第9回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム
 
(2012/07/07〜08) D

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(Update:2012/07/20)

 

【レースを終えて...】

ゴールした選手は、畳平駐車場内でしばし休憩タイムです。

 

気温11℃、ゆっくりとくつろげる気候

10時の畳平の気温は11℃。ほぼ無風状態です。時折、薄日も差す天候で、のんびりとした時間をすごすことが非常に楽しいひとときです。今回は穏やか天候ですが、この時期は天候によっては肌寒いときもあり、ゴール後に受け取る手荷物には、防寒着を必ず忍ばせるようにしたほうがよいでしょう。畳平にはバスターミナルなどの屋内施設があるものの、選手全員を収容するだけのキャパシティはありません。

 

楽しいノリで... 一緒にいるメンバーが頭を抱える(笑)

いつも、楽しそうな様子を見せてくれる高橋 奈美 選手。このノリに一緒に休憩するメンバーも頭を抱えていますよ...

 

新しいチームて再スタート マッサージでチームをサポート

今年から新しいチームを編成して再スタート。チームをサポートするマッサージの方の「魔法の手」で全員の体調管理を行います。「この手はチームにとってゴールドフィンガーなんです。昨晩もマッサージして、スタート前もマッサージ。そして、ゴールしたら、『足が攣った!』って、またマッサージ...だから、普段はわがままな選手も、私の言うことだけはちゃんと聞くんですよ〜(笑)」

このようにチーム全体のサポートがあってこそ、選手の方々が安心してレースに出場できるわけです。

 

限られた練習量でも、結果が出せるようこれからもがんばります!

今シーズンは限られた練習しか実施することができなかったとおっしゃっていた なおっき選手。昨年よりも若干遅いタイムだったのですが、後輪にパワータップをつけたままで出場されたとのことで、「結果としては、昨年と互角だったように思います。練習量が限られてトレーニング内容も効率が求められる状況ですが、どのような練習をすれば、どのような結果が出るかということが、次第にわかってきました。」

 

「ノリクラ」が終わっても、まだ「ノリクラ」が続く

乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが終了すると、次の照準は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍。「ノリクラ」が終わっても、「まだノリクラ」なんですね。

 

自転車だけが唯一の楽しみ − まだまだ、がんばりますよ!

久しぶりにお見かけする姿に声をかけると、「いやいや覚えてくださったんですね。二年ほど来られなくて久しぶりです。」 60歳代のカテゴリーではいつも上位に名を連ねていらっしゃいます。「自転車だけが唯一の楽しみですから、まだまだ続けます。最近は70歳代のカテゴリーが設けられるレースが見られるようになって来ましたから、これからも70歳代のカテゴリーで活躍できるように、まだまだがんばります!!」

 

10時すぎ、下山開始 − 例年より1時間ほど繰り上げられる

さて、例年、11時過ぎから開始される下山ですが、今年は出場者が多いこともあって、1時間ほど繰り上げて始まりました。

 

それでは出発します!! 出場した選手が先導を担当します

「それでは下山を開始しますので、少しずつゆっくりお願いいたします。くれぐれも前の人を追い越さないように、まだ、上がってくる選手もいますので、絶対に右車線にはみ出さないように気をつけてください。途中、夫婦松の駐車場で一旦休憩します。」

緑のウインドブレーカーを着た先導者も、実はこの大会に出場した選手です。

 

この山岳風景を楽しみながら下山

下山が開始されるころには、再び綺麗な青空が見られるようになり、ゆっくりとブレーキをかけながらの下山では、この山岳風景を十二分に味わえるものと思います。

 

四季を通してノリクラを楽しむ

今年で5回目の出場。冬のノリクラではバックカントリースキー、そして、夏は自転車と、四季をとおして「外遊び」が続きます。最初に出場されたときはまだ中学生でした。そのときは登ってくるのがやっとでしたが、今はもうそんな弱々しさなんて微塵もありません。

 

田近 郁美 さん
今年は定員オーバーでエントリーできませんでした(泣)

「いや〜、エントリーしようとおもったら、もういっぱいだったんですよ!」と、今回は応援で参加の田近 郁美 さん。地元の大会ですから参加されているはずと思い、一生懸命探していたんですが、まさか応援参加とは...

