第9回 乗鞍天空マラソン
(2014/06/21〜22) @
今年も天空マラソンがやってきました。すでに9回目を迎えるということもあって、ランナーの皆さんにはこの大会がどのようなものであるのか、かなり周知されて来たことと思います。
前半は下りどころかフラットな箇所すらない上り坂だけを18km走って、標高2600mの山岳地帯「大雪渓」で折り返し後、後半は先ほどのコースをひたすら12km下り続けるという過酷なものです。
こんなストイックな大会ですが、完走された選手の多くは「また出場したい!と、おっしゃるのですから不思議なものです。どうして、この大会がそんなに魅力あるものなのか...そのわけは、この特集を最後までご覧下されば、納得していただけるはずです。
この特集では、大会前日の大会受付の模様、そして、大会当日のレース前の状況からレース中の様子、そして、折り返し地点の大雪渓駐車場でのエイドステーションを楽しむ選手の様子など、大会全般の様子を網羅しており、今回の大会に出場された選手がレースを振り返ってご覧下さったり、また、次回の大会にトライしようとされる方々の参考にして下されば幸いです。
【6月21日(土)、大会前日の受付会場】
観光センター周辺 | 受付を待つ選手の列 − 受付開始は14時から |
こちらは大会会場の観光センター。時刻は14時の受付開始の15分ほど前。ご覧のように選手の方々の列ができはじめています。明日のレースはこちらの観光センター前の道路から8時にスタートです。それにあわせて、観光センターから三本滝までの約7kmの区間が選手の通過する時間帯に合わせて、7時30分から9時30分までの間は通行規制が実施されます。
【6月21日(土)〜6月22日(日)の大会日程】 |
<日時> | <実施項目> | |
6月21日(土) | 10:00〜16:00 | トレイルラン(自由参加、乗鞍高原内) |
14:00〜17:00 | 選手受付(乗鞍観光センター) | |
6月22日(日) | 6:30 | 天空ウォーク参加者バス出発(乗鞍観光センター→大雪渓) |
7:00〜7:30 | 手荷物預かり(三本滝ゴールで受領) | |
7:40 | 開会式(乗鞍観光センター) | |
8:00 | スタート | |
13:00 | ゴール制限時間(三本滝レストハウス) | |
(ゴール後) | 選手送迎(シャトルバス、三本滝→乗鞍観光センター) | |
14:00 | 閉会式・表彰式(乗鞍観光センター) | |
【参考 − エントリー期間】 2月15日 〜 4月12日(定員2000名、入金先着順で、定員早期締め切りあり) |
こちらが大会の主な日程。本日6月21日(土)は、自由参加のトレイルラン(10時〜16時)と、受付(14時〜17時)が行われます。
列に並ぶ方もいれば... | 会場の外へ向かう方も |
受付に並ぶ選手の方々もいらっしゃれば、続々と会場の外へと足を進める様子も見られます。
駐車場の片隅でウォームアップ | これからトレイルランに出発 |
会場の外へ足を進めた方々の中には、駐車場の片隅では、ウォームアップをされる様子も見られます。昨年は「TRAIL TRAIL 12km」というイベント形式で、乗鞍高原内の奥深い自然の中を楽しんでもらう企画があり、イベントに参加された選手の方々にお聞きすると、結構好評だったようです。
今年は形式を変更して、誰でも自由に好きな時間にトレイルランを楽しんでもらうようになっています。
「フカフカの足元の感覚がたまらなくいいです。こちらのメンバーはロードとトレイルとジャンルがさまざまですが、『ノリクラいいよ!』って声を掛けたらみんな参加してくれました。昨年のトレイルランは一斉にスタートだったので、あまり写真が撮れませんでしたが、自由に走ってよいとのことで、今日はたくさん写真を撮りながら走ります。」と、出発されました。
みなさん初参加 − 来年はもっとたくさん参加しますよ! | こちらもトレイルランに出発 |
こちらは皆さん始めての参加ですが、「来年はもっとたくさん集めて参加しますよ!」。と皆さんで楽しそう...「熊は出ませんか〜」と、心配されていましたが、これだけ楽しそうにワイワイやりながら走るのであれば心配ないでしょう...もし、次回も参加されるのでしたら、熊鈴を持参されると良いかと思います。
14時受付開始(観光センター2F講堂) | ゼッケン番号順に分けられている |
そして、14時に観光センター2階の講堂で受付が始まります。受付はゼッケン番号ごとに列が振り分けられていますので、掲示された番号を確認して、該当する列に並んでください。
受付したら参加賞(Tシャツ)を受け取る |
受付でゼッケンを受け取った後、場内を右側に移動して参加賞(Tシャツ)を受け取ります。エントリーする際にサイズ(XS・S・M・L・LL)の記入事項があったかと思います。それに従って、スタッフよりTシャツを受け取ります。
ゼッケン、計測チップはシューレース固定 | 今回の参加賞(Tシャツ)はこんなデザイン |
ゼッケンは左の画像の通り。そして、今年のTシャツは第9回の文字をあしらったデザインとなっています。なお、ゼッケンと計測チップが同梱されていますので、靴のシューレースにしっかりと固定してください。なお、計測チップは回収しませんので、記念にお持ち帰りください。
ゼッケンを探し出すスタッフは大忙し |
昨年と同様に、応募開始からすぐに定員に達するほどの人気となり、会場には人の熱気であふれかえっています。ゼッケンを探しだすスタッフも手を止める瞬間がありません。なお、今年のエントリー期間は、2014年2月15日 〜 2014年4月12日で入金先着で受付が実施され、3月31日に定員となったため、期間前に締め切られました。
