ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.14(2013/08/10〜11) A

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(Update:2013/08/15)

  

【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 U】

三本滝ゲート − この先マイカー規制 三本滝レストハウス前駐車場 − シャトルバス乗り換え可

観光センターから7km先にある三本滝ゲート。マイカー規制はここから始まります。こちらにも駐車場があって、シャトルバスへの乗り換えも可能です。

 

三本滝からでもタクシー利用可

また、観光センターと同様にタクシーもこちらに待機しています。涼しいノリクラといえども日中はやはり暑くなります。ですから、待機中はご覧にようにドアを全開して車内が暑くならないように待機していますね。市街地ではエアコンをつけて待機するのが一般的ですが、ノリクラでは環境意識が求められますので、必要以上のアイドリングはされないようです。

 

かもしかゲレンデ

三本滝ゲートを進んで、かもしかゲレンデを道路が横切ります。

 

ヤナギランが5部咲き − ほぼ昨年並み

先週からヤナギランが咲き始めました。現在はご覧のように5分咲きといったところでしょうか?ほぼ昨年並みの状況です。

 

道路左側に大きな葉 マルバダケブキ

道路の左側に大きな葉があるのがお分かりでしょうか?
葉だけ見ていると、フキが大きくなってきたのかと思いましたが、黄色の花が咲いていますので、フキでないことがわかります。こちらはマルバダケブキ(丸葉岳蕗、キク科メタカラコウ属)。名前の由来はフキのような大きな丸い葉を持ち、山に咲くというところから命名されています。群生して咲くことはありませんが、花は葉よりかなり高い位置咲きますので、葉に隠れることなく良く目立ちますから、すぐに発見できると思います。 

しかし、マルバタケブキは有毒で、食害の張本人であるニホンジカも嫌うといわれています。また、お花畑などの高山植物の群落がニホンジカの食害に合うと、マルバダケブキがいち早く再生するといったこともあり、他の高山植物よりも繁殖力が強いようです。

 

有毒でニホンジカも嫌うほど − アサギマダラは有名ですがベニシジミもやってくる

もちろん蜜にも毒があり、アサギマダラなどは敵からの防衛と、オスが放出する性フェロモンの原料を得るために、マルバダケブキの蜜を摂取すると言われています。しかし、こちらに見られる蝶はベニシジミ。

アサギマダラに見られるような記述はベニシジミでは見つけることができませんでした。たまたま、マルバダケブキにやってきただけなのかもしれませんが、何匹ものベニシジミがやってきていましたので、ベニシジミも毒に対する耐性があるのでしょうか?

 

ヒルクライム、花や虫を撮影しながら − 「なかなか先に進めませんよ〜」

花や虫を撮影しながらのヒルクライムは、なかなか先に進むことができません。今日はハチやアブなどの昆虫撮影です。

 

アザミに群がるマルハナバチ

「良く観察していると、ハチやアブは咲いたばかりのアザミよりも、少し時間がたって萎れかけたアザミに集まってくるようですよ。」とのこと。こちらはマルハナバチのようですが、ハチかアブかなかなな見分けがつきにくいともおっしゃっていました。

シャトルバスの車窓からでは、そこまで詳細に見ることは困難ですが、細かく観察して行くと、本当に色々なものを発見できるものです。

 

位ヶ原山荘

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘までやってくると、樹木が少なく(小さく)なる森林限界となってきます。

 

今日は春先のような淡い青空

少しばかり足早に流れる雲があります。今日の青空はコントラストの高く色合いのはっきりとしたものではなく、少しパステル調の淡い色合いです。どちらかというと春先のような感じの色合いで、夏の空としてはちょっと珍しい雰囲気を醸し出しています。

 

昨年の11号カーブ、ツアーコース入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) A
今週の11号カーブ、ツアーコース入口
積雪が完全になくなる − 昨年とほぼ同じ

位ヶ原山荘から約1.5km先にある11号カーブ、冬のツアーコースの入口付近です。先週まで残っていた残雪は完全になくなりました。ちょうど昨年も同じ時期に積雪がなくなりましたので、ほぼ同じ推移といえます。

 

雲の動きが景色に変化を与える

消えては沸く、沸いては消える雲が、その景色に周期的に変化を与えてくれます。

 

ゆっくり進むタクシーがやってくる

歩くほどの速度でやって来た一台のタクシー。

 

コバイケイソウの群落に 「こんなに間近に高山植物を見られるなんて...」

コバイケイソウが見事に咲き乱れる場所に車を停めると、乗客の方は「こんなに間近に高山植物を見られるなんて...」と、感激されているようです。他の山では、登山道を何時間も歩いて行かなければ、このような場所にたどり着くことはできません。

車道沿いに高山植物が普通に咲いているような場所は、ノリクラ以外ではほとんど見られないのではないでしょうか?なお、道路周辺には緑の規制ロープが張ってあります。それより外側に立ち入らないようお願いします。

 

次のオススメポイントへ出発

再びタクシーに乗車して、運転手さんオススメのビューポイントへ車を走らせます。

 

位ヶ原お花畑 − 積雪はなくなりました

こちらは位ヶ原お花畑。先週まで残っていた残雪はありません。

 

雪解けと共に一斉に芽吹き ミヤマキンバイがいち早く咲き始める

残雪がなくなった地面をよく見ると、黄色い小さな花を見つけることができます。おそらく、ミヤマキンバイの咲いている場所は2〜3週間前程度から積雪がなくなっているかと思いますが、それでも、この短期間の間に花を咲かせるところまで至るのは驚きです。

他の高山植物も同様ですが、短い夏を一生懸命生きています。

 

都会では感じることのできない空の広さ

都会では感じることのできない空の広さ...それを発見できるだけで、ノリクラにやって来た甲斐があるというものです。

 

5号カーブ、積雪がほとんどなくなる − ほぼ昨年並み 4号カーブは先週積雪がなりなりました

左は宝徳霊神バス停のある5号カーブ。ほとんど積雪がなくなりました。ほぼ昨年並みの推移です。また、4号カーブは先週の段階で積雪がなくなりました。

 

まもなく大雪渓へ

空の広さを感じるようになってくると、大雪渓はまもなくです。

 

【大雪渓に到着】

大雪渓・肩の小屋口バス停

大雪渓に到着した10時の気温は16℃。

 

大雪渓付近は20℃を超えることはほとんどありません − 長袖が必要

この時間帯の気温としては平均的な状況で、お昼を迎えても20℃を越すことはほとんどありません。ただ、日が差していると体感的には暑さを感じられ、おそらく、日差しがかなり強いことが原因かと思われます。そのため、日が翳ったり曇ったりすると肌寒さを感じるほどです。そのため、どんなに暑いときでも、必ず長袖は必要となります。

 

「いや〜、雪が減りましたねぇ〜」でも例年よりも積雪は多い 大会当日まで道路脇の積雪は残ると考えられる

「いや〜、雪が減りましたねぇ〜〜」と、おっしゃるボーダーの方。確かに雪の減り方自体は例年と変わりありません。しかし、積雪量としては例年よりも多い状態です。そのため、9月1日(日)に開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の時まで、右の画像で見られる道路脇の雪渓にも積雪がまだ残っていることと考えられます。 Next

 

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