ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.2(2012/05/19〜20) D

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(Update:2012/05/24)

 

【5月20日(日)、三本滝レストハウス前駐車場、春山バスの車窓】

三本滝レストハウス前駐車場

取材二日目の5月20日(日)。三本滝レストハウス前駐車場には、今日もスキーヤー・ボーダーの方々が集まっています。

 

乗鞍岳春山バスは通常運行 − 乗鞍スカイラインは積雪通行止め

5月中旬から6月までのノリクラ雪渓カレンダーでは、乗鞍スカイラインの様子をお伝えしています。しかし、乗鞍スカイラインは昨日に引き続き今日も積雪通行止めが続いているため、今回お届けする ノリクラ雪渓カレンダーVo.2 は予定を変更して、長野県側の春山バスの様子をお伝えいたします。

今日の春山バス始発便は5台が運行されました。春山バスはゴールデンウィークから運行が開始され、5月いっぱいは標高2350メートルの位ヶ原山荘が終点ですが、6月以降は、標高2600メートルの大雪渓駐車場・肩の小屋口まで延長運行が予定されています。

 

春山バスの車窓の様子をご案内します

それでは、位ヶ原山荘までの道のりをゆく春山バスの車窓をご案内致します。三本滝ゲートより先は、冬季閉鎖中で、特別に許可された春山バス以外は通行することができません。

 

かもしかゲレンデ 道路周辺に残雪

雪のなくなったかもしかゲレンデを横切って行きます。三本滝ゲートから先の県道乗鞍岳線は、7月から冬季閉鎖が解除されます。冬季閉鎖が解除されるまでにはカーブミラー・ガードロープなどが設置されますが、冬季閉鎖中の現時点ではまだ設置されていない箇所もあります。

バスがさらに進んで行くと、道路周辺に残雪が見られるようになってきます。

 

周囲の残雪から雪解け水 − 夜間凍結の原因

左の画像は標高2000メートルの摩利支天バス停付近。周辺の残雪から雪解け水が道路にしみだしています。これが夜間に冷え込むと凍結します。そのため、降雪など悪天候でなくてもこのような現象が発生すると、春山バスは運休となる場合があります。道路周辺の残雪が完全になくなるまでは、夜間凍結の懸念はなくなりません。

 

冷泉小屋を通過 − 雪の壁が一気に高くなる

春山バスはさらに進んで、標高2200メートル付近の冷泉小屋を通過すると、周囲の雪の壁は一気に高くなってきます。

 

バスよりも高い雪の壁 日常を忘れた別世界の光景

所によってはバスの車体よりも高い雪の壁もあって、車窓に迫ってくる雪の壁に圧巻する観光客の方もいらっしゃいます。道路周囲の斜面はまだ雪景色一辺倒で、夏日の続く都会とは別世界の光景です。

 

位ヶ原山荘に到着

春山バスに揺られて約25分。標高2350メートル位ヶ原山荘に到着です。

 

出発準備のスキーヤー・ボーダー − 長袖は必須 春山バスの乗務員の方々 − 今日も安全運転に努めます

この日の位ヶ原山荘の気温は8℃。今日は比較的高めの気温ですが、まだまだ冬のようなが寒い日が続きます。観光センターや三本滝では半袖で問題ない状態でも、必ず長袖を用意してください。

そして、春山バスは冬季閉鎖中の山岳道路での運行ですから、道路パトロールの実施や先導車による誘導運行など、万全の安全対策をとります。乗務員の方々は、運転手の方も車掌の方もすべて、県道乗鞍岳線を熟知された方ばかりです。

 

屋根板入口 − シールやスノーシューを履いて出発!

スキーヤー・ボーダーの方々が向かう先は、屋根板入口。ここからシールやスノーシューを履いて出発です。国土地理院の地図などでは、屋根板という地名は出てこないと思いますが、このように地元地域だけで使用される地名は数多くあります。

ちなみに、ここでいう屋根板の入口は、県道乗鞍岳線16番カーブ付近です。(参考 → ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号版

 

屋根板から位ヶ原へ

今日も屋根板から位ヶ原へとスキーヤーの方々が続々と登ってきます。

 

一緒になってワイワイと 剣ヶ峰を目指して

グループで一緒になってワイワイと登るのは楽しいもの...大半の方は剣ヶ峰を目指して肩の小屋方面へ登ります。

 

【肩の小屋】

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年の肩の小屋周辺
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2011/05/21〜22) B
今週の肩の小屋周辺
昨年よりも明らかに多い積雪量、例年よりも多い
昨年の肩の小屋東側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2011/05/21〜22) B
今週の肩の小屋東側
昨年よりも明らかに多い積雪量、例年よりも多い

昨年は例年よりも積雪量が少なかったため、肩の小屋周辺は昨年よりも明らかに積雪量の多い状態が見られます。しかし、2010年・2009年と比べても、今週の積雪量のほうが多く、例年よりも多い傾向が見られます。

 

昨年の肩の小屋西側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2011/05/21〜22) B
今週の肩の小屋西側
昨年よりも明らかに多い積雪量、例年並み

西側の屋根周辺の積雪も、昨年とは大きな開きがあります。しかし、2010年・2009年とほぼ同等の積雪量です。

 

今日も春スキー三昧

今日もノリクラのあちこちを歩き回り、春スキー三昧の一日を送っています。これから位ヶ原山荘まで下山して、山荘で食べる「うどん」で今日の山行をシメます... Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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