ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.18(2013/09/07〜08) A

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(Update:2013/09/12)

  

【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 U】

三本滝ゲート − この先マイカー規制 50周年の記事をご覧になった自衛隊OBの方が来ましたよ!

観光センターから7km先の三本滝ゲート。マイカー規制はこちらから始まります。

今回、ゲート係の方からこんな話をお聞きいたしました。
「先日、自衛隊のOBの方がやってきましたよ。現役時代に県道乗鞍岳線の建設に携わっていたという方で、50周年の記事(ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2013/08/30〜31)<編集後記>「今年で50周年の県道乗鞍岳線」)をご覧になって、懐かしくなってやってきたと、おっしゃってました。」

 

【県道乗鞍岳線建設の「拓峰の碑」(三本滝ゲート)】

三本滝ゲートの隣の石碑「拓峰の碑」

三本滝ゲートの隣(三本滝レストハウス駐車場内)には、ご覧の石碑が建てられています。

 

県道乗鞍岳線の建設に携わった方々の功績が記される

石碑の裏に埋め込まれた石版には県道乗鞍岳線の建設に携わった方々の功績が記されています。三本滝レストハウス駐車場のすぐ隣にありますので、一度ご覧いただければと思います。

拓峰の碑

人跡未踏の原生林を拓き乗鞍岳山頂へ自動車道を貫通せんとする長野県の夢は 昭和三十三年から四年の歳月と自衛隊員延べ二万二千名の汗の結晶によって実現した
県道乗鞍岳線竣工二十五周年を記念し 隊友会長野県支部連合会 自衛隊OB 松本駐屯部隊 長野県連合部 自衛隊父兄会 自衛隊各協力団体 地元安曇村及び県内外の有志を一丸とした委員会をもって難工事を完成した松本の第十三普通科連隊と 古河市第一施設隊の功績を永く顕彰するものである

昭和六十一年十月吉日 乗鞍道路開発 記念碑建立委員会

 

話が少しそれますが、鈴蘭地区から三本滝レストハウス周辺までは、原生林伐採とカラマツ植林のため、戦前から林道があったということです。そして、三本滝から先の道路建設は陸上自衛隊の方々などの手によって建設されましたが、すでに50年を経て当時のことを記憶されている方は少なくなってくるかと思います。その当時のお話や資料などを拝見できる機会があれば幸いかと思います。

また、今回の記事をご覧になって、50周年に気付いて頂いた方がいらっしゃることを、うれしく思います。

そして、こちらはかもしかゲレンデ。

 

花が終わったヤナギラン − 綿毛が飛び出そうとしている

ヤナギランの花は、ほとんど終わってしまいました。花が終わった後の様子をよく観察すると、ご覧のように綿毛が飛び始めようとしています。ピンクのきれいな花のあとは、高い秋空にふわふわと舞い上がる秋のヤナギランの季節がやってきます。

 

摩利支天バス停 − バスを待つ人

さらに進んで、こちらは摩利支天バス停。紅葉シーズンを除くと、あまり利用者の多くないバス停ですが、今日はバスを待つ方の姿があります。

 

シラビソ・オオシラビソの卒論研究で

大学の卒業研究で、シラビソとオオシラビソを採取されている学生さんです。いつもお見かけするのは、雨に打たれてびしょ濡れになって作業する様子。今日は採取を終えてバスで帰るところでお会いしました。

 

シラビソ − 葉が平面的に広がる オオシラビソ − 葉が立体的に広がる

広葉樹と異なり、一年を通してほとんど変化しない針葉樹は、判別がなかなか難しいところがあります。左の画像のように葉が平面的に広がっているのがシラビソ、そして、右の画像のように少し立体的に広がっているのがオオシラビソだと、教えて下さいました。

乗鞍一帯では、ライチョウ調査の信州大学 中村 浩志 先生が有名ですが、そのほかにも数々の調査研究が行われています。

 

霧が濃くなってきた

さらに進んで、こちらは冷泉小屋。周辺の霧が少しずつ濃くなってきました。

 

今日もヒルクライム

先週、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(自転車ヒルクライムレース)が終了しました。この大会を目指す選手で毎週のように多くのヒルクライマーが練習走行にお越しになっていましたが、大会が終わると訪れる選手の姿がめっきり少なくなります。

 

静かなヒルクライムを楽しむ

毎年、大会が終わった翌週あたりにお越しになっているというこちらのお二人。「静かにヒルクライムを楽しみたいので、大会が終わってから来るようにしているんですよ。」

秋のヒルクライムは、ペダルを必死に回すと楽しみが半減してしまいます...
今日は生憎の天候で、雨も降り出したため、ヒルクライムもここで終了されましたが、高い秋空に浮かぶ雲を眺めるだけでも楽しいもの。紅葉の回廊が続く中をゆっくりと進む贅沢は、夏のヒルクライムとは別世界です。

 

位ヶ原山荘 − 濃霧

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘に到達すると、ご覧のような濃霧が立ち込めるようになって来ました。

 

視界がほとんど利かない

さらに進んだ位ヶ原は視界がほとんど効かない状態。

 

ホワイトアウト

この後、天候に回復の兆しすら感じられない一日が続きます。

 

【大雪渓に到着】

大雪渓の気温は12℃、濃霧と雨が交互に移り変わる天候となっています。

 

生憎の天候でも訪れる

こんな天候でも訪れるスキーヤーやヒルクライマーがいらっしゃいます。

 

コース整備をしないと上部雪渓は滑走できません

ザックにはスコップがくくりつけられていますが、スキー板はありません。スキー板はもう3週間も雨ざらしで雪渓脇に置いてきぼり状態...バーン整備も早く行かないと、おそらく、今日一日では終わることはないでしょう。バーン整備の様子は4ページ目の【雪渓上部 U】 のコーナーでお伝えします。

 

【雪渓下部 T】

それではここから雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) C
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
今週の大雪渓入口
先週の半分程度の大きさに

雪渓下部は先週と比べると半分程度の大きさになってしまいました。

 

昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) C
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
今週の大雪渓入口
昨年より2週間遅い雪解け

こちらは雪渓下端部分から車道方面を見たところ。雪渓下端から車道までの距離は75メートル。先週と同様に昨年より2週間遅い雪解けです。

 

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド 先端の赤い窪みがはっきりと

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマドは、実の先端が赤く窪んだ状態が先週よりもはっきりしてきました。昨年より1週間遅い状況です。

 

登山道入口

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。

 

先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
今週の登山道入口
昨年より2週間遅い雪解け
先週の登山道入口付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
今週の登山道入口付近
昨年より2週間遅い雪解け

登山道入口付近の車道との間の隙間は48メートル。昨年より2週間遅い雪解けです。2007年以降もっとも積雪量の多い状況が続いています。 Next

 

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