受付時間は14時〜17時 (受付はレース当日には実施されません) |
受付は14時から17時ですので、少し時間を空けてからお越しになるとスムーズかもしれません。なお、明日のレース当日は受付を行っていませんので、必ずレース前日にお越し下さい。
手荷物用袋にゼッケン・氏名を記入するコーナー |
受付と参加賞の引渡しが終わったら、明日のゴールエリアで受け取る手荷物袋への記入を済ませます。単に名前とゼッケン番号を記入するだけですが、忘れないためにも、ここで済ませておいたほうが良いでしょう。
今回が2回目というこちらの方。前回は2年前に出場し、その間に別の大会に出てみたものの、やはりノリクラの面白さは忘れられず、もう一度体験したいと思って出場しましたとのこと。一言では表現できない魅力が、この乗鞍天空マラソンにはあるようです。
天空ウォークの受付 |
そして、選手の受付の隣には、天空ウォークの受付があります。天空ウォークは、選手より先に折り返し地点の大雪渓に向かい、大雪渓より下山しながらすれ違う選手を応援する企画で、事前予約と参加費が必要です。(定員70名、参加費2000円)
他の天空ウォーク参加者とと一緒になって、すれ違う選手の皆さんに声援をかけながら、大雪渓から三本滝まで歩くのですが、標高2600メートル大雪渓から標高1800メートルの三本滝までは12kmの距離があり、ある程度の体力が必要となります。また、全コース下り坂ですから、特に膝への負担に懸念がある場合は、注意が必要です。また、もし明日が雨の場合、選手への負傷の懸念から傘の使用はできないため、レインウェアの着用が必須です。下りとは言えども、ほぼ登山に近いと考えたほうがよいでしょう。
天空ウォークに参加 − 出場するご家族のために |
天空ウォークに参加されるこちらの方。ご家族が選手として参加されるとのこと。いつもは一緒にレースに参加されることもありますが、今日は応援という形で参加されるとのこと。やはり、ご家族の声援があると張り合いが違うものですね。
トレイルラン − レースプロデューサーの三浦誠司氏と一緒に走る |
さて、特設のトレイルコースは自由参加ですが、11時と14時30分の2回は、レースプロデューサーである三浦誠司氏がコースを案内してくださいました。コースの途中には水芭蕉群生地やシラカバ林、牧場や池など見所満載の10kmのコースとなっています。
コース開放は10時から16時まで |
「基本的にフリーのコースですので、皆さんのんびりマイペースで走ってください。それでは行きましょうか!」の掛け声と同時に、集まった方々が出発します。昨年のTRAILTRAIL12kは、タイム計測が実施されてレース形式で行われましたが、今年は完全にフリーでの参加となり、事前申し込みなどは不要で、コース開放の10時から16時までの間なら自由に走ることができます。
ランニングギアのブース |
さて、観光センターの屋外にはランニングギアを販売するブースが設けられ、メンバー同士で団欒する様子があちこちで見られます。
「明日もアフロで走りますよ!」 |
昨年もアフロでお会いしたこちらの方々。「明日もアフロで走りますよ!やっぱり雪がいいね。登り切ったときの達成感!でも、その後の12kmの下りが怖いね!」
自転車練習で泊まった宿で天空マラソンのパンフレットを偶然見つけて... |
こちらのお二人は最初は自転車をやって、自転車の練習でノリクラに来たとき、泊まった宿で乗鞍天空マラソンのパンフレットを見つけて、「えっ!こんな大会があるんだ!」と知り、大会に出るまで数年は地元で練習して、出場するようになってしまいました...
雪の壁、大雪渓...やっぱり下りのカラダができていないとダメ...と、おっしゃり、どの選手も上りよりも下りのほうが難しいとおっしゃっています。
今年で連続8回出場! |
第2回大会から連続出場されているこちらの方。今日は午前中は山スキーで大雪渓から稜線まで登り、今シーズン最後のスキーを終えたところ。「これから帰って、少し走って体調整えます。」と、まだまだ、今日の体力を使い切っていないご様子...真冬の厳冬期のラッセルはおそらく誰にも負けないくらいのパワーには感服するところです。
「また、今年も来ちゃいました!」 − 杉浦 美由紀 選手 |
「また、今年も来ちゃいました!」と、おっしゃるのは、昨年大会女子優勝の杉浦 美由紀 選手。「明日は雨ですよね〜何も用意してないんですが、せめてソックスの予備くらいは...」と、テントの前の陳列に手を伸ばします。
明日は降水確率80% − 雨の天空マラソンになる気配... |
明日は雨マークが並び、降水確率は80%との予報。これまでの天空マラソンを振り返ると、梅雨の季節に開催されるにもかかわらず、2010年の第5回大会以降は、よい天候の下で開催されました。それ以前の状況は、2007年の第2回大会は、気温6℃の冷たい雨が降って、大雪渓のエイドステーションでは、寒さに震えだす選手が続出。また、2008年の第3回大会は、大雨で折り返しポイントが12km地点の冷泉小屋まで引き下げられ、2009年の第4回大会も、雨で15km地点の位ヶ原山荘に引き下げられる状態でした。(過去大会の乗鞍天空マラソン特集(目次)は、ノリクラ ヒルクライム・マラソン大会関連をご覧ください。)
最近の天空マラソンしかご存知でない方は、天候の心配をあまりされないようですが、過去の状況をご存知の方は、雨に降られることを前提に大会参加されるぐらいです。
明日の天空マラソンはここ数年間続くよい傾向をそのまま引き継いでくれるのか、それとも、「過去の天空マラソン」に戻ってしまうのか...晴れなくても良いのでせめて雨だけは降らないで欲しいと、誰しも願うものです。
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