ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.4(2013/04/13) @

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(Update:2013/04/18)

 

先週でスキー場のリフト営業が終了したため、今回は山麓からすべて歩いて登らなければなりません。しかし、終日快晴無風の好条件に恵まれ、朝から夕方まで一日をフルに楽しむことができました。

4月13日(土)は、昨日まで雪の降り続く状態から一変して、きれいに晴れ上がった朝を迎えます。新雪が降り積もったノリクラの峰々は真っ白に輝き、紺碧の青空にビビッドに冴え渡る光景は、厳冬期に見られるようなくっきりとしたコントラストを放っています。Mt.乗鞍のリフト営業は先週で終了したため、今回は山麓からすべて歩いて登る必要があります。そのため、例年ならばツアーコースに出向く方々の人出は極端に減少するものの、安定した天候に恵まれたこともあって、出発地点の休暇村駐車場はかなりの車がやってきて、ゲレンデは朝早くからいくつものトレース跡が刻まれていました。昨日までの積雪はベースで5センチ程度で、ツアーコースやさらに上部の大雪渓付近も10〜40センチにも及びます。ただ、強い日差しに雪質はすぐに腐り始め、下山滑走される方はかなり苦労される様子もあり、また、登行される方もぽかぽか陽気に大粒の汗を吹き出しながら進む状況で、終日続いた快晴無風はまさに春スキー本番の一日となりました。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月13日(土)、観光センター前駐車場】       【休暇村】
Page-2 : 【休暇村ゲレンデを出発】       【三本滝レストハウス】       【かもしかゲレンデ】       【解説 − 摩利支天岳(まりしてん−だけ)と摩利支天(まりしてん)】
Page-3 : 【ツアーコース入口】       【ツアーコース U −1〜3番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコース V − 3〜6番標識付近】        【ツアーコース W − 位ヶ原急斜面】
Page-5 : 【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記「冬のハイシーズンにゴールデンウィークが始まる...」>

●参考資料●
(ツアーコース概要) − ノリクラガイドマップ(冬〜春スキー版)
(位ヶ原・大雪渓・山頂方面 概要) − ノリクラガイドマップ(春〜夏スキー 山頂版)
(乗鞍岳春山アクセス方法) − お知らせ − Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)   
(解説) −
【解説 − 摩利支天岳(まりしてん−だけ)と摩利支天(まりしてん)】 (Page-2)

 

【4月13日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝7時過ぎの観光センター前駐車場。

 

快晴無風の朝

一日中降り続いた昨日の降雪は収まり、ご覧のように雲ひとつない快晴無風の朝を迎えます。

 

気温マイナス4℃ − 昨日の降雪は2〜3センチ

気温はマイナス4℃と冷え込んでいます。観光センターのテラスには2〜3センチほどの積雪が見られます。さて、このテラスですが、先週まではベンチが設置されていませんでした。そろそろ、ゴールデンウィークに向けた営業の準備が始まっているようです。

 

売店営業や乗鞍岳春山バス運行は4月27日(土)より開始

左の売店はゴールデンウィーク初日の4月27日(土)より営業が開始されます。右のシャトルバスの乗車券発売所は、運行期間が7月から10月ですからこちらも現時点では休止しています。しかし、シャトルバスの運行に先立って、除雪直後の雪の壁の中を行く乗鞍岳春山バスの運行が4月27日(土)より開始されます。

春山バスが行く県道乗鞍岳線は、ゲレンデ内を通過する箇所があるため、スキー場の営業終了を待って除雪が開始されます。除雪直後の県道乗鞍岳線は、バスの車高よりもはるかに高い雪の壁が連なり、春山バスの終点となる標高2350メートルの位ヶ原山荘周辺は一面銀世界の光景を楽しむことができます。

