ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.6(2013/04/25〜29) B

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(Update:2013/05/02)

 

春山バス試運転 − 雪の壁を視察】

泉小屋を超えると積雪量が一気に増加

標高2230メートルの冷泉小屋を超えると積雪量が一気に増加します。

 

路面には一部積雪が残る

路面には所々で積雪が残っていて、場所によっては一旦停車すると再発進が難しい状況です。

 

雪の壁は洗濯板のように波打つ

雪の壁は洗濯板のように波打っています。除雪作業は、初めにバックホー(いわゆるパワーショベル)で平らな雪原を掘削して切り通し部分を作ります。その後、ドーザーやロータリー車で雪を押し避けたり、遠くに飛ばします。雪の壁が波打っているのは、最初に掘り進めるバックホーの跡なのです。

 

新聞・テレビ各社も同乗 − 夕方ニュースや翌日新聞に掲載

試運転バスには関係者以外に、新聞社やテレビ局の記者やカメラマンも同乗しました。本日の試運転の模様は、夕方のニュースや翌日の新聞に掲載されました。

 

くっきりとした青空と真っ白な雪景色 春の空気を運んで走る

くっきりとした青空と真っ白な雪景色の中を試運転バスがゆっくりと走って行きます。春山バスがノリクラに春の空気を運んで行きます。

雪の壁はバスよりも高くなる

位ヶ原山荘に近づくにつれて、雪の壁はさらに高くなり、バスの背丈をはるかに超えるようになって来ました。

 

圧迫感を覚える雪の壁 壁をギリギリすり抜ける

圧迫感さえ感じるほどの雪の壁が立ちはだかり、試運転バスも雪の壁をギリギリのところですり抜けて行きます。

 

「ここはもうちょっと除雪してほしいなぁ」 「ここですね!午後からやっておきます」

除雪作業はバスが通行できるように広めに実施されていますが、手直したほうがよい場所ではバスから降りて、運転手さんと除雪担当の方が直接話しあう様子も見られました。

 

いよいよ位ヶ原山荘

春山バスの終点の標高2350メートルの位ヶ原山荘に到着です。標高1460メートルの観光センターを出発してからおよそ1時間30分、春山バスの所要時間のほぼ2倍をかけ、安全確認などを行いながらやってきました。

 

【乗鞍岳春山バス試運転 − 位ヶ原山荘に到着】

位ヶ原山荘に到着

試運転バスが到着した11時30分の位ヶ原山荘付近の気温は4℃。

 

雲ひとつない快晴に剣ヶ峰や富士見岳がくっきりと浮かぶ

バスを降りた関係者の方々や報道の方は、位ヶ原山荘周辺の様子の撮影に取り掛かります。雲ひとつない快晴に剣ヶ峰や富士見岳がくっきりと浮かぶ様子は、よほど天候のよいときでない限り、なかなかみられません。

 

山頂はあれだよ!

関係者の方が除雪担当の方に、「山頂はどれですか?」と尋ねます。「山頂はあれだけど、山の名前はわからないなぁ〜。県道乗鞍岳線のカーブ番号だったらすぐに言えるんだけど...(笑)」

 

位ヶ原山荘横のバス転回場所も除雪状況をチェック

位ヶ原山荘横のバス転回場所もしっかり除雪がされていて、問題なく方向転換できました。

 

試運転バスの運転手さん−5年連続で試運転担当のベテラン

乗鞍岳春山バスの試運転を5年連続担当されているベテラン運転手さん。「20年以上もハンドルを持っているけど、マイカー規制前の畳平行きのバスはマイカー渋滞がひどくて、定刻どおりに畳平にたどり着けませんでしたよ。だから、中には途中で降りちゃうお客さんもいて...でも、実際にそのほうが早いくらいでしたから...」と、当時の様子を語ってくださいました。

 

意見交換会

位ヶ原山荘内で、意見交換会が始まります。

乗鞍岳春山バスは、平成18年には583人に減少したものの、平成20年から1日3便増やしてからは右肩上がりに増加し、昨年(平成24年)には約5000名(4939名)に達しました。また、その中で雪見客は1851名で37.5%に達しています。さらに東南アジアの方々などの視察もあり、インバウンドの需要にも注目が集まっています。そのため、今年は雪見客の方の利便性を考慮して、1日4便に増便しました。

意見交換会の中では、安全対策と自然保護の啓蒙に対する関係者間での確認が主な内容となり、冬季閉鎖中の道路は安全対策(カーブミラー・ガードケーブルなど)が十分でなく、また、落石防護柵を超えて積雪がある場所では、落石を防ぐ手段がなくため、運行には十分注意してもらいたいという意見や、バスを下車した雪見客が冬季閉鎖中の道路を歩く危険性などが指摘されました。

試運転無事終了 − 春山バスは27日(土)運行開始決定!

特段問題となるところはなく、明日4月27日(土)より、乗鞍岳春山バスの運行開始が決定されました。

 

位ヶ原山荘付近の除雪

さて、位ヶ原山荘までの除雪は完了していますが、除雪作業は位ヶ原山荘からさらに先へと進んでいます。

 

バックホー(右)とロータリー(左)のコンビで

右側のバックホー(パワーショベル)で掘削して、左側のロータリー車が掘り出した雪を道路外に吹き飛ばします。

 

この日は位ヶ原山荘から100メートルの場所で除雪実施

春山バス試運転が行われた4月25日(木)現在では、位ヶ原山荘から100メートルほど進んだあたりで作業が行われていました。この地点の雪の壁は高さは3メートル程度あり、バックホーによる掘削と、ロータリーでの排出を何度も繰り返すと、ようやくアスファルトが姿をあらわします。半年以上の冬眠からの目覚めです。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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