ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.1(2013/05/11) B

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5  6

(Update:2013/05/16)

 

【屋根板から位ヶ原へ】

屋根板入口

先ほどのスロープを登ると屋根板入口。夏季の登山道入口とほぼ同じ位置にあります。

 

雪の壁は4〜5メートルほど 転落防止 − ロープ設置

道路の雪の壁は4〜5メートルほどあります。そのため、壁の手前にはロープが設置され、誤って転落することのないようご注意下さい。

 

まだバーン表面にうねりはない

今後、降雨で縦溝ができる
2008ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2008/05/31〜06/01) B

ゴールデンウィーク初日の4月27日(土)は、季節はずれの新雪が降り積もり、ゴールデンウィーク期間中は重たい湿雪状態になってしまったものの、屋根板一帯は真っ白な新雪に覆われていました。

それから一週間が経過して、さすがに新雪はありません。そして、今日のように降雨に見舞われると、表面を雨水が流れて、右の画像のようなひどい縦溝がバーン全体を走るようになります。

こうなってしまうととても滑走できる状態ではなく、滑り降りるだけで精一杯となってしまいます。

 

バーンは斑模様

さらに登って、位ヶ原の手前にやってくると、バーンは斑模様になり、汚れた春雪と新雪が交互に折り重なる様子が見られます。

 

視界不良と強風ですぐに撤退

春山バス始発便でお越しになったスキーヤーも視界不良と強風ですぐに撤退。位ヶ原山荘へ急いで下山滑走されて行きました。

 

【位ヶ原】

位ヶ原 − ハイマツ帯が目立つ

標高2500〜2600メートルの位ヶ原。先週よりも明らかにハイマツ帯などが目立つ状況となってきました。

 

ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版(別ウインドウ)

ツアーコースの状況については、ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 でお伝えしておりますが、それよりも上部については、ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 山頂版 をご覧ください。

 

昨年の位ヶ原
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2012/05/12〜15) C
先週の位ヶ原
速報 201305/03
今週の位ヶ原
先週より40センチ減少
昨年より10センチ少ない

位ヶ原の積雪量は先週と比べて40センチ減少して、昨年より10センチ少ない状況です。

 

雪解けの進んでハイマツ帯が現れる
ライチョウの住処に − できるだけ近づかないように

雪解けの進んで現れたハイマツ帯。速報のコーナーでお伝えしているように、ハイマツ帯を住処とするライチョウにとって、これからの繁殖期には重要な拠点となります。

そのため、スキーヤーなどがハイマツ帯で休憩することは、ライチョウにとって好影響を与えるものとは考えにくいところです。ですから、ハイマツ帯への進入はもとより、できるだけ近づかないようにして、ライチョウに不安を与えないように配慮する必要があるでしょう。

 

キバナシャクナゲ 極寒に耐えるため葉は裏側に丸くなる

ハイマツと共に雪の中から姿を現したのは、高山植物の一種であるキバナシャクナゲ。他の高山植物よりいち早く開花して、大輪の花を楽しませてくれます。

葉を良く見ると裏側を内側にして、円筒状に葉が反っている様子が見られます。冬季は雪の中に閉ざされて、最低限の生命活動を維持します。そのため、気孔のある葉の裏側を包み込んで、不必要な水分の蒸散を避け、また、凍結を防止する効果も考えられています。

雪解けが進んで、葉は再び緑を取り戻して活動を始めるのです。

 

一つだけ大きな芽 花芽 − 1ヶ月ほどすると大輪の花を楽しませてくれる

葉の中心にある芽をよく見ると小さなものが多数ある中、大きな芽を見つけることができます。キバナシャクナゲは葉芽と花芽があって、大きなものは花芽。早いもので数週間ほど、多くのものは1ヶ月程度すると、大輪の花を楽しませてくれるはずです。

 

ホワイトアウト − 遭難の危険、早急に下山を

視界は50〜100メートルほど。位ヶ原より上部は森林限界を超えていますので、完全にホワイトアウトの世界です。この状態で行動することは極めて困難で遭難の危険性もあります。早急に下山することをオススメします。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  Next>>