第7回 乗鞍天空マラソン
 
(2012/06/23〜22) B

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(Update:2012/06/28)

 

【一斉にスタート!】

8時00分、一斉にスタートです。

 

08:03:22 − 1km地点(善五郎の滝駐車場) 08:04:31 − さらに500m先、トップが入れ替わる

スタートから約1kmの善五郎の滝駐車場(左画像)。二人の選手が先頭を形成しています。そして、さらに500mほどの間にトップが入れ替わり、二人が先頭を交互に争っている様子がわかります。

 

08:18:28 − 5km地点 08:18:53 − 独走態勢

こちらはスタートから5km地点(標高1700m)。すでにこの時点ではトップが抜け出して、独走態勢を築いています。

 

08:19:04 − 二番手 08:19:24 − トップとの差は1分30秒

そして、トップから約1分30秒ほどで二番手の選手が通過します。

 

08:19:28 08:20:08 −三位の選手の後ろには第二集団

二番手も独走で、さらに、30秒ほどして三位の選手の姿が見られます。その後ろには第二集団が迫ろうとしています。その後もトップと二番手の選手は、そのまま独走態勢を維持します。

 

7km地点 − 第二エイド(三本滝)、太鼓の演奏が選手を迎える

こちらは7km地点の第二エイドステーション。最初の給水ポイントです。三本滝レストハウス周辺では地元の少年達による太鼓の演奏が始まり、トップの選手をお迎えします。

 

08:37:40 − 三本滝上 08:42:24 − 10km地点、ゴール付近の眺望が開ける

トップの選手を追うものはもういません。完全に独走態勢で、新緑の美しい標高2000メートルエリアに到達します。この付近までやってくると、ノリクラの峰々を遥かに望むことができるようになり、さらに景色の変化を楽しむことができるようになります。右の画像に見られるのは摩利支天岳と富士見岳。折り返し地点の大雪渓駐車場はその左側にありますが、位ヶ原の台地に隠れてここからでは確認できません。

 

15km地点 − 第4エイド 位ヶ原山荘

そんな、新緑エリアを抜けて、こちらはスタートから15km地点の第4エイドステーションが設置された位ヶ原山荘。

 

エイドのスタッフ − 唯一の応援者 09:04:43 − 位ヶ原山荘を通過

山岳道路がコースとなっていることから、通常のマラソンのような沿道の応援は全くありません。そして、独走態勢を築いていることもあって、本当に孤独な戦い。唯一、エイドステーションのスタッフからの声援がモチベーションの維持には有効かもしれません。

 

09:07:34 − 森林限界を超える 09:15:41 − 雄大な風景はまさに絶景(位ヶ原6号カーブ)

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を通過すると、新緑の美しい森林の風景から、景色は一気に山岳風景へと移り変わって行きます。空の占める面積がさらに大きくなり、これが天空マラソンといわれる所以です。

環境の厳しい高山では、自生できる植物が限定され、森林がなくなってくることで、展望が開けるわけですが、この境目を森林限界といいます。つまり、森林限界を超えると生物にも人間にも厳しい環境で、空気は平地の3分の2程度の薄さになります。

激坂に加えて空気が薄くなり、トレーニングが十分でないと、全く脚が動かない状態となります。

 

09:19:40 − 穂高連峰に背中を押されて(4号カーブ) 09:19:47 − このまま独走

=トップは二年連続優勝の廣谷 優一 選手。タイム2時間02分37秒=

そして、18km地点の大雪渓駐車場の折り返しまで500メートルの地点。穂高連峰の山並みに背中を押されながらレースは続きます。9時19分、序盤から独走態勢を築いてきたのは、昨年の優勝者、廣谷 優一 選手。その後の折り返しも、独走態勢で今年も優勝し、二連覇を達成しました。タイムは2時間02分37秒。昨年、廣谷選手が記録した大会レコードよりも7分ほど遅いタイムです。

穂高連峰の眺望は、これまでの大会でも体験できましたが、これほどまでくっきりと見渡せるのは、今回がはじめてのことです。

また、トップ選手が通過した9時の大雪渓付近の気温は12℃。ほぼ無風状態でした。

 

09:21:45 − 二位 平澤 賢市 選手(2時間04分46秒) 09:23:15 − 三位 梶田 泰葵 選手(2時間06分36秒)

そして、二位は平澤 賢市 選手でタイムは2時間04分46秒、三位は梶田 泰葵 選手で2時間06分36秒でした。なお、3時間以内の男性選手は208名で、昨年の244名よりも少ない状況でした。

なお、この記事を編集時には大会の公式リザルトがまだ発表されていません。そのため、制限時間内の走者数が未確定で、3時間以内走者数の割合が算出できませんが、昨年の3時間以内の割合は18.3%でした。

今年は、達成者数が少なくエントリー数が多いため、パーセンテージは低下すると考えられます。

  

 【駆け上がるランナー】

続々と駆け上がる選手たち

そして、トップの選手が折り返し下山されると、続々と他の選手も駆け上がってくるようになります。

 

09:38:30−女子トップ 山ノ内みなみ選手
(2時間25分31秒 −大会レコード更新)
09:38:35 − 高校生の新星ランナー

男性ランナーと一緒にやってきたのは、女子トップの山ノ内 みなみ 選手。まだ高校生の新星ランナー。タイムは2時間25分31秒で、昨年のトップのタイムよりも2分以上早いタイムを記録し、本大会が30kmコースになってからでは、最も早い大会レコードです。

 

09:38:45 − 二位 杉浦 美由紀 選手
(2時間27分24秒)
09:42:00 − 三位 石塚 弓子 選手
(2時間31分25秒)

そして、二位は昨年より順位を一つ上げた杉浦 美由紀 選手、タイムは2時間27分24秒で、杉浦選手も昨年トップよりも早いタイムです。三位は昨年七位の石塚 弓子 選手、タイムは2時間31分25秒でした。

 

多くのカメラマンが選手を待ち構える

ロケーションのよいこの付近は、多くのカメラマンが選手のやってくるの待ち構えています。

 

シャッターと同時に「ガンバレ〜!」と声援

カメラを構えて盛んにシャッターを切るのと同時に、「ガンバレ〜!」と、常に声をかけ続けるのも、この大会では重要な役割。

 

カメラマンの声援にこたえて...

そんなカメラマンの声援にこたえるかのように、カメラの前を通過するときだけは元気な笑顔と、軽い足取りで駆け抜けて行きます。

 

こんな声援が選手達のモチベーションに一役貢献

沿道の声援の全くないこの大会では、こうしたカメラマンの声援が、選手達のモチベーションに一役買っているといってよいでしょう。

 

山岳の大パノラマを楽しむ − 多くのランナーが楽しむことのできる唯一の大会

こんな山岳風景を楽しむことができる体験は、多くのランナーにとっては数少ないことと思います。ノリクラは登山者だけでなく、このようなランナーの方々、さらにグリーンシーズンになれば、一般の観光客の方にも容易に山岳風景を堪能でき、急峻な北アルプス一帯の中で稀有な存在です。Next

 

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