でも、いつもどおりの大きな存在感で、周りの選手を励ましてくださり、「今日は鐘を鳴らして応援に徹しました。今年は昨年の2倍近いエントリー数で、地元の大会でこんなにたくさんの人がやってきてくれたことがうれしいです。」と、おっしゃっていました。今回の応援でもMTBでお越しになるほどですから、勝手知ったる乗鞍スカイラインは「いつものお散歩コース」といった感じなんでしょうか...

 

初めてのヒルクライムレースで足が攣りそう − この達成感がたまらない!!

「足がもう攣りそう...」と、ストレッチを繰り返すこちらの方々。ヒルクライムレースに出場するのは今回が初めてで、大きな大会に出るのも初めてとのこと。「達成感がヒルクライムの魅力!」と、満足そうな表情からは、「止められない境地」に足を踏み入れてしまった様子ですよ。

 

大半の選手が下山しても、まだまだ、残っているグループがのんびりとされています。

 

せっかく登ってきたんだから、ゆっくり楽しまなきゃ損でしょ!!

「せっかく上がってきたんだから、せかせかと降りるのはもったいない。これから下山して今日のメインイベントの飛騨牛と温泉ですよ!」と、おっしゃるこちらの方々。

「今日は天気がよくなってくれて本当によかった、昨日があの状況でしたから、今日は絶対に中止だろうと思って、アサイチから飛騨牛と温泉ばかりを検索していたら開催するって連絡があり、寒いし雨に濡れるしい、やだなぁ〜と思っていたんですよ。
でも、いつも言っているんです...絶対景色見ようね。前の人の後輪だけを見るのは止めようねって...そしたら、ブルースカイが広がって、最高でした!」

 

平湯峠までの激坂はきつかった〜!!

「最初は濃霧と小雨で、ちょっと離れると他の選手の姿が全然見えない状況でした。側道(旧道)に入ってからどこまで劇坂が続くのか、辛かった〜。YouTubeの投稿動画を見ているだけでは斜度の感覚はなかなかわからないですよ。平湯ゲートまでがキツイって聞いていたけど、ホントはその先もきつかった〜。長野県側(県道乗鞍岳線 エコーライン)と違って、こちらは最初っから いきなりきつくて、段々ゆるくなり、全く逆のパターンですね。でも、また出たいですね〜来年も...」

 

あの激坂は体験してみないわかりませんね

国道から旧道(側道)に入るといきなり劇坂となります。とくに平湯峠までのつづら折れ部分は、目の前に道路が壁のように立ちふさがり、ペダルが踏み切れない感覚すらあります。こればかりは体験してみないとわからないものです...

 

下山も笑顔で...

実際に体験してみることがいかに大事か...でも、ゴールした瞬間にその苦労を忘れさせてしまう何かがノリクラにはあります。同じ風景でも、自らの脚で登り切ったときに見えるものは絶対に別格です。

 

今回も無事に大会が終了しました。来年は十周年を迎える乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム。ぜひとも、また、来年もお会いできることを楽しみにしております。

 

<編集後記>

今回の第9回大会は、昨年の2倍のエントリー数となり、また、レース前日の大雨で乗鞍スカイラインが通行止めになって、大会運営面では色々な苦労があったかと思います。また、このような大会を実施することで、地域の観光産業への好影響もあることは間違いありません。

大会が行われる二日間だけでなく、乗鞍におけるヒルクライムの振興という面での役割も今後はさらに必要になってくることと感じます。レースに参加される選手が、練習の目的で何度もノリクラに足を運んだり、乗鞍でのヒルクライムの楽しさを出場した選手以外にも浸透して行く実感が得られたとき、本大会の本当の存在価値が向上するものだと思います。

「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムに出場するために、何度も練習に通い続けました!」というヒルクライマーが、どんどん増えて行く雰囲気作りも、これからは大事なステップかもしれません。

来年は記念すべき第10回大会。ぜひとも、また、現地でお会いしましょう!!

 

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