ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.23(2013/10/12〜13) �A

【観光センターから大雪渓へ、沿道の風景 �U（三本滝ゲート〜冷泉小屋）】

三本滝ゲート −この先マイカー規制

観光センターから７ｋｍ先にある三本滝ゲート。

紅葉はこの付近だけ − 上部が終わって山麓がまだこれから

乗鞍高原の紅葉はそれほど進んでいませんが、この付近にやってくるとはっきりと色付いた紅葉を目にすることができるようになります。先週は見事な紅葉が上部の大雪渓からこの付近まで見られました。しかし、この１週間で上部エリアはほとんど終了し、今週残っているのがこの付近だけという状況になってしまいました。山麓の乗鞍高原の紅葉がまだですから、今週は紅葉の見所ポイントがかなり限定される状況となっています。

ノリクラの紅葉は大雪渓・位ヶ原の上部エリアが９月中下旬から始まり、１０月末の乗鞍高原の紅葉までの１ヶ月半の長期間にわたって楽しむことができます。しかし、今回のように上部エリアが終了して、山麓がまだ始まっていないという端境期が見られる年もあります。

かもしかゲレンデ

三本滝ゲートを進んでこちらはかもしかゲレンデ。

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先週のかもしかゲレンデ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) �A		今週は本当になにもない

毎週、色々な変化を見せてくれたかもしかゲレンデも、そろそろ見るべきポイントが少なくなってきました。イタドリも完全に落葉してしまうと本当に何も残っていない状況となります。

ウドの実

大きなウドの木になる実が黒く熟しています。しかし、こちらも冬になれば枯れ落ちてしまうことでしょう。「ウドの大木」という言葉がありますが、ウドは木ではなく草ですから、木のように見える地上部分は冬には枯れ落ちてしまうのです。

紅葉が最後の絵筆をふるう

そして、最後の彩を放つかのように青空に綺麗なキャンバスを描いています。

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先週のかもしかゲレンデ〜摩利支天 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) �A		今週は落葉が目立つ − 見頃の期間は短い

かもしかゲレンデからさらに先を進みます。本当に紅葉の見頃の期間は短いもので、花の寿命と同じかそれよりも短いといっても良いかもしれません。　

秋の雰囲気を楽しむ

でも、どんな光景なっても、全く見るべきポイントがないわけではありません。タクシーで山頂方面まで向かい、これから下山される途中に出会ったこちらの方々はご覧のような晩秋の雰囲気を楽しんでいらっしゃいます。

山頂には暑い雲 − 先ほどまで晴れていたのに．．．	フォークのように空を突き刺すダケカンバの枝振り

山頂方面を振り返ると、すでに厚い雲が迫ってきています。「先ほどまで晴れていたのに、完全に雲に飲み込まれていますね。本当に天気の移り変わりははやいものですね！」

山の天候は急激に変化するとよく言われます。特にこれからの時期はいきなり降雪に見舞われることがしばしば見られ、１０月後半になると山頂方面では降雪がたびたび見られるようになります。そうなると、今歩いている県道乗鞍岳線や岐阜県側の乗鞍スカイラインは路面凍結ため通行止めとなってしまいます。

例年、１０月２０日以降は凍結通行止めが多くなる

県道乗鞍岳線や乗鞍スカイラインの通行期間は１０月３１日までですが、例年、１０月末まで通行できることはほとんどなく、１０月２０日以降は通行止めとなる日がかなり多くなります。

曇っていても綺麗に輝く

紅葉は日差しを受けると綺麗に輝き、多くのカメラマンは晴れた日を狙って撮影にお越しになります。しかし、本当に綺麗な紅葉であれば、曇っていても綺麗な色合いを見せてくれるものです。

１０月になっても高めの気温 − ヒルクライムには最適なコンディション

１０月になると冷え込んだ日が多くなることから、例年、ヒルクライムにお越しになる方がかなり少なくなる傾向が見られます。しかし、今年は気温が高い日が多く、各地で真夏日を記録するほど。もちろんノリクラでも暖かい日・暑い日が続き、今日もヒルクライムの姿が数多く見られました。

こちらは標高２２３０メートルの冷泉小屋。

初めてのノリクラ − 来年は紅葉のタイミングにあわせて．．．

冷泉小屋前小休止されているこちらの方々は初めてノリクラにお越しになったとのこと。来年は紅葉のタイミングにあわせてやって来たいとおっしゃっていました。ＷｅｂＳｉｔｅでは紅葉が始まる前の９月頭から紅葉情報をノリクラ雪渓カレンダーに毎週掲載しています。毎週の紅葉情報と過去の紅葉情報を照らし合わせてチェックしていただければ、紅葉が見頃を迎える時期をご自身で概ね予測することができるかと思います。

来年は見頃の時期を事前に予測されて、計画的にお越しいただけたら幸いです。（→ Next）

■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。