ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.13(2013/08/03〜04) B

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(Update:2013/08/08)

 

【ヒルクライム、県道乗鞍岳線は自転車で埋め尽くされる】

7〜8月は多くのヒルクライマーが訪れる

7〜8月の県道乗鞍岳線(エコーライン)は、週末を中心に数多くのヒルクライマーが訪れます。

 

次から次へとやってくる 8月4日(日)は午前中だけで282台も駆け上がる

これだけ多くのロードバイクが切れ目なく続く様子はめったにありません。取材二日目の8月4日(日)は、6時の三本滝ゲート開門から正午までの時点で282台もの自転車が登って行きました。おそらく、来週から始まるお盆期間中はさらに多くのヒルクライマーが訪れることと思います。

 

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に向けて本番さながらの練習

ヒルクライム(hill climb)とは、山や丘陵地帯などの上り坂を利用した登坂競技のことで、主にロードバイクによる自転車競技を指すことが多いようです。毎年8月下旬の日曜日(今年から9月第一日曜日)に開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、国内におけるヒルクライムレースの草分け的存在で、4000名以上の選手が出場します。

そのため、チームジャージで身を固めた選手の方々が、本番さながらのトレーニングを大会直前まで繰り広げます。

 

自転車集団の中にランナーの姿も

自転車集団の中に走ってやってくるランナーの姿も見られます。

 

最近はランナーも増えてきました

マラソンではヒルクライムという種目はありませんが、乗鞍天空マラソンなど登りを主体としたレースは存在します。自転車の方ほどの人数ではないものの、毎週のようにランナーの姿が見られ、その数は年を追うごとに増えています。

 

みんなで走ればツーリング気分に...

一人で走るよりもメンバー揃っての走行は楽しさ倍増。ちょっとしたツーリング気分を感じることができますね。

 

路肩でパンク修理

ロードバイクのタイヤは軽量化のために、タイヤもチューブもかなり薄くできていて、ちょっとした小石や金属片でパンクに遭遇するケースはしばしばあります。また、スタート地点である標高1460メートルの観光センターと、ゴール地点の標高2702メートルの畳平ではタイヤにかかる空気圧がかなり変化します。そのため、空気の薄くなるゴール付近ではタイヤがバーストするケースもときにあります。

 

今日は2回もパンクしてしまいました 大会当日は練習成果を十二分に発揮して

こちらの方は今日2回目のパンク。予備に持っていったチューブも最初のバンクで使ってしまい、同じチームのメンバーから貰って修理されていました。こちらのチームの方々も、もちろん、9月1日の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍出場のためにトレーニングにお越しになりました。大会当日はパンクに遭遇せずに、トレーニングの成果を発揮したいものですね。

 

位ヶ原山荘

観光センターから15km地点にある標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

道路わきには湧き水 − 熱中症対策のためボトルに補給

今日のように日差しがなく、気温の上昇があまりない日は問題ありませんが、暑い日は水分補給は欠かせないもの。位ヶ原山荘前には湧き水が流れていますから、ボトルの残量が少なくなったときには、こちらで補給して下さい。

思わぬところで「熱中症」に遭遇してしまうかもしれませんので、タイムトライアル中の足を止めたくないときでも、水分管理は最優先でお願いします。

 

多くのヒルクライマーが立ち寄る 山頂を眺めながらの休憩

今日も位ヶ原山荘前は多くのヒルクライマーが訪れて一休みされています。登りの途中で立ち寄るよりも、下山時に立ち寄って休憩するヒルクライマーのほうが多いようです。

スタートの観光センターとゴールの畳平には休憩場所はありますが、途中の休憩場所は位ヶ原山荘だけです。ヒルクライムの余韻に浸りながら、山頂方面を眺めての一休みは、カラダの休憩はもちろんのこと、ココロの休憩といったリラクゼーションが得られるものです。

 

ゴール地点の県境

こちらがゴール地点の県境。畳平はここから数百メートルほど下った地点です。

 

家族揃ってのヒルクライム

こちらの方々ももちろん全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場され、今日はそのトレーニングにやってきました。「今年はノリクラ初めてなので、まだ脚が回らなくて...」と、おっしゃっていました。

でも、家族三人揃ってのヒルクライムはできるようでなかなかできないもの。レースまであと1ヶ月間、この地点に向かって何度もトレーニングを重ね続けることでしょう。

最後に、ヒルクライムにお越しの方へのアドバイス(お願い)を申し上げます。

 

【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、下山走行の注意点)】

レインウェア(防寒着)の持参− 天候の急変と下山時の寒さを防ぐため

本格的にヒルクライムシーズンが始まり、晴れていれば下りでも全く寒さを感じない状態となってきました。しかし、天候状況によっては防寒着が必要となることが多く、軽量化のために荷物を減らしたとしても、レインウェアなどの装備は必ず持参して下さい。

熊鈴の携行

8月から9月にかけて、熊の出没が頻繁になる時期を迎えます。熊は森林の中だけでなく、道路上にも出没します。そのため、自動車のような走行音のしないヒルクライムは鉢合わせする危険性がありますので、熊鈴を鳴らしながら走行することをオススメします。

熊だけでなく、野生の猿も確認されています。

熱中症予防と水分補給などの可能な場所

気温が低くても、熱中症には十分注意してください。特に水分補給が十分でない場合は途中で補給するようにしてください。

場所(観光センターからの距離、標高)

飲料水

売店(スポーツドリンクなど)

トイレ

三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内)
大雪渓(18km地点、標高2600m) △ (沢水) × ○ (公衆トイレ)
終点畳平(20km地点、標高2702m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)

持参したボトルがいつも以上に少なくなったときは、安全のため、上記の場所で水分補給をして下さい。上記の場所については、ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号版 を参照して下さい。

めまい、失神、早い脈、筋肉の痙攣など、体調不良を感じたらムリに下山せず、周囲の走行者、バス・タクシーなどに救助を求めて下さい。(下山走行中に体調悪化して転倒事故の可能性あり。)

下山はキープレフトと徐行運転

今回も対向車線寄りを下山走行する自転車が多く、ヘアピンカーブで危険な状況に何度も遭遇しました。先の見えないヘアピンカーブを降りるときは、できる限り左側によって徐行するように心がけて下さい。スピードに任せて下山走行すれば、命がいくつあっても足りません。 Next

 

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