ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.25(2013/10/26〜27) B

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(Update:2013/10/31)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
今週の雪渓上部右側

雪渓下部と同様にこちらでも先週の新雪は完全になくなってしまいました。

 

先週の雪渓上部右側(下方面)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
今週の雪渓上部右側(下方面)
まだ雪渓が残っています

そして、雪渓上部右側の下のほうにわずかに残る雪渓部分は今週も残っています。

 

先週の雪渓上部右側(下方面)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
今週の雪渓上部右側(下方面)
下半分は完全に雪解け

わずかに残る雪渓部分ですが、先週は上下二つに分かれていました。しかし、今週は下半分は完全に雪解けしました。この時期に入ってもまだまだ雪解けは進みます。

 

上半分はまだ残る(10メートル四方) − このまま残って越冬する可能性が高い

そして、こちらが上半分。大きさは10メートル四方で、先週よりもかなり小さくなっています。これからは気温の低い日が続きますので、多少雪解けが進みますがこのまま残って、おそらく越冬する可能性がかなり高い状況です。そうなれば過去20年間ではじめての現象となります。

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 −上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

昨年同時期より7週間早い雪渓下端
2012ノリクラ雪渓カレンダーVol.18(2012/09/08〜09) D
先週の雪渓下端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
今週の雪渓下端

雪渓下端からの様子ですが、落書きの岩から雪渓下端までの距離は先週の30メートルから34メートルに伸びています。昨年と比べて7週間も遅い雪解けとなっています。

 

先週の雪渓下端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
今週の雪渓下端
先週の新雪はなくなる

その下端部分ですが、先週の新雪がすっかりなくなり、2週間前とほぼ同じ状況に戻っています。そのため、先ほど示した落書きの岩までの距離でも、「2週間前:33メートル → 先週:30メートル → 今週:34メートル」と、変化して、今週と2週間前がほぼ同じ距離となっています。

 

表面にはうっすらと新雪 − 午前中の雨はおそらく雪だった

バーン表面をよく見ると、うっすらと新雪が乗っています。おそらく、午前中まで降っていた雨は、こちらでは雪だった様子がわかります。

 

こちらは雪渓上端。

 

昨年同時期より2週間早い上端部分
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2012/10/13〜14) C
先週の上端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2013/10/19〜20) B
今週の上端部分
昨年より2週間遅い雪解け

先週の新雪部分が雪解けでなくなったこともあって、上端位置は50センチ程度下がっています。昨年より2週間遅い雪解け状況が続いています。

 

下端まで86メートル

雪渓上部左側下端までの距離は86メートルで、先週よりも2メートル短くなっています。先週の新雪部分がなくなったためで、2週間前とほぼ同じ長さに戻っています。昨年は降雪により上端・下端が不明瞭で測定不能。2011年は21メートル、2010年は49メートル、2009年は74メートル、2008年と2007年は降雪により測定不能でした。

 

午後になっても雲海が続く

午後からは完全に天候が回復し、ご覧のように見事な雲海が夕方近くまで続きました。午前中のどんよりとした天候からは想像できない状況です。

「ノリクラは来て見ないとわからないですね!」 
山麓方面には雲海が残っていますから、おそらく、曇天が続いていて、山頂・大雪渓方面にこんな青空が広がっていることなど想像できないことと思います。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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