ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.14(2013/08/10〜11) F

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(Update:2013/08/15)

  

【8月11日(日)の観光センター】

雲ひとつない快晴 6時30分に満車となる

最後に取材二日目の8月11日(日)の様子をお伝えします。今日は朝から雲ひとつない快晴の朝を迎えます。観光センター前駐車場にお越しになるマイカーは昨日よりも多く、6時の時点で165台にものぼり、6時30分には満車となってしまいました。

 

自転車の整備

駐車場のあちこちで、自転車の整備をされる様子があります。

 

走行会で誘われて始めてのノリクラ

今日はサイクルショップ主催の走行会が開催されるとのことで、メンバーから誘われてお越しになりました。ノリクラでのヒルクライムは初めてとのこと...「今日は楽しい思い出になるか、ツライ想い出になるか、ちょっと不安...」と、おっしゃりながらも、一緒に走る方々とゆっくりとした朝を楽しんでいます。

 

観光センター前のテラス

そして、観光センター前のテラスでは...

 

ボーダーの方々も朝のひと時を楽しむ

こちらはボーダーの方々の集まり。ほぼ毎週のようにお越しになっています。ボードを抱えてやってくる様子に観光客の方々からは「へぇ〜〜、滑れるの!どこに雪があるの?」と、何度も声を掛けられる様子もあります。

 

シャトルバスの乗車券販売所

そして、シャトルバスの乗車券販売所には、ご覧のように列ができる状況が続きます。こちらも今日はたくさんの方がお越しになっています。

 

最も混雑する9時便、今日は6台運行 − お盆になればさらに増えることが予測

こちらは9時便を待つ方々の様子。実際の乗車口はここから50メートルほど先ですが、ご覧のように観光センターの建物まで達するほどの状況。今回は6台が運行されましたが、翌日の8月12日(月)は7台も運行されるほどでした。ただ、お盆にはさらに多くなることが予測されます。

シャトルバスの混雑状況は午前の上り便は9時便が最も混雑し、午後の下り便は14時便と15時便が最も多いようです。

 

さて、今日はいつも以上にヒルクライマーの方々が多い状況です。

 

みんな揃って畳平を目指す 続々と出発します

こちらのチームの方々もゴールの畳平目指して出発です。今日の県道乗鞍岳線は、「自動車道」ではなく、「自転車道」になってしまいました...

 

【県道乗鞍岳線はヒルクライマーとランナーで賑わう】

県道乗鞍岳線を行くヒルクライマー − 午前中だけで368台、今シーズン一番の台数

そんな県道乗鞍岳線(エコーライン)の様子をお伝えします。先週もかなりのヒルクライマーがお越しになり、午前中だけで282台の自転車が三本滝ゲートを通過しましたが、今日はそれを上回って368台にもなりました。もちろん7月からの開通以来、今シーズン一番の台数です。

 

今日も途切れることなく続々と駆け上がって行く

本当に途切れることなく、続々と駆け上がってきます。今回も笑顔で挨拶してくださる方やピースサインで応えてくれるヒルクライマーの方もいらっしゃいました。(有難うございます!)

 

日差しを避けて木陰を走るランナー

涼しいことには間違いないノリクラですが、日差しはかなり強烈...そんな中、日差しを避けて木陰を走るランナーの方々がいらっしゃいました。

 

みんな揃って畳平へ駆け抜ける

今日は畳平を目指して走り続けるとのこと...途中で何度もメンバーが遅れないか確認しながら全員でゴールを目指します。

 

ランナーとヒルクライマーのハイタッチ − お互い共通の目標を目指して!

