ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.21(2012/09/29〜30) D

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(Update:2012/10/04)

 

【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★ピークを迎えました(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★

大雪渓付近

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めています。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。

<紅葉関連情報>

■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  
■ ビューポイント(地図) − ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

 

昨年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2011ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2011/09/29〜10/01) D

先週の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2012/09/22〜23) D
今週の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
9月26日(水)初霜の影響はありません

こちらは大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。画像手前のウラジロナナカマドがこの一週間で一気に色付いている様子がわかります。9月26日(水)に初霜が観測されましたが、霜枯れなどの影響は全くありません。

2009年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) E
今週の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2009年とほぼ同等の色合い

見事な紅葉シーズンとなった2009年のピークを迎えたときの様子と比較します。色合いは2009年のほうがやや鮮やかですが、ほぼ同等といってよいでしょう。

そのため、今年は2009年に次ぐ、紅葉の当たり年となったといえるでしょう。

 

山頂全景 雪渓上部左側より

大雪渓エリアの紅葉の特徴であるハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの色合いが綺麗に出現しています。

 

昨年の大雪渓付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2011/09/29〜10/01) D

先週の大雪渓付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2012/09/22〜23) D
今週の大雪渓付近

これまでにもお伝えしているように、昨年は霜枯れの影響からピークを迎える前にほぼすべてのウラジロナナカマドが枯れ落ちてしまいました。今年は枯れているものがほとんどなく、取材一日目の9月29日(土)の段階では、ピークまであと一押しといったところでしたが、翌日の9月30日(日)は完全にピークを迎えました。

 

どこをとっても真紅ばかり...

ご覧のように状態のよいものが多数揃っていて、撮影ポイントを絞り込むのに苦労するほどです。壊滅的な状況だった昨年のことを思うと非常に贅沢な話かもしれません。

【次週末(10月三連休)の予測】

9月30日(日)の夜に通過した台風17号による影響は現段階では感じられませんが、次週末までこの状態が現存するか微妙です。通常、このエリアの紅葉は1週間程度しか持続しませんので、台風の影響があってもなくても、次週末はこれほどの色合いが残っている可能性はあまり高くはありません。ただ、全滅するということはないと思いますので、次週末でも楽しむことはできると予測します。

 

【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近) T】
★ピークを迎えました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

位ヶ原 − 宝徳霊神バス停付近

標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。広大な台地が森林限界を超えた天空に広がります。ダケカンバの黄色とウラジロナナカマドの赤色が点在し、ノリクラを代表するビューポイントです。

 

位ヶ原のダケカンバ − 鮮やかな黄色に

取材一日目の9月29日(土)の段階では、まだピークと呼べる色合いではありませんでした。翌日の30日(日)になると、ダケカンバはほぼすべてが完全に黄色くなり、ピークを迎えました。

この付近の9月30日(日)の画像は、この後の位ヶ原山荘付近のコーナーで詳しくお伝えいたします。

 

2009年の宝徳霊神バス停付近
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) E

こちらは見事な紅葉を見せた2009年のピークを迎えたときの様子。ハイマツ帯の緑の絨毯に赤や黄色が点在するようするはまさに錦絵そのものでした。

今年はここまではっきりしたコントラストにはなっていませんが、ほぼこれに近い状態にまでなっていて、先ほども申し上げたとおり、紅葉の当たり年といってよい状態です。

 

富士見沢・鶴ヶ沢

こちらは富士見沢・鶴ヶ沢。

 

ウラジロナナカマド(富士見沢) − 翌日にはほぼピークの色合いに

富士見沢のウラジロナナカマドは7分から8分の色合いです。しかし、こちらも翌日にはほぼピークの状態を迎えました。

 

この見事な錦絵も、夜間の急激な冷え込みで霜が降りると一日で壊滅的なダメージを受けてしまいます。この1週間を見てみると、畳平の早朝の気温は7℃前後で急激な冷え込みにはなっていません。それが好影響を与えて、ご覧のような見事な紅葉となりました。

 

2009年の富士見沢
2009ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.20(2009/09/26〜27) E
今週の富士見沢
2009年とほぼ同等の色合い

富士見沢のウラジロナナカマドの色付き状況を2009年と比べて見ます。上段・下段でそれぞれ2009年と今週をほぼ場所のウラジロナナカマドを撮影していますので、個体差はほとんどありません。

若干、今年のほうが色付きが甘いと感じられますが、これも撮影の翌日には、2009年とほぼ同じ程度まで色付きが深くなりました。

 

2009年の富士見沢
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) E
今週の富士見沢
翌日には2009年と同等の色付きに

こちらも2009年と比較します。先ほど同じように、翌日には2009年に近いほどまでウラジロナナカマドの色合いが深くなりました。また、ダケカンバは今年のほうが色合いが鮮やかであるように見受けられました。

 

日差しの差し込み具合で色合いが異なる

お昼を過ぎて、太陽が雲に隠れるようになってくると、紅葉の輝きが失われ、思い通りの発色が撮影できない状態になってきます。それでも、雲間から太陽が差し込む瞬間を根気よく待ち続けます。

他のエリアに移動して撮影対象を変更するか、それとも、日差しが戻ってくるタイミングを気長に待ち続けるか、カメラマンにとっては悩ましい状況です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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