ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.3(2012/04/07〜08) A

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(Update:2012/04/12)

 

【リフトを乗り継ぎ、ツアーコースへ】

夢の平クワッドリフト

それではリフトを乗り継いでツアーコース入口へ向かいます。

 

時折薄日が差す 明日で終了なんてもったいない...

時折、薄日が差してゲレンデにはリフト搬器の影が映るほど。連日パウダー三昧の日々が続き、「ゲレンデコンディションがこんなによいのに、明日でリフト営業終了はもったいない...」と、リフトに一緒に乗る間もパウダーの話ばかり...

 

翌日(4月8日(日))の夢の平クワッドリフトからの光景
リフト上からの眺望も今日で最後

そして、こちらは翌日の4月8日(日)の夢の平クワッドリフト上からのロケーション。一変して絶好の青空の一日となりました。ここからの眺めはお勧めのビューポイントです。ご覧のとおり、高天ヶ原から富士見岳まで一望できます。

乗鞍岳は23の峰々からなる山並みの総称で、主峰は標高3026メートルの剣ヶ峰(けんがみね)であることはご存知のことと思います。画像の左から、高天ヶ原(標高2829m)、剣ヶ峰(標高3026m)、そして、下り線ワイヤーのところに少しだけ頭を出しているのが摩利支天岳(標高2872m)、右端が富士見岳(標高2817m)です。

「乗鞍から富士山は見えますか?」と、問われる方が多くいらっしゃいますが、残念ながら乗鞍(剣ヶ峰)からは、南アルプスの北岳に隠れて見えません。しかし、乗鞍23峰のうち富士山が見られる山も実在します。それはその名のとおり「富士見岳」。日本各地に「富士見」という地名がありますが、「富士山が見える」という意味合いが含まれています。

さて、富士見岳から富士山はどのように見られるかというと、南アルプスの北岳の山頂左側にほんの少しだけ頭を出していて、肉眼ではまず確認できないほど...まさに写真判定の世界です。それでも昔の人はこの山に「富士見岳」と命名したわけですから、現代人よりも視力がよかったのか、現在よりももっと空気が澄んでいたのではないかと想像します。

 

次のリフトはかもしかペアリフト。

 

朝一番のパウダー狙い

朝一番のパウダー狙いのスキーヤー・ボーダーが思い思いのシュプールを描いています。

 

ツアーコース入口へ

リフト降車口が近づくと吹雪はさらに強くなり、視界も悪化してきました。このリフトを降りるといよいよツアーコース入口です。

 

【ツアーコース入口】

こちらはツアーコース入口。

 

気温マイナス6℃ − 真冬の乾いた吹雪

いつものようにスキーにシールを貼ったり、スノーシューを履いたりする光景が見られます。今日の気温はマイナス6℃。南寄りの吹雪ですが、先週とは異なり乾いた冬の雪質です。

 

上質のパウダーを求めて出発!

標高2000メートルの入口付近でも綺麗な雪質ですから、上部エリアはさらに上質なパウダーを楽しめそうな予感...常連の方々も先を急ぐ足がさらにスピードを増します。

 

この天候でもたくさんの方がお越しになる

入口急斜面の上端付近はかすんで見えない悪天候。それでもこの週末でリフト営業が終了するということもあって、この時間帯だけでも20名ほどの方がツアーコースに向けて出発しました。

翌日(4月8日(日))の入口付近
天候回復と相まって今シーズン一番の賑わい

さて、こちらは翌日の4月8日(日)の入口付近の様子。天候が回復したこともあって、今シーズン一番の賑わいとなっています。この時間帯ですでに60名以上の方がツアーコース入口にお越しになっています。

 

出発の準備 − 日焼け止め(左)、ビーコンチェック(右)

気温は0℃。リフト乗車中ですらアウターが要らないほど。強い日差しに日焼け止めを顔に塗布する様子もあります。これからの時期は太陽からの紫外線が強くなってきます。また、今日のような新雪の積もったときは、雪面からの照り返しもかなり強いものがあります。

そして、ビーコンチェックも欠かせません。通常、ビーコンは送信モードにしてフィールドに出かけます。ビーコンチェックはメンバーの一人のビーコンを受信モードにして仲間のビーコンをチェックするものですが、チェックした本人のビーコンを受信モードから送信モードにするのを忘れるのが問題です。最近はビーコンチェックする専用のツールもあり、そんな小気味きいたツールの話で常連仲間の話が盛り上がります。

 

出発 − ぽかぽか陽気で半袖姿も...

次第に冷たさを伴った風が強くなってきますが、それでも太陽の日差しは春の強さを感じます。アウターをボードにくくりつけ、さらには半袖でツアーコースに向かう方の姿もあるほどです。春はこんなに穏やかな日もあれば、「春の嵐」といわれる日もあって、その激変振りに登山者は翻弄させられるのです。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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