス10℃と、動いていないと体の芯からどんどんと冷え込んでくる状況です。ゆっくりとできる状況ではなく、歩き続けるだけの栄養補給をするのが目的。

 

今回の荒田沢橋
秋の荒田沢橋
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2011/10/28〜30) C

荒田沢橋から先は、車道と登山道を交互に進んで行きます。グリーンシーズンとほぼ同じルートです。


今回の荒田沢橋 − 秋と同じようにストックで...
 
秋の荒田沢橋 − 「ここまで積もるんですよね〜」
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2011/10/28〜30) C

グリーンシーズン最後の10月下旬、ここを訪れたとき、「冬場はこの高さくらいまでは雪が積もるんですよね〜」と、荒田沢橋の欄干を指していた記憶が真新しく残っています。

あれから二ヶ月ほどが経過して、そのとき指した高さまで、雪がちゃんと積もっていますね〜

 

冷泉小屋付近 − 積雪が増え始める

標高2200メートルの冷泉小屋付近までやってくると積雪量がさらに増え、シールで脛程度まで沈み込む状態になってきます。

 

再び登山道へ − 天然のクリスマスツリーの中を行く

冷泉小屋からは、車道を串刺しするように登山道でショートカットです。周囲はオオシラビソなどの針葉樹が多くなり、天然のクリスマスツリーの中を進んで行きます。

 

所々、板をはずして急斜面を登る

位ヶ原山荘に近づくにつれて、登山道の勾配もきつくなり、シールでは登ることのできない箇所も見られるようになって来ました。

 

一つ一つ難所をクリアー 重たい足にムチ打って歩き続ける

メンバーにアシストされながらも、難所を一つ一つクリアー。

「ヘアピンカーブの先の登山道を行くと、もう位ヶ原山荘ですよ!」 → 「本当ですか?」 → 「ハイッ、ほんとうですよ!」

幾度となく、このやり取りを繰り返しながら歩み続けます。動かなくなりつつある重たい足にムチ打って、次の一歩を何とか繰り出しながら歩き続けます。

 

位ヶ原山荘に無事到着

午後になってさらに雪の降り方が激しくなってきました。休暇村ゲレンデを出発してからおよそ5時間、ようやく位ヶ原山荘に無事到着です。でも、本番はここから...疲れたなんていってられませんよ! Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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