ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.6(2013/04/25〜29) F

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(Update:2013/05/02)

 

【4月28日(日)、乗鞍岳春山バスは今日も全便運休】

観光センター前駐車場

昨日4月27日(土)は、真冬並みの吹雪に見舞われた乗鞍高原も、ゴールデンウィーク前半2日目の今日は、ご覧の通り見事な青空の朝を迎えます。

 

山頂には雲の帯 日の出とともに強風が吹きぬける

6時の気温は0℃。日の出前はほとんど風がありませんでしたが、日の出とともに強風が吹きぬけるようになります。綺麗な青空が広がっていますが、肝心のノリクラの峰々には北から南へと激しく流れる雲の帯に包まれています。

 

三本滝レストハウス前駐車場 − 7時前には満車状態

そして、観光センターからマイカーで7kmのところにある標高1800メートルの三本滝レストハウス前駐車場。時刻は7時前ですが、ご覧の通りすでに満車状態。この時点で55台のマイカーがお越しになっていました。

 

本日始発便は運休

乗鞍岳春山バスは昨日4月27日(土)から運航開始予定でしたが、昨日は大雪のため全便運休となりました。また、昨日の段階で本日の始発便の運休も決定さていて、バス停には始発便運休の掲示がなされています。

 

ノリクラデビューの初心者をお連れして... 「少なくとも今だけ笑顔で行きましょう!」

今日もノリクラデビューを果たされるバックカントリー初心者の方をお連れしてやってきました。少しばかり緊張気味な初心者の方に「少なくとも今だけは笑顔で行きましょう!」と、早々にかもしかゲレンデを歩いて出発です。

ゴールデンウィーク期間の乗鞍岳春山バスの運行状態は、当WebSiteのトップページや乗鞍大雪渓WebSiteのツイッターアカウント(@norikura_org)で、定期的にお知らせしておりましたので、本日お越しになった方々も、春山バスの始発便運休を事前に把握されていて、かもしかゲレンデからツアーコースへと早々に出発されて行きました。

 

満車になっても続々とお越しになる

駐車場が満車になっても山麓の乗鞍高原方面からは続々とマイカーがお越しになり、路上駐車などをせざるを得ない状況にまで混雑が拡大します。

 

7時すぎには完全に満車 三本滝ゲート − 道路パトロールも早々に戻ってくる
吹き溜まりで走行不能

左の画像は9時ごろの三本滝レストハウス前駐車場ですが、実際には7時過ぎには完全に満車状態となりました。そして、乗鞍岳春山バス2便の運行実施に向けて、三本滝ゲートから先の道路パトロールに向かったバス会社の方が、早々に三本滝ゲートに戻ってきました。

 

乗鞍岳春山バス2便も運休 事情を聞いてちょっと残念そう...

三本滝ゲートに戻ってきたバス会社の方は、「かもしかゲレンデからちょっと行ったところでもう吹き溜まりができていて、ライトバンでも走行できませんよ。ましてや大型バスなんてとても無理!!」と、おっしゃり、8時前には乗鞍岳春山バス2便(三本滝9時55分発)の運休も決定されました。

係員に駆け寄るスキーヤー・ボーダーも事情を聞いて、ちょっと残念そうなご様子でした。

 

かもしかゲレンデは真冬並みのコンディション 「リフト営業したらいいのに、路上駐車の交通整理をしないと」

昨日の降雪でかもしかゲレンデは真冬並みのコンディション。冬の常連の方も「こんなに雪があるんだから、リフト営業すればいいのに...それにしても、三本滝ゲート周辺の路上駐車はかなりひどい状態ですから、誰か係員などが出て交通整理しないといけませんね。」

この時期の春山バス運行には数々の難題がありますが、観光の大きな目玉として行くためには、地元や自治体などが一帯となり、少なくともゴールデンウィーク期間中だけは、道路・駐車場除雪や来場者対応などに特別な体制を取ることを次年度以降は検討してもらいたいものです。

 

最終的には本日全便運休

三本滝ゲート以降の積雪量が多く、9時前には本日全便が運休することが決定されました。

 

