ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.2(2013/05/15・18・19) F

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(Update:2013/05/23)

 

【ツアーコース】

位ヶ原急斜面

それではここからはツアーコースの状況をお伝えします。今回はいつもとは逆のパターンの位ヶ原急斜面から入口急斜面へご覧いただきます。

 

昨年の位ヶ原急斜面
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) C
先週の位ヶ原急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2013/05/11) E
今週の位ヶ原急斜面
先週より50センチ減少、昨年より1メートル多い

位ヶ原急斜面の積雪は先週より50センチ減少して、昨年より1メートル多い状況です。急激に雪解けが進んでいますが、それでも昨年よりもまだまだ積雪量の多い状態が続いています。

 

まだブッシュはなく、積雪量は多い

積雪量が少なくなってくると、バーンのあちらこちらからブッシュが一斉に顔を出し始めますが、そのような状況は確認できず、そんな様子からも積雪量が多いことがわかります。

先週の6番標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2013/05/11) E
今週の6番標識付近
この1週間の雪解けが激しい

しかし、山麓に向かうにつれて積雪量が一気に減少している状況も見られます。こちらは位ヶ原急斜面から少し下った6番標識。ご覧のように標識の木の高さから、この1週間の雪解けが激しいことが一目でわかります。

 

昨年の6番標識手前の谷
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) B
今週の6番標識手前の谷

6番標識を過ぎると、ウェーブ状になった箇所があります。左の昨年同時期よりもフラットになっていることがわかります。現段階では、昨年よりも積雪量の多い状況が続いています。

ウェーブが小さくなってきたことで勢い良く下山滑走することよよって、ウェーブに足をとられて転倒負傷することが懸念されます。過去には転倒負傷して救助要請した事案も発生していますので、細心の注意が必要です。

 

バーンはかなり汚れてきた

バーンはかなり汚れていますので、滑走性のよいワックスなどを滑走面に浸透させたほうが快適に滑ることができるはずです。

昨年の5番標識
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2012/05/19〜20) B
先週の5番標識
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2013/05/11) E
今週の5番標識
先週より70センチ減少
昨年とほぼ同じ

こちらはツアーコース上部付近の5番標識。3番標識の画像と同様に、左上は昨年同時期で右上が先週のものです。先週より70センチ減少して、昨年とほぼ同じ状況です。

 

場所によってはバーンはコブ状...

春山バスがゴールデンウィークから運行開始されて、ツアーコースを下山滑走される方が多くなってきたことと、季節的にバーンが緩みやすい状況から、場所によってはフラットではなく、コブ状になっている様子も見られます。

昨年の3番標識
2012ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2012/05/19〜20) B

先週の3番標識
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2013/05/11) E
今週の3番標識
先週より40センチ減少
昨年より20センチ少ない

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。左上は昨年同時期で右上が先週のものです。積雪量は先週より40センチ減少し、昨年より20センチ少ない状況です。4月中旬以降、昨年よりも積雪量の多い傾向が続いていましたが、先週は同じ水準になり、今週は減少に転じてしまいました。

 

ブッシュが見られるようになる(3番標識から山麓側)

3番標識から山麓側で、ご覧のようにバーンにブッシュが見られるようになって来ました。

1番標識付近

さらに下ってこちらは1番標識付近。

 

昨年の1番標識付近
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) B
先週の1番標識付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2013/05/11) E

今週の1番標識付近
ほぼ昨年並み

先週と比べるとかなり雪解けが進んでいますが、ほぼ昨年並みであることがわかります。

 

1番標識手前 − まだ滑走可能

1番標識から入口急斜面上までの区間も切り株の多い箇所ですが、滑走に影響を与えるほどではありません。

 

昨年の1番標識付近(手前)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) B
今週の1番標識付近(手前)
ほぼ昨年並み

 1番標識から少し下ったところにある切り株。こちらを見てもほぼ昨年並みの雪解け状況です。

入口急斜面へ

そして、ここから入口急斜面へと下山します。

 

昨年のツアーコース入口急斜面
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) A
先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.1(2013/05/11) D
今週のツアーコース入口急斜面
昨年よりも積雪量が多い

入口急斜面の上端付近にあるこちらのブッシュ。先週と比べて、かなり雪解けが進んでいることがわかります。それでも昨年よりも積雪量が多いこともわかります。

 

切り株が目立つが滑走可能

入口急斜面も切り株が多いエリアですが、滑走に支障となる状況ではありません。

 

昨年のツアーコース入口急斜面
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) A
先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2013/05/11) D
今週のツアーコース入口急斜面
先週より40センチ雪解け、昨年並みの積雪量

入口急斜面の切り株の様子を比較すると、先週より40センチ程度の雪解けが見られ、昨年よりも積雪量の多い状態であることがわかります。

 

昨年のツアーコース入口急斜面
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) A
先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2013/05/11) D
今週のツアーコース入口急斜面
この1週間で雪解けが目立つ

入口急斜面全景を見みても、昨年よりも積雪量多い様子は一目でわかります。ただ、先週と比べると、その違いは歴然とあり、今後は少しの雪解けで、ブッシュの大きさが一気に拡大することが容易に想像でき、そんなところから、昨年との積雪量の違いはそれほど大きくないとも考えられます。

 

下山滑走できるのは今付近まで(かもしかペアリフトから200メートル地点)

下山滑走できるのはこの付近まで、かもしかペアリフトから200メートルほど登ったところです。「いつも見てますよ!」と、声をかけて下さったこちらの方。良く見ると半袖...今日の暑さを物語っていますね。ただ、この時期は紫外線が最も強いので、肌の弱い方は長袖のほうがよいでしょう...

 

かもしかゲレンデ − この先は歩いて下山
ツアーコース下山滑走は今週まで(次週は春山バスで下山を)

この先のかもしかゲレンデは、樹林帯の中に残る雪をたどりながら下山滑走することも可能ですが、スキー板を着脱しながらの滑走となり、実質的に歩いて下山することとなります。

おそらく、次の週末もツアーコース内の積雪はある程度残っていると推測されます。しかし、所々でスキーを着脱しながらの下山となり、また、入口急斜面は人の背丈以上のブッシュに占領されて身動きが取れない状況となってしまうことが考えられますので、今後は位ヶ原山荘から春山バスを利用して下山されることをオススメします。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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