ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.6(2013/04/25〜29) A

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(Update:2013/05/02)

 

乗鞍岳春山バス試運転 − 三本滝ゲート】

本日のスケジュール説明

観光センターを出発した試運転バスでは、松本市の担当の方のより、本日のスケジュールの説明が始まります。

担当者の方からは、「皆様、本日はお集まりいただきまして有難うございます。道中では、道路状況の確認のため、道中で途中下車していただき、雪の壁の状況を確認いたします。その後、位ヶ原山荘にて意見交換会を行い、春山バスの運行可否を決めたいと思います。」との説明がありました。

 

三本滝ゲートまでは一般車も通行可能

県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝間は4月19日(金)に開通し、一般車両も通行できるようになっています。そのため、三本滝ゲートまでは完全2車線(片側1車線)の道幅が確保されるように幅広く除雪がされています。

ただ、三本滝ゲート以降の位ヶ原山荘までは冬季閉鎖中のため、必要最低限の除雪しか行われていません。そのため、毎年、運行開始前に関係者の視察を兼ねた春山バス試運転が実施されます。

 

三本滝ゲート

観光センターから7km進んで、三本滝ゲートに到着します。

 

三本滝レストハウス前駐車場 − まだ半分しか除雪されていません

三本滝ゲートまではマイカーの通行は可能で、こちらの三本滝レストハウス前駐車場にマイカーを停めて、春山バスを利用することになります。しかし、ご覧の通り、三本滝レストハウス前駐車場は半分以上が雪に閉ざされ、15台程度しかマイカーを停めることができません。

 

できれば、奥のほうまでお願いできますでしょうか〜 半日くらいかかるかな〜何とかしましょう

ここで道路除雪を担当する業者の担当者の方に状況を確認してもらいます。道路を除雪して春山バスが通行できるようにするだけでなく、それに付随する諸問題の確認も春山バス試運転の大きな意義ともいえると考えられます。

 

除雪担当者が三本滝ゲートを開ける

三本滝ゲートでは、実際に除雪を実施した担当者の方がゲートを開門して試運転バスの到着を待っていました。

 

「雪が多いのに除雪がよく間に合いましたねぇ〜」 「間に合ったんじゃなく、間に合わせたんですよっ!!」

除雪をされた担当者の方は、「今年は雪の量が多くて、みんなびっくりすると思いますよ。私らも最初に入ったとき、うわ〜ってびっくりしたもん。」と、おっしゃります。それに対して、試運転バスの運転手さんは、「そんな状況で、除雪がよく間に合いましたね〜」と、投げかけると...

「間に合ったんじゃなくて、がんばって間に合わせたんですよ!!ホントに大変だったんだから!」

 

一同苦笑い...

そんなやり取りに関係者一同苦笑いです...

 

試運転バス − 三本滝ゲートを通過

三本滝ゲートを通過して、春山バス試運転はここからが本番です。

 

【乗鞍岳春山バス試運転 − 道路には障害物が】

かもしかゲレンデ

道路の除雪が完了すれば、通行できて当たり前のように思われがちですが、でも、現地に行ってみればそうではない状況にすぐ遭遇します。

各所でブッシュが道路に飛び出している

除雪や雪解けが進むと雪の中に閉じ込められていたブッシュが道路に向かって飛び出しています。通常の道路でも大型車両の場合は、道路脇の構造物との接触には常に注意しながら運転しますが、冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線はブッシュが飛び出ていないところを見つけることのほうが難しいほどで、試運転バスはブッシュに常に注意を払いながら走行しています。

 

「こりゃ〜通れんぞ!」 ブッシュを押さえながら進む

「ちょっと〜〜これは通れないなぁ。鏡(バックミラー)いっちゃうわ!」と、つぶやきながらバスを停めます。実際に道幅は十分あっても、ご覧のように通行できない箇所があって、同乗する係員がブッシュを押さえながら、試運転バスを進めなければなりません。

 

雪の壁が高くなって道幅が狭くなる 冬季はカーブミラーがありません

試運転バスが進むにつれて、道路わきの雪の壁が高くなり、道幅も少しずつ狭くなって行きます。右の画像ではオレンジ色のカーブミラーの支柱が確認できますが、ミラー本体は取り外されています。

ミラーが取り外されているのは、除雪作業の支障となったり、降雪で破損するのを防ぐため、10月末の冬季閉鎖に入る時期に毎年撤去され、冬季閉鎖が解除される前に再び設置されます。

 

白一色の雪景色(摩利支天上31号カーブ) 秋の紅葉(摩利支天上31号カーブ)
速報 2009/10/04

白一色の雪景色が真っ青な空に映えて、それはそれなりに美しいものがあります。そんな厳冬期を過ぎて、もうしばらくすると新緑の明るい緑が眼に優しく映るようになってきます。そして、グリーシーズンの終盤にはご覧のように見事な紅葉がノリクラを錦色に包み込むのです。

一年を通して、四季の移ろいを刻々と楽しむことができるのがノリクラの特徴の一つといえるでしょう。

 

道路わきにトラック カーブミラーの設置

道路わきにトラックが止まっています。こちらではカーブミラーの設置が始まっています。画像でははっきりとわかりませんが、トラックの荷台にはカーブミラーが乗っています。県道乗鞍岳線は、主だったカーブには番号が付与され、上部の県境から三本滝ゲートまで36のカーブ番号があります。それぞれのカーブに一つずつ設置して行ききますが、実際には番号がない小さいカーブにも設置されます。

県道乗鞍岳線のカーブ番号については、ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号 をご覧ください。

 

試運転バスは順調に 冷泉小屋

試運転バスはこの先も順調に進んで、標高2230メートルの冷泉小屋を通過します。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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