第２７回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
 
(2012/08/25〜26) �A

【８月２５日（土）、大会受付 �U】

会場周辺道路は混雑 − 受付終了は１７時、早めの来場を

観光センター周辺の道路は、来場する選手の車が数珠繋ぎとなっています。今年は周辺道路の渋滞がひどかったようで、選手が来場するピーク時間帯を過ぎても出足が遅く、夕方になってからたくさんお越しになる様子が見られました。毎年出場されている選手にお聞きすると、これまで以上の渋滞だったという声もありました。

８月最後の週末ということもあり、上高地方面の混雑もいつもよりも目立つ状況だったことから、周辺道路の渋滞などに巻き込まれないよう、選手の方々はできる限り早めに来場されることをお奨めします。なお、選手受付終了は１７時です。

レース当日は通行止め（乗鞍高原〜県境）

明日はレースが行われている間、大会コースはすべての車両が通行止めとなります（６：００〜１２：３０ 乗鞍高原〜県境間）。
乗鞍高原周辺には２週間ほど前からご覧のような看板の設置がなされて、通行止めの周知が行われていました。

設置されている看板では、通行止め区間は「乗鞍山頂〜乗鞍高原」とされていますが、具体的には湯けむり館前の交差点から上部区間の通行が規制対象です。なお、岐阜県側の乗鞍スカイラインでは通行止めなどの措置はありませんので、岐阜県側のシャトルバスは通常運行されます。

レース前日・当日は試走禁止

また、レース前日の今日とレース当日の明日は、選手の試走は禁止されています。そのため、レース直前のウォームアップは、ローラー台などを使用することとなります。

気温２８℃ − 強い日差しが降り注ぐ	日陰を求めて

午後になっても日差しを遮る雲が湧き上がる様子がありません。ダイレクトに降り注ぐ日差しに気温は２８℃にも達し、乗鞍高原としてはかなり暑い一日になりました。日陰を求めて観光センター前のテラスに集まります。

ソフトクリームをほおばって

この暑さにソフトクリームが飛ぶように売れています。この時期の乗鞍高原は天候が悪ければ長袖が必要なほど冷え込み、強い日差しに見舞われれば、日中は市街地並みに暑くなります。そのため、どちらの状況になっても対応できるような服装が必要です。

また、本日のように市街地並みの暑さになった日でも、夜間は必ず冷え込みます。就寝前には長袖を着込むなどの寒さ対策は必須です。

初めての参加	筋力アップのために

大会に出場するのも初めてで、しかも、ヒルクライムに挑戦するのも始めてという方や、当初は筋力アップの目的でヒルクライムをはじめたら、体型までヒルクライム向きになってきたという方など、本大会に出場される方は様々な選手がいらっしゃいます。

シドニーオリンピック日本代表 鈴木 雷太さんによるライディングテクニック講座

中央ステージでは、２０００年シドニーオリンピック日本代表の鈴木 雷太さんによるライディングテクニック講座が始まります。実際のライディングポジションから、引き足の使い方、また、ご自身のシューズを持参して、クリートの位置の説明まで、ヒルクライムに関する様々なノウハウが盛りだくさんで、ヒルクライム初心者の方にもわかりやすく解説されていました。

藤田 晃三 選手

その傍らにいらっしゃるのは、１９９２年バルセロナオリンピック日本代表の藤田 晃三 選手。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍では、常に上位をキープする選手でもいらっしゃいます。

ノリクラは空気が薄いので最後で力が発揮できるかが勝負

＝ノリクラの大会は特殊ですか？＝

「まぁ〜特殊といえば特殊ですね。やはり標高２７００メートルまで登るというで、酸素が薄いので力が出なくなる。だから、大雪渓の辺りかその手前の位ヶ原あたりからきつくなって、脚が止まっちゃったりしますよね。そこまで余力を残せて、さらに力を発揮できるかどうかが勝負です。それはトップの選手といえども力量に違いが出ますよ。他の大会の場合はアップダウンがあったりしますが、乗鞍の場合は登りばかりですから ごまかしが効かない。だから、大雪渓辺りでもまだ勝負が決まらず、最後にスプリントになることも十分考えられます。」 （強調表現は筆者にて）

．．．だから、大雪渓辺りでもまだ勝負が決まらず、最後にスプリントになることも十分考えられます．．．
藤田選手ご自身は、このコメントをあえて強調しておっしゃっていたわけではありません。しかし、本大会を熟知された藤田選手のコメント通りのレース展開が、明日のレースでは繰り広げられました。

中込 由香里 選手 − 現在５連覇

愛犬と共に選手受付に訪れたのは２００４年アテネオリンピック日本代表の中込 由香里 選手。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍では、現在５連覇中です。この大会に出場される女子選手を牽引している存在とも言えるでしょう。

緊張感をほぐして大会を楽しむ

今回もたくさんの方々とお話をさせていただくことができました。皆さん、レース前の緊張感をほぐすように、大会そのものを楽しもうという雰囲気がいっぱい感じられました。

夕方まで強い日差しに − 明日の天候には不安はなさそう

夕方になってもたくさんの選手でにぎわう大会会場。一旦、曇り空が広がったものの、再び強い日差しが戻ってきて、明日の天候にはなんら不安のない状況が続きます。

お盆が終わって残暑の厳しいノリクラですが、明日は一年で一番暑い日になることは間違いなさそうです。（→ Next）