ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.15(2013/08/14〜17) D

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(Update:2013/08/22)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上段全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。全体的に見ると、画像の中間付近では昨年よりも2〜3週間ほど雪解けが遅い状況が見られ、上端に近いところは、逆に昨年より1週間以上雪解けが早い状況が見られます。

 

昨年の雪渓上部右側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) D
先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2013/08/10〜11) D
今週の雪渓上部右側
昨年よりも3週間遅い雪解け

雪渓上部は中央部分で上部から尾根が延びてきて、バーンは左右に分離してくるようになります。こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。先週は昨年より2週間以上遅い雪解け状態でしたが、今週は3週間遅い雪解けとなり、2008年以降ではもっとも多い積雪量が続いています。

 

昨年の鉄塔土台
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) D
先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2013/08/10〜11) D
今週の鉄塔土台
昨年より2週間以上遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。こちらでも雪解けが遅くなって、先週の昨年よりも2週間遅い状況から、2週間以上遅くなっています。

 

 

昨年同時期1週間前の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) D
先週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2013/08/10〜11) D
今週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
昨年より2週間遅い雪解け

ご覧の画像は鉄塔土台の下部。雪渓上部右側から雪渓中段へと滑り降りるエリアで、画像の右から左へ滑り降ります。下の画像の通り、今週は雪解けが進んで、滑走できない状態となりました。昨年同時期に1週間前には完全に雪解けが完了し、昨年より2週間遅い状況となっています。

 

雪渓上部右側上端 −昨年よりやや早い早い雪解け
昨年より雪解けが早いのはこの付近だけ

こちらは雪渓上部右側上端。他のエリアでは昨年より多い状態で、こちらだけは昨年よりも雪解けが早い状況が続いていました。ただ、こちらでも雪解けがやや遅い状況となり、先週までは昨年よりも1週間早い雪解けを示していたものの、今週はやや早い程度にとどまっています。

 

上端から−雪渓下端まで282メートル
過去5年間で最長

上端から雪渓下端までの距離は先週の295メートルから282メートルに減少しています。昨年は245メートル、2011年は200メートル、2010年は233メートル、2009年は185メートル、2008年は237メートルで、過去5年で最も長い状態を維持しています。

 

【雪渓上部 U、スキーキャンプ・エア台・ボード 練習風景】

雪渓上部右側

今週の雪渓上部右側は色々なスキーヤー・ボーダーの方々が練習に訪れました。

 

スキーキャンプの様子 「滑り込めば、ポールが自動的に起き上がってきます!」

こちらはいつものスキーキャンプの様子。ポールの先端が雪に埋められていています。「みんなが滑り込めば、ポールが自動的に起き上がってきますから、しっかり滑って下さい!」

 

「ポールが自動的に起き上がる??」 − 怪訝そうな顔

「ポールが自動的に起き上がる??」...メンバー全員が怪訝そうな顔をしています。

 

練習開始

もちろん、自動的にポールが起き上がるわけではありません。

 

コーチの意図が隠されている

でも、そこにはコーチの意図が隠されています...

 

「ゆっくり入って早く抜ける...」 「こういうライン取りで滑って欲しいんだよな...」

その一つにはライン取りがあります。「ゆっくり入って早く抜ける...こういうライン取りで滑って欲しいんだよな...」

 

夏休みのそろそろ終わりに

毎週、ノリクラに通っていても、夏の終りはもうすぐそこに来てしまっています。夏休みも終われば、ノリクラ通いもそろそろ終りに近づき、ノリクラでの練習が次のシーズンに開花する種になれるかは、最後の追い込みに掛かっているといえるでしょう。

 

エアーの練習中

こちらはエアーの練習中...実はこの撮影の直前にバックフリップに失敗して背中から着地・強打してしまうアクシデントがありました。

 

基本に戻って棒ジャンプからやり直し...

 

撮ったビデオを見て二人で苦笑い...

お母様が撮ったビデオを見て二人で苦笑い...
「弟はオーストラリアに行っているのに...(※)」と、ボソッとつぶやく言葉の端には、自分への不甲斐なさなのか悔しさなのか...

