ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.6(2014/04/24〜27) B

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(Update:2014/05/01)

 

【乗鞍岳春山バス − 雪はさらに多くなる】

車窓からノリクラが一望

雲ひとつない青空が続いています。車窓からは乗鞍岳主峰の剣ヶ峰から大黒岳まで、左から右へとノリクラの峰々が一望できます。歩いてこなければ楽しむことができないこの雪景色を、車窓から簡単に楽しめるのが春山バスの大きな特徴です。

 

冬季閉鎖中のためカーブミラーはまだ未設置 すでに石垣が出ている − 今年は積雪量が少ない

三本滝ゲートから上部は冬季閉鎖区間のため、道路の安全設備が整っていません。ご覧のようにカーブミラーがまだ未設置の場所もあります。そのため、対向車両があっても安全確認することができず、春山バス以外の自転車など通行は認められないわけです。

また、右の画像では法面の石垣が雪の中から姿をあらわしています。例年、これほどはっきりと確認できることはなく、今年の積雪量の少なさを物語っています。

 

26号カーブ − 最大の難カーブ

観光センターから約11km地点の荒田沢橋を過ぎて、冷泉小屋までの区間は急勾配の九十九折れが続く難関区間です。こちらの26号カーブは、九十九折れの中でも、一番の難カーブ。再び、運転手さんがバスを止めます。

でも、道路幅的にはなんら問題なさそうな様子が見られますが...

 

問題はカーブの手前 修正箇所をマーキング

どうやら、問題はカーブの手前にあるようです。

 

「下ってくるとき、アタマをこうやって膨らませるんですよ」 登っていても下山ラインをチェック − さすがベテラン運転手!

「いや!ここはねぇ〜、下ってくる時に、アタマをぐーっと膨らませないと後輪がおっこっちゃうんですよ〜!」 登っている最中でも、下山走行のことも考えながら除雪箇所を見ていたんですね!さすがベテラン運転手さんは視点が違いますね!!

 

冷泉小屋を通過

そんな急勾配の九十九折れを抜けると、標高2320メートルの冷泉小屋が見えてきました。

 

祐樹の壁が両側から迫る

この付近から先は、バスの背丈もの雪の壁が両側に迫ってきてそれは圧巻!!

 

雪壁はバスの背丈に達する

バスは約3.5メートル程の高さがありますので、ちょうどこの付近の雪の壁は3.5メートル前後ということになります。

 

 ビューポイントで撮影 − 新聞テレビのニュースに

試運転に乗車された関係者の中には、報道機関の方も多数同乗されていて、試運転バスは各所で停車しながら撮影が繰り返し実施されました。

 

雪の回廊を行く

場所によっては、ご覧のようにバスの背丈以上もあり、雪の回廊を進む様子が乗鞍岳春山バスのセールスポイントの一つです。

 

後方からは除雪業者も同行 「今年は雪が柔らかくて、除雪が早く進んだよ!」

試運転にはアルピコ交通のバスだけでなく、その後ろに除雪を実施した金田屋建設の方も同行しています。

「今年は雪が柔らかくて、いつもよりも除雪が早く進んだよ!」
例年なら、位ヶ原山荘に除雪部隊が到着するのは4月22日前後で、春山バスの試運転直前ということも珍しくありませんが、今年は4月18日(金)に到達するほどでした。

 

【乗鞍岳春山バス − 位ヶ原山荘に到着】

位ヶ原山荘に到着

11時過ぎ、試運転バスは観光センターから15km 標高2350メートルの位ヶ原山荘に到着です。

 

山頂方面を望む 地元のスキーヤーも朝一番で登ってきました

このときの気温はプラス5℃、強い日差しもあって、寒さは全くありません。右の画像の地元のスキーヤーの方は、わざわざ試運転バスの写真を撮るため、朝一番でツアーコースを登ってやってきたとのこと...

 

位ヶ原山荘周辺の状況説明

本来なら、すぐに山荘内で意見交換会が実施されますが、すばらしい景色が位ヶ原山荘周辺に広がってますから、試運転バスを降りた関係者や報道の方々も、屋外での撮影や取材がなかなか終わりません...例年だと、寒くてすぐに山荘に飛び込むところも、今日は全く寒さを感じないどころか、屋内よりも屋外でちょうどよい陽気です。

 

意見交換会

そして、最後に山荘内で、意見交換会が行われました。

 

各関係者からの意見 ポスターを使って説明

森林管理署や環境省など環境関係機関の方や道路を管理する松本建設事務所の方、そして、地元観光協会の方などからは、安全面を最大限重視した対応が必要とのコメントが続き、松本市の担当者の方からは、ご覧のポスターを使いながら、春山バスの今後の運行について説明がありました。その中でも、「5月下旬ごろになると、位ヶ原山荘から3.5km先の大雪渓まで春山バスの運行が延長されます。そうなると、このカーブ(大雪渓手前の4号カーブ)では、高さ15メートルほどの雪の壁をバスが進むことになります。5月下旬から6月上旬では、この付近の雪の壁の高さは、立山のアルペンルートよりも高いことになり、日本一の雪の壁を楽しんでいただけるはずです。」

 

4月26日(土)の運行開始が正式決定

意見交換会では、春山バス運行に関して問題点などの意見はなく、当初の予定通り4月26日(土)からの運行が正式決定しました。運行が決まって一安心というところでしょうが、バス会社の方々にとっては、まだまだ、悪天候の続く時期の運行ですから、安心できる状況ではないかもしれません。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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