ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.7(2012/06/22〜23) A

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(Update:2012/06/28)

 

【畳平周辺】

不動岳 − 2010年.2007年に次ぐ積雪量 鶴ヶ池 − 2007年以降最も多い積雪量

ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は、畳平の東にある鶴ヶ池。この一週間は雪解けが激しく、不動岳は2007年よりも少なく、2008・2009年並みの積雪量です。そして、鶴ヶ池の雪解けも激しく、2007年以降もっとも多い積雪量を示していましたが、2007年並みへと減少しています。

 

お花畑 − 谷底には岩場や地面が見え始めてきた

こちらは畳平の南側のお花畑。左斜面は不動岳の山肌で右斜面の恵比寿岳の山肌です。二つの山肌の谷底がお花畑です。この付近もこの一週間の雪解けが激しく、お花畑の周回コースは、ほぼ全域に渡って雪解けが完了している状態です。

 

2011年のお花畑(同時期の一週間前)
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2011/06/17〜18) A
2010年のお花畑(同時期の一週間前)
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) A
2009年のお花畑
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2009/06/27〜28) A
2008年のお花畑
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2008/06/28〜29) A

=過去4年間と比べて、今週は例年より早い雪解け=

こちらは2011年〜2008年までの過去4年間のお花畑の様子です。2011年と2010年は同時期の撮影を行っていませんので、一週間前の様子です。先週も2008年・2009年よりも少ない状態でしたが、今週はその差がかなり拡大していることが容易にわかります。

畳平のお花畑の開花は、積雪がなくなり、地面が露出するタイミングに左右されるようです。そのため、例年よりも積雪量の多かった状況も、このように早くから雪解けが完了すれば、今年の見頃の時期はこれまでの見込みよりも若干早くなる可能性もあります。

 

不消ヶ池 − 2009年並みの積雪量に減少

摩利支天岳の北斜面にある不消ヶ池(きえずがいけ)も、2007年以降で最も多い積雪量が続いていましたが、2009年並みに減少しています。

 

不消ヶ池の取水口 − 畳平へ供給

不消ヶ池の取水口付近もかなり激しい水の流れが確認され、周辺には清涼感あふれるせせらぎの高らかな響きがこだまします。

 

水源地のため、不消ヶ池一帯は入山禁止

ここで取水した水は畳平の各施設へ給水されます。不消ヶ池一帯は入山禁止となっていて、お花畑へ続く遊歩道も雪解けが終了するまでは通行止めになっています。

 

畳平から約1.2km。富士見岳の山腹を横切って、分岐点へと向かいます。

 

【肩の小屋へ】

肩の小屋・コロナ観測所 分岐点
2007年並みの積雪量に減少

畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。先週は、「例年、この時期になると、分岐点からコロナ観測所に続く北斜面の積雪はほとんどなくなります」と、申し上げましたが、今年は今週になって北側の積雪がなくなりました。ただ、この一週間の雪解けの激しさから、先週までの2007年以降の過去5年間で最も多い積雪量は、2007年並みに積雪量が減少しています。

 

雪の壁の高さは2.5メートル − 例年よりもまだ高い

現在の雪の壁の高さは2.5メートル。例年よりもまだ高い状態が続いています。

 

大雪渓 − 例年並みの積雪量に減少 位ヶ原 − 例年並みの積雪量に減少

分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。

山頂付近の濃霧で上部エリアの積雪量が把握できませんが、高天ヶ原や大雪渓エリアの積雪量は例年と同じような状態です。その手前の摩利支天岳の山肌から斜め下に伸びるハイマツ帯の太さだけが例年と異なっている程度の違いしか認識することができません。また、これまでは、各年で積雪量の違いを明確に認識できる状態でしたが、雪解けとともにその差が小さくなって来たこともあり、先週までは2007年並みの積雪量の多い状態といえましたが、今週は例年と変わらない状態です。

また、位ヶ原周辺に関しても同様の状況で、先週までの2007年並みの積雪量の多い状態から、今週は例年と変わらない状態と表現を変更します。

 

積雪量が平年並みの2010年の大雪渓
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2010/06/25〜26) B
積雪量が平年並みの2011年の位ヶ原
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2010/06/25〜26) B
積雪量の多かった2007年の大雪渓
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2007/06/23〜24) B
積雪量の多かった2007年の位ヶ原
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2007/06/23〜24) B

=その差がほとんどなくなる=

積雪量が平年並みの2010年の様子(上段)と、積雪量の多かった2007年の様子(下段)を比較します。先週はその差が小さくなってきたと申し上げましたが、その差がもうほとんどないことがわかります。 Next

 

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