ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.2(2013/05/15・18・19) E

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(Update:2013/05/23)

 

【5月18日(土)、観光センター前】

観光センター前駐車場

さて、日付が変わって、5月18日(土) 早朝6時の観光センター前駐車場。

 

気温6℃、快晴

気温は6℃。少しばかり冷え込んだ朝を迎えます。そして、ご覧のように雲ひとつない快晴の空が広がります。

 

サクラが満開

前回のノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2013/05/11) @ でお伝えした時は、ちょうど開花し始めたばかりの状態だったサクラの木。ご覧のようにほぼ満開に近い状態になりました。前回お伝えしたときは、数日後には満開になるとお伝えしたものの、1週間も掛かってしまいました。

シラカバにも緑が 新緑が一段と濃くなる

そのほかの木々も新緑が濃くなる様子が見られ、左の画像のシラカバも今週になってようやく緑が目立つようになって来ました。

 

スモモも満開 乗鞍高原は満開のスモモに囲まれる

サクラに負けないように満開の様子を見せているのはスモモ。いたるところで真っ白な花をつけていて、乗鞍高原がスモモに囲まれていることに改めて認識させられる季節でもあります。

明日の5月19日(日)には、一の瀬園地にて乗鞍高原開山祭が行われます。かつては「すもも祭」と呼ばれたほどで、如何に乗鞍高原とスモモのつながりが強いことがわかります。

 

【三本滝レストハウス前駐車場、乗鞍岳春山バス】

三本滝レストハウス前駐車場

こちらは観光センターから約7km先にある三本滝レストハウス前駐車場。観光センター前駐車場と同様に、こちらも乗鞍岳春山バスの乗り換え駐車場となっています。

 

駐車場(アスファルト部分) 隣の未舗装部分 − 雪解けで駐車可能になる

今日もたくさんのスキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を始めています。これまではレストハウス前のアスファルト部分しか駐車スペースがありませんでしたが、隣の未舗装部分の雪解けが進んで、かなりの台数を停めることができるようなり、路上駐車などをする必要がなくなりました。

 

かもしかゲレンデ − ツアーコースからの下山滑走可能 乗車券購入 − スキーヤー・ボーダーは片道切符でOK

かもしかゲレンデもかなりの雪解けを見せています。それでもツアーコースからの下山滑走はまだ可能であることから、スキーヤー・ボーダーの方々の大半は、バス係員から購入するチケットは片道券のようでした。

ツアーコースの状況は次のページでお伝えいたしますが、滑走可能な時期は取材日(5月18日)の状況から、あと数日程度と見込まれます。そのため、次週末は位ヶ原山荘より乗鞍岳春山バスに乗車して下山して下さい。往復乗車の場合、三本滝レストハウス前駐車場からでも、観光センターからの乗車でも、往復料金には変わりありません。したがって、駐車台数にゆとりのある観光センター前駐車場を利用されたほうがよいでしょう。

 

春山バス始発便到着 スキー・ボードを収納

そして、いつものように春山バスがやってきて、いつものようにバストランクにスキー・ボードを収納します。ストックとザックは車内に持ち込みます。

 

今日の春山バス始発便は5台運行

今日は春山バスが到着しても、スキーヤー・ボーダーの方々の列はさらに長くなって行き、いつもはほとんど使用することのない補助席も使って、ほぼ満席となった5台の春山バスが三本滝ゲートを出発します。

 

車窓より − 雪解けが進む

三本滝ゲートを通過すると、春山バスはかもしかゲレンデ内を登って行きます。かもしかゲレンデにできた切り通し部分はこれまでは高い雪の壁でしたが、ご覧のようにかなり雪解けが進んでいます。

 

雪解けが進むと、雪壁崩落(左)や倒木(右)が道を塞ぐ

道路周辺で雪解けが進むと、ご覧のように雪の壁が崩落したり、倒木が路上に落下して道路を塞ぐことがしばしば見られます。さらに除雪が進んで、大雪渓・肩の小屋口まで延長運行されるようになると、落石にも注意が必要となり、除雪が完了しても冬季閉鎖が継続される状況は、このような一面も存在するからでしょう。

 

雪の壁はまだまだ高い

雪解けが進んでいるものの、標高2230メートルの冷泉小屋から先は、まだまだ雪の壁が続いています。

 

そして、8時過ぎに標高2350メートルの位ヶ原山荘に到着します。

 

【位ヶ原山荘に到着】

春山バス到着直後の位ヶ原山荘前

位ヶ原山荘前はバスから下車した方々でかなりの混雑。なお、この先の山頂方面にはトイレはありませんので、出発前に位ヶ原山荘のトイレをご利用の上、入山して下さい。(トイレのみのご利用は有料となっています。)

 

春山入山計画書の記入と投函

そして、出発に先立って春山入山計画書の記入と投函を行います。いわゆる登山届に類似するもので、春山といえども一歩間違えると遭難する場合も想定されます。そのため、必ず投函されるようお願いいたします。

 

快晴の空に乗鞍の主要な峰々が一望

雲ひとつない快晴が続き、剣ヶ峰から摩利支天岳や富士見岳など乗鞍の主要な峰々が一望できます。位ヶ原山荘から入山口は車道を100メートルほど歩いたところにあります。(屋根板入口)

 

屋根板入口 スノーシューを履いて...

こちらが屋根板入口。すでにたくさんの方が山頂方面目指して出発しています。シールやスノーシューを装着して登ります。今回は強い日差しで雪面はかなり緩んでザクザク状態。ツボ足でも登って行くことは可能ですが、天候によっては冷え込んでバーンが硬くなるときがあり、また、場所によっては急斜面をトラバースする箇所があり、アイゼンは必ず携行することをオススメします。

 

山頂目指して一斉に出発

山頂目指して一斉に登って行く様子は、ノリクラの春山シーズンのワンシーンとなっています。

 

位ヶ原の除雪 − 大雪渓方面へと進む

さて、位ヶ原山荘から先の除雪ですが、取材した5月18日(土)時点では、除雪の先端は宝徳霊神バス停のある5号カーブ先まで進んでいます。

昨年は5月26日(土)より春山バスの大雪渓への延長運行が開始されましたが、今年は積雪量が多く、昨年度同じ日(5月25日(土))に延長運行が実施される見込みは立っていません。この先にある4号カーブ(通称:大カーブ)は、位ヶ原山荘〜大雪渓の区間内で最も積雪量の多い箇所であり、今後1週間で大雪渓までの除雪を完了することはかなり困難な状況です。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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