(※ ワールドカップの下部大会に当たるスーパーコンチネンタルカップが、8月17日にオーストラリアのペリシャーで行われ、上村愛子など国内の有力選手が出場しました。弟さんの結果は男子決勝3位だと思います。ちなみに中学生の頃からノリクラに通っている こちらの選手 は9位でした。)

 

乗鞍での練習が少しでも身になれば..

海外に遠征・練習に行く選手もいれば、国内で頑張る選手ももちろんいます。「私の時代なんてモーグルなかったので、アドバイスも口先だけですよ」と、おっしゃるお母様...乗鞍大雪渓が少しでも練習に役立てば幸いです。(努力を継続させるのみです...)

 

黙々とコブの整備... のんびりビールタイム...

その隣では、黙々とコブの整備...「こんなに良いコブができているんだから、しっかりと整備して滑りやすくしなけりゃもったいない!」と、わき目も降らずにスコップを奮います。そして、それとは裏腹に他のメンバーはのんびりビールタイム...

 

「でもねぇ〜ビール飲むとトイレが近くなるんですよね...」

「でもねぇ〜ビール飲むとトイレが近くなるんですよね...道路沿いの雪渓下部ならトイレまですぐだったけど、雪渓上部はちょっと遠いし...」
水分補給を我慢すると、熱中症などの心配もあり、なかなか辛いところ。もう少し北側であれば、大雪渓駐車場のトイレよりも肩の小屋のトイレのほうが近いかもしれません。ただし、トイレを我慢しながら、登って行く必要がありますので、現実的には大雪渓駐車場のトイレに下ったほうが良いでしょう。

 

練習半分、アソビ半分 − これが本当の「フリースタイル?」

ボードのトレーニングが半分、ノリクラの雰囲気を楽しむのが半分...あくせくしないのが一番というスタイルが、本当の「フリースタイル」かもしれませんね!!

 

【雪渓上部 V、モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上級者のみ

さて、今回から雪渓上部左側の情報もお伝えします。
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

新たなラインが雪渓上部左側に作成

雪渓下部のモーグルコースが短くなってきたため、8月13日(火)には新たなラインが雪渓上部左側に作成されました。

 

連日モーグラーの姿が

そのため、お盆の間は連日モーグラーの姿が絶えることはありませんでした。

 

次から次へと迫ってくるコブ

斜度が30度を超える急斜面で、次から次へと迫ってくるコブにタイミングを合わせるだけで精一杯...

 

雪飛沫を撒き散らしながら 周囲のモーグラーも釘付け状態..

雪飛沫を撒き散らしながら、まるで機械のようにぶれることなく正確に駆け抜けて行く様子に周囲のモーグラーも釘付け状態...

 

今日初めてライチョウ見つけました!

「今日は大雪渓に到着する途中で雷鳥を見つけることができたんですよ。何年もノリクラに通い続けて初めてで、本当に感動しました。今日はライチョウからもらったパワーで滑り切ります。」

いつもライチョウに出会うことを期待しながらお越しになっていて、今回それが実現できて何よりです。

 

「完走するだけで本当に精一杯ですよ...」 長さ43コブ×140メートル
(ピッチ:3.3メートル)

「完走するだけで本当に精一杯ですよ...」と、おっしゃりながら、何度も挑戦し続けます。ラインの長さは43コブ×140メートル(ピッチ:3.3メートル)。

 

急斜面&超ロングのモーグルコース − おそらく国内唯一

この時期にこれだけの急斜面&超ロングのモーグルコースは、日本全国見回しても、おそらく乗鞍大雪渓だけだと思います。

 

こちらは上端部分。

 

昨年の雪渓上端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) E
今週の雪渓上端
昨年より1週間早い雪解け
昨年の雪渓上端
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) E
今週の雪渓上端
昨年より1週間早い雪解け

上端部分は昨年より1週間ほど早い雪解けが見られます。雪渓上部右側の上端とよく似た傾向を示し、他のエリアが昨年よりも積雪量の多い状態が続く中、唯一少ないエリアといえます。

 

上端から −下端部分まで160メートル、過去最高の長さ

雪渓上部左側下端までの距離は160メートル。昨年と2011年は147メートル、2010年は125メートル、2009年は125メートル、2008年は151メートル、2007年は150メートルでしたので、過去最高の長さとなっています。 Next

 

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