そんな中、やって来たヒルクライマーとハイタッチ!お互いに「ゴール目指して駆け上る」という点では、共通の目標があります

 

お互いに声を掛け合いながら足を進めて行きます。

 

位ヶ原山荘

こちらは標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

今日もたくさんのヒルクライマーが 山荘横の湧き水をボトルに

この日の気温は21℃。今日もたくさんのヒルクライマーが立ち寄っています。この気温でも熱中症には十分注意する必要があり、山荘横の湧き水をボトルに補給する様子も見られます。

 

場所(観光センターからの距離、標高)

飲料水

売店(スポーツドリンクなど)

トイレ

三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内)
大雪渓(18km地点、標高2600m) △ (沢水) × ○ (公衆トイレ)
終点畳平(20km地点、標高2702m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)

県道乗鞍岳線沿いで水分が補給できる各施設はご覧の通りです。

 

位ヶ原山荘ではペットボトルなども販売

水分補給は喉の渇きを覚える前に積極的に摂取することが大切です。

 

ゆっくりとした時間の流れに飲み込まれそう

ここで一休みしてしまうと、ゆっくりとした時間の流れに飲み込まれてしまい、「ゴールなんてどうでもいいや〜」なんていう気分にさせられてしまいます。ですから、長居には十分にご注意ください(笑)。

 

森林限界を超えて景色は新鮮に感じる

再び走り出すと、森林限界を超えた先の風景は何もかもが新鮮に感じるもの。

 

雲に背中を押されながら先を進む

目線と同じ高さの雲に背中を押されるように走り続ければ、ゴールの畳平まであと少しです。

 

下山では景色を十二分に楽しむ

さて、登りだけでなく、畳平からの下山は風景を十二分に楽しめるものです。

 

今日は2ラウンドもヒルクライムを!

今日は二回目のヒルクライム...今シーズン二回目ではなく2ラウンド目!さらに乗鞍スカイライン側まで少し降りてみたとのことですから大したものですね!

 

ゴールの達成感がヒルクライムの虜となる

昨年の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍で優勝された森本選手の講演を聴いて、それに触発されてヒルクライム熱に火がついてしまったとのこと...ヒルクライムは確かにツライものですが、ゴールしたときのその達成感は、他では得ることのできない感覚といってよいでしょう。

最後に、ヒルクライムにお越しの方へのアドバイス(お願い)を申し上げます。

 

【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、下山走行の注意点)】

レインウェア(防寒着)の持参−天候の急変と下山時の寒さを防ぐため

本格的にヒルクライムシーズンが始まり、晴れていれば下りでも全く寒さを感じない状態となってきました。しかし、天候状況によっては防寒着が必要となることが多く、軽量化のために荷物を減らしたとしても、レインウェアなどの装備は必ず持参して下さい。

熊鈴の携行

8月から9月にかけて、熊の出没が頻繁になる時期を迎えます。熊は森林の中だけでなく、道路上にも出没します。そのため、自動車のような走行音のしないヒルクライムは鉢合わせする危険性がありますので、熊鈴を鳴らしながら走行することをオススメします。

熊だけでなく、野生の猿も確認されています。

熱中症予防と水分補給などの可能な場所

気温が低くても、熱中症には十分注意してください。特に水分補給が十分でない場合は途中で補給するようにしてください。

場所(観光センターからの距離、標高)

飲料水

売店(スポーツドリンクなど)

トイレ

三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内)
大雪渓(18km地点、標高2600m) △ (沢水) × ○ (公衆トイレ)
終点畳平(20km地点、標高2702m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)

持参したボトルがいつも以上に少なくなったときは、安全のため、上記の場所で水分補給をして下さい。上記の場所については、ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号版 を参照して下さい。

めまい、失神、早い脈、筋肉の痙攣など、体調不良を感じたらムリに下山せず、周囲の走行者、バス・タクシーなどに救助を求めて下さい。(下山走行中に体調悪化して転倒事故の可能性あり。)

下山はキープレフトと徐行運転

今回も対向車線寄りを下山走行する自転車が多く、ヘアピンカーブで危険な状況に何度も遭遇しました。先の見えないヘアピンカーブを降りるときは、できる限り左側によって徐行するように心がけて下さい。スピードに任せて下山走行すれば、命がいくつあっても足りません。

