ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.9(2013/07/05〜06) A

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(Update:2013/07/11)

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
今週の大雪渓入口
昨年より雪解けが遅い

 とりわけ、大雪渓入口付近は雪解けが遅い状況が続いています。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週の大雪渓入口
先週からの雪解けは50センチほど

先週と比べて高さで50センチ程度の雪解けが見られます。この1週間の雨の多さを考えると、1週間で50センチの雪解けペースはやや遅い状況と考えられます。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週の大雪渓入口
昨年より1週間遅い雪解け

こちらは大雪渓入口隣の車道と接する部分。車道からの距離はまだ3メートルほど。昨年は7メートルで、昨年より1週間遅い雪解け状況です。

 

昨年の登山道入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週の登山道入口

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。先週の段階では、昨年よりも積雪量の多い状況が見られましたが、画像に映る入口部分だけに関しては昨年よりも少なくなっています。

 

昨年の登山道入口 − 隙間は40センチ
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
先週の登山道入口 − 隙間は40センチ
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週の登山道入口 − 隙間は2メートル
昨年より雪解けは早く、例年並み

車道との間の隙間は2メートルほど。昨年よりもかなり広い状態ですが、ほぼ例年並みです。

 

昨年の登山道入口付近
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
今週の登山道入口付近
ほぼ昨年並みの雪解け

登山道入口から少し入った所の様子を比較すると、ほぼ昨年並み。おそらく、大雪渓から肩の小屋までの登山道は、ほぼ、昨年並みの多さを見せていると考えられます。

 

【大雪渓→肩の小屋→山頂登山道のルート地図、各ルートのおおむねの残雪期間】

大雪渓→肩の小屋→山頂登山道(ピンク色)
★大雪渓〜肩の小屋間は全面積雪★
★大雪渓→畳平へは通行不可★

こちらは大雪渓から肩の小屋を経由して山頂方面に向かうルートです。地図上で @ 大雪渓から肩の小屋までの区間で全面積雪と記載され、また、A 稜線付近にも積雪が一部残っています。

<各ルートのおおむねの残雪期間>
@ 大雪渓から肩の小屋まで − 7月中下旬まで     A 稜線付近 − 7月上中旬まで

 

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況】

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況】

緑枠拡大

@ 2013/06/30 08:40
全体画像
A 2013/06/30 08:40
肩の小屋から稜線への登山道(青線、赤点線)
青線 − 積雪はありません
赤点線 − 積雪がありアイゼン必要(積雪区間:80メートル)

積雪が少なくなり、稜線からの滑走はできなくなりましたが、まだ、登山道の一部で積雪があり、アイゼンが必要です。

肩の小屋からしばらく登ると、ご覧の通り、積雪箇所が現れます。朝日岳直下の雪渓でステップが切ってあり、積雪区間は80メートルほどですが、急斜面のためアイゼンを携行してください。それより上部では、剣ヶ峰直下の頂上小屋付近に一部残る程度です。

7月以降もしばらくこちらの雪渓は残ると思いますので、お越しの方は必ずアイゼンを携行してください。

 

【大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪状況】

【大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪状況】
2013/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(全面積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり>
2013/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道(全面積雪)

お知らせ− 乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)登山道の積雪状況(2013/07/02) でお伝えしましたが、大雪渓から肩の小屋への登山道は全面積雪があります。(例年7月中旬〜下旬まで積雪あり)

この2枚の画像は1週間前のものですが、積雪状況としては、1週間経過してもほとんど変わりはありません(今週は濃霧で全景画像が撮影でいなかったため、先週のものを再掲しています)。

 

大雪渓〜肩の小屋登山道 − 誘導ロープに沿って登る

肩の小屋への登山ルートはご覧のように誘導ロープが敷設してありますので、それに沿って登って行くことになります。

 

大雪渓〜肩の小屋登山道 − 登れても下れない...アイゼン必須

ただ、登りは何とか対応できても、アイゼンがないと下りはかなり困難な状況です。乗鞍高原からの長野県側のシャトルバスは、7月2日から当面の間、畳平まで行かず、一つ手前の大雪渓・肩の小屋口までの運行です。そのため、登山の方は、全面積雪となっている大雪渓→肩の小屋のルートを通る必要がありますので、乗鞍高原からのシャトルバスでお越しに場合は、必ずアイゼンを携行して下さい。

 

昨年のモーグルコースの岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週のモーグルコースの岩
ほぼ昨年並み雪解け

7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。この1週間の雪解けは1メートルほど進んでいて、先週の段階では昨年より1週間遅い雪解け状況でしたが、今週はほぼ昨年並みとなっています。

 

昨年の石碑の岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2012/07/06〜07) A

先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週の石碑の岩
昨年より1週間遅い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。こちらも先週からの雪解けは1メートルほどで、昨年より1週間以上遅い雪解けを示しています。

 

チングルマ
雪解けから地表にでたばかり

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。ようやく雪解けから姿をあらわしました。画像の下部。チングルマのすぐ下にはまだ積雪が見られます。そのため、地表に出たばかりで、芽吹きはまだまだの状況です。

 

クラック 先週よりも割れ目が広がる

石碑の岩からモーグルコースの岩周辺など、雪渓下部全般で、ご覧のようなクラックが多数発生しています。中には幅が1メートル近くになっているものがあり、上部からの滑走時には注意が必要です。

 

地元のガイドの方 − 歩きやすいルートを選びながら

濃霧の切れ間に登ってくるこちらの一行。地元のガイドの方ができるだけ歩きやすいルートを選びながらやってきます。各地の小学校・中学校の先生方が合同で学校登山の下見にやってきました。

 

今日は学校登山の下見

登山が実施される予定の7月下旬でも、一部で積雪が残っている年もありますので、細心の注意が必要です。

 

【濃霧暴風の中、肩の小屋では】

肩の小屋 − 暴風濃霧

こちらは先週から今シーズンの営業が始まった肩の小屋。ご覧のとおり、全く視界の効かない暴風の中です。

 

登山客は皆無

この状況ですから、登山客は全くやってきません。

 

まかないの準備

それでも、住み込みで働いているのスタッフの方々はいつものように、日々を送る必要があります。今シーズン初めて山小屋生活を送ることとなったこちらの方。率先してスタッフのまかないをやっていらっしゃるとのこと...

 

週末の宿泊客のために下準備

お越しになる登山客がいないのであれば、週末に向けて各種食材の下準備を行います。

 

一番の楽しみは食事 「ちょっとそれ...ご飯少なくない??」

でも、やはり一番の楽しみは食事...スタッフ用のお茶碗を見ると、皆さん特大のどんぶりばかり...

 

毎日、寝食を共に...

10月中旬の営業終了まで、よほどのことがない限り、ここを離れることはないとのこと...

 

どんな波風があってもうまく乗り切れる

メンバー一同が一緒に暮らし続けることは、どの世界でも大変なこと。これから、多少の波風があることともいますが、うまく乗り切って行けると思います。 Next

 

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