ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.19(2012/09/15〜16) C

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(Update:2012/09/20)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

2011年の雪渓上部左側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2011/09/15〜16) C
2010年の雪渓上部左側
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2010/09/18〜19) D
2009年の雪渓上部左側
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2009/09/19〜20) B
2008年の雪渓上部左側
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2008/09/20〜21) C
2007年の雪渓上部左側
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2007/09/15〜16) E
=今週は例年より縦方向は短く、横方向はやや広い=

2011年〜2007年までの様子と比較すると、上端は例年よりやや多く、下端部分は例年並みかやや少ない様子はこれまでと変わりありませんが、横方向に関しては、例年並みで2011年・2010年よりも左部分(南側)は面積が広い状況が見られます。

 

昨年の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2011/09/15〜16) C
先週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
今週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
昨年よりもやや早い雪解け

雪渓上部左側の右寄りの下端部分の下に落書きの岩があります。雪渓の下端部分と落書きの岩の間の距離は44メートル。先週よりも15メートルも雪渓の下端部分が上昇しています。

先週までは昨年よりも1週間早い雪解け状況が続いていました。昨年同時期は31メートルで一週間後は55メートルですから、今週は昨年と比較して一週間もの開きはなく、やや早い雪解け状況にとどまっています。

 

雪渓下端部分

そして、こちらが雪渓下端部分。下のほうを見ると雪の色が変わっています。

 

下端部分は完全に氷 スキーブーツでも歯がたたない

完全に氷になっています。雪解け水が下端部分に集積し、夜間の再氷結により雪ではなく氷になっています。スキーブーツのつま先ですら食いつかないほどです。

 

左寄りバーン − ポールレッスン

先週は右寄り部分で行っていたポールレッスンは、今日は一番左寄りに移動して練習を実施しています。

 

ちょうどモーグルコースのすぐ隣になります。

中斜面で練習に適する

先週滑走していた右寄り部分でも56メートルの滑走ラインが取れますが、急斜面のためストップエリアを設ける必要があり、実施的にはこちらの中斜面と滑走距離は変わりません。

 

今年は冷え込みがなくバーンコンディションがよい

9月中旬ともなると冷え込みが厳しくなってきて、バーンにはまるで畑の畝(うね)のような大きな縦溝ができます。しかし、今年は冷え込みがなく、バーンが硬くない上に畝もほとんどありませんから、バーン整備も比較的容易です。

 

位ヶ原の台地に飛び込む気分で

左寄りのエリアでの滑走は初めてで、見る風景もいつもとは違って見えます。そして、紅葉を眼下に眺めながらの秋スキーの楽しさを味わえる季節がそろそろやってくるはずです。

昨年の雪渓上端付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2011/09/15〜16) C
先週の雪渓上端付近
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
今週の雪渓上端付近

こちらは上端付近。まだまだ雪解けが続き、右上の先週と比べても岩の面積がかなり大きくなっています。しかし、昨年と比べて積雪量が多い状態が続いていて、左上の昨年同時期の画像とは比較ができないほどです。

 

昨年同時期より2週間早い雪渓上端付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2011/09/01〜02) C
今週の雪渓上端付近
昨年より2週間遅い雪解け

 右側は昨年同時期より2週間早い上端部分の画像。ほぼ今週と同じ状態であることがわかります。したがって、今週の上端付近は昨年よりも2週間遅い雪解けであることがわかります。

 

昨年の雪渓上端
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2011/09/15〜16) C
先週の雪渓上端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
今週の雪渓上端 − この一週間の雪解けは高さ1メートル

さらに上部の上端部分の画像。この一週間の雪解けは高さ1メートル程度。おそらくこの時期としてはかなりの雪解けと考えられます。昨年と比べてかなり多い積雪状態が続き、左上の昨年同時期の画像とは比較になりません。

 

昨年同時期より3週間早い雪渓上端
2011ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2011/08/25〜27) C
今週の雪渓上端 − 昨年より3週間遅い雪解け

 左は昨年同時期より3週間早い画像。今週とほぼ同じ積雪状態ですから、上端では昨年よりも3週間も雪解けが遅い状態見られます。

 

先週の雪渓上端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2012/09/08〜09) D
今週の雪渓上端 
この一週間の雪解けは高さ1メートル

 先ほど、この一週間の雪解けは高さ1メートルほどと申し上げましたが、こちらの角度からも同じような状況といえます。

 

下端部分まで75メートル、例年よりやや短い

雪渓上部左側下端までの距離は75メートル。2011年は79メートル、2010年も79メートル、2009年は91メートル、2008年は113メートル、2007年は85メートルでした。例年と比べて短い状態ではあるものの、その差は少しずつ小さくなってきています。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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