 

【昨年の今ごろは?】

2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜13)

お盆休みを迎えて週末ですが、それまで連日のように続いた晴天がお休みしてしまい、強い日差しがなくなって、過ごしやすい状況であったといえますが、ぱっとしない天候に、ただでさえ短いノリクラの夏をさらに短くしてしまったような週末でした。

取材一日目の8月11日(土)は、薄曇の朝を迎えます。早朝5時の気温は10℃しかなく、ひんやりとしたという感覚を通り越して、厚手のフリースを着ていてちょうどよいほどの状況。朝日が昇り始めると雲間から青空がのぞき、まずまずの天候から一日が始まります。ただ、天気予報は曇と雨のマークが並ぶ状況で、観光センター前駐車場にお越しになるマイカーの台数もいつもの週末か、それ以下の状況でした。朝はかなり冷え込んだ状況ですが、日が高くなるに連れて、蒸し暑さをかなり感じる状況。気温はさほど高くないものの、湿った空気の流れに包まれている状況でした。時折、パラパラと小雨が降るものの、レインウェアーを着込むほどではなく、また、次第に空気感がひんやりとしたものへと変わってきました。
また、今日は不消ヶ池や富士見沢・鶴ヶ沢などでクマの目撃情報があって、乗鞍環境パトロールの方々などが監視体制を取る様子もありました。

取材二日目の8月12日(日)は、天気予報がよい方向に外れて快晴の朝を迎えます。気温は12℃と昨日よりも高めですが、昨日と同じく冷え込んだ朝に、一枚多く毛布が必要なほどでした。快晴の空に朝から力強い太陽が昇り始めれば、夏山の天候にスイッチが入ります。8時過ぎには、モクモクと雲がわき始めて上空を覆いつくすようになって日差しがなくなります。その後も山麓から山頂方面へと絶え間なく雲が流れ、大雪渓付近はひんやりとした空気に包まれます。時折、雲間から日差しが差し込むことがありますが、肌を焦がすようなことはなく、今日は汗をかくことを忘れさせてくれた一日で、午後になっても天候の崩れることはありませんでした。

取材三日目の8月13日(月)は、早朝6時前から雨が降り始めます。シャトルバスは通常運行が始まりますが、雨は降ったり止んだりを繰り返す状況。時折、雲間に青空がのぞいて、ヒルクライムに出発しようとされている方々は、そんな天気に惑わされながら出発するものの、森林限界を超えた付近からひどい濃霧に見舞われ、県境付近では突風と横殴りの雨が終始続きました。

 

<編集後記>

「夏休みの旅行動向は...」

航空各社の予約状況、JTBグループの販売状況などをもとに、JTBが毎年実施している夏休み期間中の旅行動向予測調査(7月3日発表)によると、2000年から同形式の調査を開始して以来、今年は国内旅行は人数・費用とも過去最高とのこと。そして、やはり人気のスポットはスカイツリーなど話題のスポットの多い東京、式年遷宮で人気の伊勢志摩と出雲、世界遺産登録の富士山が上がっています。

旅行の特徴としては、「海辺で保養・海水浴」が9.8%で前年比+32.4%と増えて、震災後は「海から山へ」という傾向が「山から海へ」と変化しています。また、山関係のものを挙げると、「温泉でゆっくり楽しむ」が11.3%(前年比−10.8%)、「自然や風景を楽しむ」が10.3%(前年比−22.6%)、「高原での保養・避暑」が2.3%(前年比−11.5%)で、いずれも前年と比べて軒並み低下しています。唯一、山関係で増加しているのは、「ハイキング・登山・キャンプなど」の1.9%(前年比+11.4%)でした。

まだ、お盆期間が始まったばかりですので、その動向通りとなったかどうかわかりませんが、景気回復傾向にあわせて、来場者が増えたのか、はたまた、JTBの結果の通り、海関係に人気が偏っていったのか、気になるところです。

 

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