ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.5(2012/04/21) C

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(Update:2012/04/26)

 

【ツアーコース T −1〜6番標識区間】

入口急斜面を登りきれば、比較的なだらかな緩斜面がが続きます。

 

はじめてツアーコースを登りました! − ツアーコースの下山滑走可否はWebsiteでチェックしてます

入口急斜面を登り切ったところでお会いしたこちらの方。いつもは乗鞍岳春山バスが運行されてからノリクラ入りされているとのこと。そのため、ツアーコースは下山滑走するだけで、登ってくるのは今回が初めてだそうです。三本滝レストハウスからの登行についてお聞きすると、「いやぁ〜、やっぱりきついですよ!」と、少し汗を滲ましていらっしゃいました。

「春スキーのシーズンになって、ノリクラ入りする前には必ずWebSiteをチェックしてますよ。ツアーコースが下山滑走できるか気になるものですから...」と、おっしゃってくださいました。「いつも見ているWebSiteから、逆に取材を受けるなんて...」と、少し驚いた様子でした。

取材を続けていると、「まさかお会いできるとは思いませんでした。」と、おっしゃる方が結構多いんですが、取材日にお越しになれば、大抵お会いできる確立が高いと思われます。
もし、お会いできたら、ぜひともお声をおかけください。お待ちしております...

 

涼しい南風が吹きぬける − 火照った体をクールダウン

ツアーコース内に、涼しい南風がやさしく吹き抜けるようになって来ました。火照った体をクールダウンさせてくれる「恵みのそよかぜ」です。いつもなら北寄り、もしくは西寄りの風が吹くことが多く、南風は日本海側に発生した低気圧に向かって吹くようなときしかあまりありません。大抵、そのような時の南風は生暖かく湿っぽいもので、今回のように「涼しい南風」でということは稀なケースといえるでしょう。

 

昨年の1番標識付近(手前)
2011ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版
Vol.5(2011/04/23) B
今週の1番標識付近(手前)
切り株がまだありません
ツアーコース全山で積雪量が多い

前のページで入口急斜面の様子を、昨年同時期の同一箇所の切り株で比較して、今年の積雪量についてお伝えいたしました。こちらは1番標識手前付近。こちらでも同じ現象が見られます。昨年同時期にはすでに見られるようになってきた切り株が今年はまだありません。ツアーコース全山に渡って昨年より積雪量が多いことがわかります。

 

1番標識付近 − 二つのピークが聳える(高天ヶ原、剣ヶ峰)

そして、こちらは1番標識付近。ノリクラの峰々が真正面に聳え、ツアーコース内で一番のビューポイントといっても良い箇所です。左のピークが高天ヶ原(標高2829メートル)、右のピークが乗鞍岳主峰の剣ヶ峰(標高3026メートル)です。

 

高天ヶ原 − 真冬のごとく真っ白な美肌 しかし、雪解けで岩肌が見られる

例年なら、黄砂などでまだら模様となる山肌も、真冬のごとく真っ白な美肌を見せています。しかし、良く見ると、高天ヶ原には雪解けで岩肌が見られるようになって来ました。

 

二週間前の1番標識付近 − 高天ヶ原に雪解けは見られない
ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 
Vol.3(2012/04/07) B

こちらは二週間前の4月8日(日)の様子。今週の画像で見られた高天ヶ原の左肩の岩肌はありません。さらに今週は剣ヶ峰直下でも少し雪解けが進んでいる様子が見られますが、二週間前の画像では、完全に真っ白な状態です。このところ、定期的に降雪があって、ツアーコース内ではほとんど雪解けを感じられない状況ですが、やはり、着実に雪解けは進んでいるようです。

 

昨年の3番標識
2011ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.5(2011/04/23) B

先週の3番標識
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.4(2012/04/14) C

今週の3番標識
先週より5センチ減少
昨年より70センチ多い

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。左上は昨年同時期で右上が先週のものです。先週よりも5センチ減少して、昨年より70センチ多い状況です。この付近ではあまり雪解けが進んでいないようです。

 

快晴の青空雲のベールがかかりはじめる − 気温14℃、二桁の気温は久しぶりのこと

お昼近くになると快晴の青空にも、雲のベールがかかるようになってきました。正午の気温は14℃。急に気温が上昇して二桁の気温になると、寒さに慣れきってしまった体にはかなりの暑さに感じるものです。まだ寒さに慣れていない初冬のコンディションとちょうど逆のパターンです。

このような時は、こまめに水分を取って、脱水しないように心がけることが大事です。

 

昨年の5番標識
2011ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.5(2011/04/23) B

先週の5番標識
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.4(2012/04/14) C

今週の5番標識
先週より20センチ減少
昨年より40センチ多い

こちらはツアーコース上部付近の5番標識。3番標識の画像と同様に、左上は昨年同時期で右上が先週のものです。先週より20センチ減少して、昨年より40センチ多い状況です。

 

青空は少し白っぽい − 厳冬期の紺碧とは異なる

空の青色は少し白っぽい色合いを見せています。このあたりが厳冬期に見せる真っ青に突き抜ける明快な色合いとは異なっています。

 

6番標識手前のウェーブ

5番標識を過ぎて6番標識付近に差し掛かると、ウェーブ状になった箇所があります。

 

昨年の6番標識手前の谷
2011ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.5(2011/04/23) B

先週の6番標識手前の谷
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.4(2012/04/14) C

今週の6番標識手前の谷
窪みの部分が一段深くなっている − 滑走注意

昨年同時期の画像と比較します。ウェーブの前後の積雪量は明らかに昨年よりも多い状態です。しかし、中央の窪んだ部分の積雪量は昨年よりもが少なく、窪みの部分が一段深くなっていますので、下山滑走には注意が必要です。

来週から乗鞍岳春山バスの運行が始まります。これまではツアーコースを登って、再びツアーコースを下山滑走するため、この箇所の窪みの様子を登るときに把握した上で滑走しますが、春山バスに乗車すると、この箇所の状況を把握せずに下山滑走することになります。

従って、春山バスに乗車してツアーコースを下山滑走する場合は、6番標識付近のウェーブは止まるくらいのスピードで慎重に滑走することをお勧めします。春先になって雪の滑走性が低下し、特にボードなどはできるだけスピードを落とさずに滑走したいところですが、絶対に無理をせず、ストックを併用して安全に下山滑走してください。(過去には、このウェーブを下山滑走中のスキーヤーが、転倒・負傷して救助要請した事案が発生しています。)

 

昨年の6番標識付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.5(2011/04/23) B

先週の6番標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版 Vol.4(2012/04/14) C

今週の6番標識付近

6番標識付近でも先週より積雪量が若干減少していますが、明らかに昨年よりも多い状態となっています。この先を進むとツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと続きます。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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