この時期は冬山装備で入山を

今回は例年になく大雪に見舞われましたが、ゴールデンウィーク期間中は春の嵐に見舞われることが毎年のようにあり、各地で遭難者も発生するほどです。したがって、この時期に乗鞍岳春山バスが運休になることを、覚悟してお越しになったほうが良いとも言えます。ツアーコースを歩いて登るための装備はもちろんのこと、厳冬期と同様に冬山装備で入山されるようお願いいたします。

前述のとおり、本日も全便運休となりましたが、4月27日(土)からの運行開始を予定されていた乗鞍岳春山バスが、実際に運行開始されたのは5月1日(水)の2便からで、運転開始日が4日も遅れたことは今年が初めてです。また、4日連続で運休になったことも初めてではないかと思います。

天候不順により、運行開始が遅れたことは致し方ないことと思います。しかし、この時期はスキーヤー・ボーダーの方々はもとより、雪見客の方々も多数お越しになり、春山バスへの地元の期待も大きいだけに、迅速な対応が必要かと思います。

また、不安定な運行状況では客足を奪われかねない状況であるため、次年度以降はゴールデンウィーク期間中の対応方法については、最重要課題として検討していただきたいものです。

 

【4月28日(日) 、 快晴のツアーコース・位ヶ原】

ツアーコース入口 高天ヶ原(左)、剣ヶ峰(右) − 頂上から雪煙

かもしかゲレンデから登り始めて、10時のツアーコース入口の気温は6℃。汗ばむほどの陽気に包まれています。バーンも強い日差しに表面が腐り始めています。

そして、1番標識から望む高天ヶ原(たかまがはら、標高2829メートル)と、乗鞍岳主峰の剣ヶ峰(けんがみね、標高3026メートル)には、早朝かかっていた雲の帯はすっかりなくなり、くっきりと快晴の空に浮かびあがっています。その頂からは激しく雪煙が立ち上がっていて、かなりの強風に見舞われている様子がうかがえます。

 

昨日のパウダーを楽しむ

ツアーコース下部ではバーンが腐り始めて重たい湿雪へと変化して行きましたが、ツアーコース上部に差し掛かると徐々に雪が軽くなり、楽しそうにポーズをとって見せてくださるスキーヤーの方もいらっしゃるほど...

 

位ヶ原急斜面 − 遠景の高い山は雪化粧

ツアーコース最上部 標高2500メートルの位ヶ原急斜面から望む遠景をはっきりと望むことができます。南アルプスや中央アルプスなどの標高の高い山は、昨日の降雪で再び綺麗に冠雪して、いつも以上に大きく感じるほどでした。

 

位ヶ原 ツアーコース周辺の誘導ロープ

ツアーコースから先の位ヶ原は森林限界を超えるため、周囲に高い木々がまったくなくなります。そのため、悪天候時の位ヶ原は、まったく目印がなくなり、ツアーコースへの下山滑走の場合に、隣接する伊那川や前川本谷へ誤って進入するケースが過去ありました。

そのため、毎年、地元の方々の手で、乗鞍岳春山バスの運行開始に先立って、ツアーコース周辺に誘導ロープの設置が行われます。1ページ目の【4月25日(木)、観光センター前駐車場】のコーナーでは、地元の方が出発するシーンを紹介いたしました。

 

ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版(別ウインドウ)

ツアーコースの状況については、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 でお伝えしておりますが、それよりも上部については、ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版 をご覧ください。

 

昨年の位ヶ原
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.6(2012/04/26〜30) G

先週の位ヶ原
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2013/04/20〜21) D

今週の位ヶ原
先週より20センチ増加
昨年より20センチ多い

位ヶ原の積雪量は先週と比べて20センチ増加して、昨年より20センチ多い状況です。

 

「もう少しで綺麗な場所がありますから...」 正面に広がるこのシーンにため息を漏らす

13時の位ヶ原の気温はマイナス4℃。やや強めの風が吹き抜けるものの、厳冬期と比べれば穏やかな状態といえるでしょう。いつもは5月の乗鞍スカイラインでお越しになるこちらの方々、今回初めてツアーコースからお越しになりました。「もう少しで綺麗な場所がありますから。」とご案内し、真正面に広がるこのシーンに「わぁ〜...」と、一言ため息を漏らします。それ以外の言葉が思い当たらないご様子...

こんな場面に出会ってしまったら、これまで以上にノリクラが忘れられない存在となってしまうはずです。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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