ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.11(2012/07/21〜22) C

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(Update:2012/07/21)

 

【雪渓下部 V − モーグルコース】

それでは、ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。

 

コース整備 − 今年まだは凍った部分が少ない

モーグルコースでは多くの方が滑走し、また、それぞれのスキーヤーによって滑走ラインが異なるため、コブの形状が徐々に変化して行きます。そのため、定期的なコース整備が必要となります。

2〜3週間前と比べて、凍った硬い部分が散見されるようになって来ました。それでも、例年と比べるとひどく凍った部分は少なく、整備しやすいコンディションのようです。

   

雷鳥はどこにいますか − 縄張り争いの4〜5月が遭遇できる確立が高い

「雷鳥ってどこにいますか?まったく見ることができないんですよ〜」と、おっしゃるこちらの方。そろそろ孵化が終わって、親鳥が雛を連れて歩き回る様子が見られる時期になってきました。ただ、週末で人の気配の多いところでは、なかなか出没しないもので、実際はすぐ近くにいても気がつかないこともしばしばあります。

雷鳥を発見しやすい時期としては、4月〜5月の雄が縄張りを形成するタイミングといえるでしょう。岩の一番高いところに立ち、自分の縄張りに侵入するものを警戒する様子は、一目で発見できるはずです。また、この時期は雄同士が争う場面に遭遇することもあり、一番目立つ時期ともいえます。

 

そろそろクロユリ咲いてますか − 今年は例年より一週間程度遅い

「そろそろ、クロユリは咲き始めていますか?」と、おっしゃるこちらの方。スキー以外でノリクラを楽しもうという幅広さを持つことはうれしいものです。「いや〜、去年、たまたまよい写真が取れたもので...」とのこと。

高山植物の名前などを詳細に知る必要はありませんが、幅広く関心を持って、雪渓とそれらの関連性について、少しでも知る機会があればと思います。そうすれば、雪渓は夏スキーだけのものではないことに気がづくはずです。

 

きれいに整備されるモーグルコースには多くの方が集まる

かつては基礎スキーでもレーシングでも、まずはコース整備してから滑走することが、ごく普通のことでした。特に基礎スキーではバーンを幅広く必要とするため、個人でコース整備をすることが不可能なこともあり、コブに集中する傾向も見られます。

 

モーグルコーススタート付近 − 周囲に岩場が多くなる

こちらはモーグルコーススタート付近。ご覧のように周辺には岩場がかなり多くなってきて、スタート付近が狭められつつあります。

 

ラインの長さ − 91メートル×24コブ(ピッチ3.8メートル)

ラインの長さは91メートル×24コブ(ピッチ3.8メートル)です。前述の通り、スタート付近の岩場が多くなってきて、コース長を伸ばすことができませんので、今後、モーグルコースは全長が短くなって行きます。

おそらく、あと1〜2週間後には、雪渓上部に新たなラインが作成されることと思います。

 

おそらく8月中旬まで滑走

   コース長が短くなっても、滑走可能な状態はまだまだ続きます。おそらく、8月中旬まで滑走できると考えられます。

 

【雪渓下部 W − レーシングキャンプ】

レーシングキャンプのメンバー

こちらは、朝の出発時点でお会いしたレーシングキャンプのメンバー。雨の降りしきる中でも練習が続いています。

 

縦一列にマーカーを設置

お昼からの練習は、ご覧のように縦一列にマーカーを設置したコース。マーカーの間隔はスキー板1〜1.5台分程度の狭さ。

 

すばやい動き いとも簡単にデモンストレーション

「ストレートでピッチが短いからすばやい動きが必要。力強いエッジングというよりも脚のひねりが重要...」と、おっしゃりながら、いとも簡単にデモンストレーションを披露してくださいます。

 

「もう、疲れた〜」
「やる気がないんなら来るな!」先生から檄が飛ぶ

「もう、疲れた〜」と、ダラダラとしていると、「そんなにやる気がないんなら、最初から来るな!」と、先生から檄が飛びます。それに対して、「でも、滑るのは楽しいんだよなぁ〜」と、どうやらノリクラに来るのはいやではなさそうです。

 

何度トライしても...

おそらく、この練習はこれまで何度もトライしているはずです。それでも、なかなか完走できません。

 

失敗する自分に苦笑...

何度やっても失敗する自分に苦笑するばかり...

 

振り回すだけでもダメ、ゆっくり踏み変えてもダメ − 練習目的の趣旨を理解して

板を振り回すだけではダメ...ゆっくりと踏み変えて操作すれば完走できるものの、それでは練習目的から趣旨が外れてしまいます。

 

瞬時に切り替えるにどうしたらよいか...

瞬時に切り替えるにはどのような操作方法が適切なのか...理論的に捕らえて、それに近づこうと練習を重ねます。

 

今日の練習もこれで終わり!

 

全員一礼 − 「ありがとうございました!」 これからもまだまだトレーニングは続きます

最後に「ありがとうございました!」と、一礼します。この時期に雪の上で滑走できるノリクラに感謝する気持ちが大切です。夏休みは始まったばかり、まだまだ、トレーニングは続くようですよ! Next

 

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