ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.8(2013/06/29〜30) B

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(Update:2013/07/04)

  

【山頂までの登山道 T(肩の小屋〜稜線手前)】

山頂へ

それでは肩の小屋から稜線までの登山道の様子をお伝えします。

大雪渓→肩の小屋→山頂登山道(ピンク色)
★乗鞍高原からお越しの場合は必ずアイゼンを!★
(大雪渓〜肩の小屋間 全面積雪あり)

こちらが剣ヶ峰山頂までのルートです。残雪の場所などがこちらではわかりませんので、春スキーを対照にした ノリクラガイドマップ春〜夏スキー 山頂版 とあわせてご覧いただければ、参考になるかと思います。

また、今回のように畳平から来た場合は問題ないものの、長野県側の県道乗鞍岳線のシャトルバスは、7月2日から当面の間、大雪渓・肩の小屋口バス停までしか運行されません。上記の地図で記したように、大雪渓の登山道入口から肩の小屋までの間は、全面積雪がありますので、長野県側の乗鞍高原から運行されるシャトルバスを利用される場合は、必ずアイゼンを持参してください。

 

ハクサンイチゲも咲き始める

前のページでキバナシャクナゲをお伝えしましたが、それ以外に肩の小屋周辺ではハクサンイチゲも咲き始めました。肩の小屋周辺は、畳平のお花畑に負けないくらい、多様な高山植物が見られます。

 

剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況− 登山道の積雪状況(6月30日現在)】

6月30日(日)の稜線付近の様子

緑枠拡大

@ 2013/06/30 08:40
全体画像
A 2013/06/30 08:40
赤点線 −積雪がありアイゼン必要(積雪区間:80メートル)
=7月上旬〜中旬まで積雪あり=

さて、こちらは稜線付近の積雪状況。ご覧の通り、全景画像の緑枠部分の朝日岳直下には積雪が残っていて、赤点線部分はアイゼンが必要な状況です。

「例年、こんなにたくさん雪はなかったはずだけど...」と、おっしゃりながらアイゼンなしで苦労される登山者に出会います。それも一人二人ではなく、かなりの方が同じようにおっしゃっていました。しかし、記憶されている過去の状況は、おそらく1ヶ月近く時期が異なっているはずです。

例年、この箇所は7月上旬から中旬まで積雪が残っています。
過去の記憶や経験だけに頼らず、ノリクラにお越しの際は最新の情報を必ず入手してからお越しくださるようお願いいたします。(WebSiteでは常に最新の情報をご提供できるように随時更新しております。)

 

青線部分 − 積雪はありません

さて、上記の青色線部分は完全に積雪はありません。通常の装備があれば問題なく歩くことができるはずです。

 

青線矢印先端部分 − ここから積雪 肩の小屋から直接500メートル

左の画像は青色線の矢印先端部分。この箇所から積雪が始まります。肩の小屋からは直線で500メートル程度です。

 

【山頂までの登山道 U(稜線直下)】

蚕玉岳〜朝日岳稜線

前のコーナーの登山道から雪渓部分へと進むと、ご覧の箇所となります。上部に見られるのは左の蚕玉岳と右の朝日岳の鞍部の稜線です。登山道は斜め左へ進んで稜線へと向かいます。

 

大雪渓方面 − 積雪が途切れて滑走はできません

先週まではこの付近から大雪渓方面へスキー滑走できる状態でしたが、ご覧のように積雪が途切れて、稜線付近から大雪渓への滑り込みはできなくなりました。

 

登山道の積雪箇所(赤点線部分) 通過するまで手前で待ちます

話が前後いたしますが、こちらが朝日岳直下の積雪箇所。ルートはステップが切ってありますが、一列分しかありませんので、登り・下りのどちらか一方は積雪箇所の手前で待機しなければなりません。

 

急斜面のため、アイゼン必須

ステップは切ってあってもかなりの急斜面ですので、足を滑らせると危険であることは間違いありません。必ずアイゼン携行をお願いいたします。

 

職場の同期仲間で

今日は職場の同期仲間と一緒にノリクラに初めてお越しになりました。今日は5人だけですが、本当は同期30名ほど声を掛けたとのこと...

 

コレ見たら、きっと登山やりたくなるよね...

岩場で少し休憩している間に山麓の雲が抜けてきて、残雪とハイマツ帯が織り成す唐草模様が広がる位ヶ原の光景にはかなり感動されたようです。「コレを写真に撮って見せたら、他の同期もきっと登山やりたくなるよね...」

広々としたロケーションに、ハイマツのビロードがきれいに広がる光景は、ノリクラの大きな特徴です。ゴツゴツした山岳風景とは違ったやさしさを持つ情景でしょう。

 

3歳で山頂へトライ! お父さんより先にスイスイと...

比較的に登りやすい山として知られているため、これからの時期はご家族で登山にお越しになる様子も多くなります。まだ、3歳だというのに、お父さんより先にスイスイと上っていってしまいますよ...

 

先週の権現ヶ池
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2013/06/21〜22) B
今週の権現ヶ池
あまり雪解けが進んでいない
先週の朝日岳
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2013/06/21〜22) B
今週の朝日岳
あまり雪解けが進んでいない

御岳の二ノ池に次いで国内二番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)は、先週からの雪解けがあまり進んでいない状況で、朝日岳もも雪解けスピードが遅くなっています。そのため、先ほどの朝日岳直下の積雪部分の登山道も、しばらくの間は雪が存在するものだと認識する必要があるでしょう。

 

【山頂までの登山道 V(蚕玉岳・頂上小屋)】

剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)稜線。手前のなだらかな部分が蚕玉岳で、奥のピークが乗鞍の主峰の剣ヶ峰です。

 

稜線から雪渓上端まで80メートル − もう滑走できません

稜線からかなり下に雪渓が見られます。稜線からの距離は80メートルもあり、これまでは多くのスキーヤーが県道乗鞍岳線までの約1kmの大滑走を楽しむことができました。しかし、先週あたりから雪解けにより滑走できなくなりました。

 

先週の位ヶ原
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2013/06/21〜22) B
今週の位ヶ原
昨年とほぼ同じ積雪状況

稜線から見る位ヶ原。画像の中央を県道乗鞍岳線が通過しています。この1週間の雪解けは県道乗鞍岳線の山頂側ではやや目立つものの、山麓側はほとんど変化はありません。昨年とほぼ同じ積雪状況と考えられます。

この唐草模様が楽しめる期間も、残りわずかとなってきました。

 

頂上小屋 −6月30日(日)から営業開始

さて、こちらは剣ヶ峰直下の頂上小屋。画像にも剣ヶ峰のピークが間近に映っていることから、頂上が本当にすぐ近くにあることがわかります。肩の小屋は本日(6月29日)からオープンしましたが、頂上小屋は明日(6月30日)から営業を開始します。

 

頂上小屋〜剣ヶ峰 − わずかに積雪が残る

なお、頂上小屋から剣ヶ峰の間には、ごくわずかですが、ご覧のように積雪が一部残っています。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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