ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.11(2012/07/21〜22) B

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(Update:2012/07/21)

 

【雪渓下部 U】

登山道沿いの高山植物

それでは登山道沿いの高山植物の様子をご覧ください。

 

シナノキンバイの開花 − 昨年より一週間遅い

こちらはシナノキンバイ。ようやく開花を始めたところです。 昨年より一週間遅い状況です。

 

クロウスゴ

こちらはクロウスゴ。開花する高山植物の種類が日を追うごとに増えてゆきます。

 

大雪渓〜肩の小屋 登山道
雪解けは入口から70メートル
この先雪渓を歩く − 約50メートル
昨年よりやや遅い雪解け

登山道入口から続く肩の小屋への登山道は、ようやくその姿が一部だけ現れるようになって来ました。登山道入口から雪解けがの姿が現れているのは入口から70メートルで先週よりも15メートルほど増えています。昨年よりもやや遅い雪解けですが、一週間も遅くはありません。

 

アイゼンを装着して...

ここでアイゼンを装着する登山の方々。これまで「アイゼンが必要です」と、呼びかけても携行しない登山客が多い中、このグループの方々はほぼ全員がアイゼンを携行されていました。

 

安全第一で

アイゼンが必要な箇所はわずかであっても、ちょっとした油断で負傷することを考えると、着脱する時間を惜しんではいけません。

 

この先はほぼ雪解け完了

雪渓を歩くこと46メートル。この先は部分的に雪渓上を歩きますが、アイゼンの必要性はほとんどないといってよいでしょう。

 

昨年のモーグルコースの岩
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) C
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2012/07/14〜15) B
今週のモーグルコースの岩
この一週間の雪解けは1.5メートル

大雪渓の中で最初に出現する岩があります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

この一週間の雪解けは1.5メートルほどで、先週の2メートルよりも雪解けスピードが落ち着いていますが、例年よりもかなり多い雪解けです。それでも、昨年よりも一週間遅い雪解けとなっています。

 

2010年のモーグルコースの岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) B
2009年のモーグルコースの岩
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2009/07/25〜26) B

2008年モーグルコースの岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダーVol.11(2008/07/26〜27) B

2007年モーグルコースの岩
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2007/07/21〜22) B

=2007年よりもやや少なく、それ以外より1メートル以上積雪量が多い=

2010年〜2007年と比べると、積雪量の多かった2007年よりもやや少なく、それ以外の各年よりも1メートル以上積雪量の多い状況で、先週とほぼ同じ推移を続けています。

過去5年間と比べて今週の状況は、下部の雪渓下端部分では、これまで例年よりも積雪量が多い状況を示していましたがほぼ例年並みになりました。しかし、上部付近(モーグルコースの岩付近)では、例年よりも1メートル多く、2007年よりやや少ない状況が継続されています。

 

雪渓下端まで108m − 例年以上の距離

雪解けと共にモーグルコースの岩は上下にわたって岩が大きくなり、今後、モーグルコース付近の圧迫するようになってきます。現時点でのモーグルコースの岩の下端から雪渓下端までの距離は112メートルで、最も長かった2010年の108メートルよりも長く、例年よりも積雪量が多い状況をここでも示しています。

 

昨年の石碑の岩
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) C
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2012/07/14〜15) B
今週の石碑の岩
過去5年間で最も多い積雪 − 例年よりやや多い

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週からの雪解けは70センチ程度です。先週までは例年と比べて高さ1メートル以上の積雪量の違いがありましたが、2011年・2009年よりも多い状態が続くものの、2010年・2008年とほぼ同等になっていて、これまでのように例年よりも劇的多い状態ではなくなっています。

 

チングルマ −つぼみが見られる、例年より1週間遅い

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週はようやく新芽が見られるようになって来ましたが、今週はご覧のようにつぼみが大きくなってきました。

過去5年間と比べると、このチングルマの成長の進行度合いは、各年の積雪量状況・雪解け状況に関連して推移しているようで、積雪量の多かった2007年は今年と同じくつぼみの状態でしたが、それ以外の各年はこの週に開花しました。そのため、例年よりも一週間程度遅い状況と言えます。

 

昨年の石碑の岩の下部のバーン
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) C
先週の石碑の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.10(2012/07/14〜15) B
今週の石碑の岩の下部のバーン
例年より1週間遅い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、昨年より2週間遅い雪解けで、例年と比べても1週間遅い状況です。

 

昨年の雪渓上部から下部への滑走エリア
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) C
今週の雪渓上部から下部への滑走エリア
例年よりも1週間ほど遅い雪解け

雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアの雪解けも進んできました。こちらでも例年よりも1週間程度雪解けの遅い状況が見られます。

 

石碑の岩 東側 − 大雪渓入口方面への下山滑走可能

こちらがスキーヤー専用道の付近。石碑の岩の東側です。左の画像が雪渓上部から大雪渓入口方面を見たところ。そして、右の画像がその逆で、雪渓上部方面を見たところです。現時点では雪渓上部から大雪渓入口方面へ下山滑走することは可能です。

 

昨年同時期の石碑の岩 東側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2011/07/21〜22) C
昨年同時期より一週間早い石碑の岩 東側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) C
今週の石碑の岩 東側
昨年より一週間遅い雪解け

上段の二枚の画像は昨年の様子。ご覧のように昨年よりも一週間遅い雪解けであることがわかります。また、別の味方すると、次週末になると、左上の画像のようになることが推測され、下山滑走が困難となることが考えられます。 Next

 

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