昨年までは1日3往復の運行でしたが、今年から1日4往復に運行本数が増えました。特に観光客の方が位ヶ原山荘周辺での小休憩・散策に適したダイヤとなっていますので、ゴールデンウィークの乗鞍高原周辺の観光スポットとしてもオススメです。運行ダイヤなどの詳細は、2月7日付けのお知らせ− 2013シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)の春山バス運行について(1日3→4便へ増便) をご覧ください。

 

路面凍結・積雪にはまだまだ注意(スキー場第3駐車場・鈴蘭橋付近)

昨日の降雪で乗鞍高原周辺は、木々や山の斜面などを中心に雪化粧が施されました。それでも、国道から観光センター付近までの路面にはほとんど積雪はありません。しかし、観光センターから先の休暇村方面はご覧のように路面に積雪が見られるようになります。

乗鞍高原一帯をみても気候はそれぞれ違いがあり、下部の番所や千石平付近で雨であっても、楢の木坂を越えて上部の鈴蘭地区に入ると雪に変わることがしばしばあります。また、その先を見ても、観光センターのある鈴蘭地区では積雪凍結がなくても、さらに上部のスキー場・休暇村方面は積雪凍結していることも良く見られます。

ヒト括りに乗鞍高原といっても、山麓の中平(なかだいら、標高1150メートル)と上部の休暇村(標高1600メートル)では、標高が450メートルも異なりますから、気候的にかなり異なることが想像できます。

 

真っ白な山肌 − 真冬に逆戻り

春雪になって黄砂などで汚れてしまったノリクラの峰々も、真冬に逆戻りの純白の山肌となり、さらに厳冬期に近いほどの真っ青な快晴の空とのコントラストは絶景以外の何者もありません。

 

【休暇村】

休暇村

こちらは観光センターから2kmほどのところにある休暇村。

 

県道乗鞍岳線(エコーライン) 休暇村ゲート − この先は冬季閉鎖中

先週まではリフトを利用してツアーコース入口までアクセスしました。しかし、Mt.乗鞍のリフト営業が終了したため、今週からはリフトを利用することができません。また、県道乗鞍岳線(エコーライン)は冬季閉鎖中のため、休暇村より先は冬季閉鎖で通行止めとなっています。

先週まではこの道路も雪に埋もれていて、どこに道路があるのかすらわからない状況でした。しかし、ここから約5km先の三本滝ゲートまでの区間は4月18日(木)に開通するため、すでに除雪が完了しています。

 

休暇村駐車場 − たくさんのスキーヤー・ボーダーがやってくる

こちらは休暇村駐車場。すでに20台以上の車がやってきています。その大半がツアーコースに向かう方々の乗用車です。先週まではリフトを利用することができ、また、来週からは車で三本滝ゲートまでアクセスすることができるため、今週がもっとも長距離を歩く必要があり、例年ならこの週の人出が少なくなりますが、今日はそんなことを感じさせないほどの人出です。

「今日は初心者の方を連れて来ました。どこまでいけるかちょっと心配です...」と、おっしゃるこちらの方々。快晴無風が続き、ノリクラデビューにはばっちりの条件ですが、リフトが利用できた先週と比べると2km程度も長くなるため、初心者の方にはちょっと過酷かもしれませんね。

 

今日は山麓から全山徒歩 休暇村ゲレンデ

準備が完了すれば、休暇村ゲレンデから出発です。

 

気温4℃ − 1時間で8℃も上昇 汗ばむ陽気にアウターはボードに...

8時の休暇村の気温は4℃。7時の気温がマイナス4℃でしたから、この1時間で8℃も上昇し、強い日差しに暖かさを通り越して汗ばむほどの状況。脱いだアウターを背中に背負うボードにくくりつけるボーダーの方もいらっしゃるほど。

 

「今日は少なくとも位ヶ原くらいまでは行きたいですね...」 休暇村を出発

「今日は少なくとも位ヶ原くらいまでは行きたいですね...」快晴無風の続く安定した天候のもと、休暇村を出発します。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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