第9回 乗鞍天空マラソン

(2014/06/21〜22) C

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(Update:2014/07/04)

 

【駆け上がるランナー】

女子1位は杉浦 美由紀選手
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そして、隣を走る男性ランナーを抜きながらやってくるのは、昨年女子優勝の杉浦 美由紀 選手。笑顔で手を振ってくれたかと思うと...

 

両手を挙げて! − 2時間24分57秒、大会レコードを記録!
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大きく両手を挙げて最高のパフォーマンス!本来なら、こちらから声援を送らなければならなかったところなのに、逆に元気を頂きました...(ありがとうございました。)こんな笑顔で走る杉浦選手の姿は初めてかもしれません。それもそのはず...今回のタイムは2時間24分57秒。このタイムは、30kmに延長運営された2010年の第5回大会以降における 大会レコードとなりました。(これまでの大会レコードは、2012年の第7回大会で山ノ内 みなみ 選手が記録した2時間25分31秒でした。)

 

石塚 弓子 選手(2位) 長坂 恵子選手(3位)
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2位は石塚 弓子 選手、タイムは2時間38分26秒。3位は長坂 恵子選手、タイムは2時間44分22秒でした。

 

男子サブスリーは157名、女子は8名

この大会でサブスリーを論じること自体、選手の皆さんにとって酷なことかもしれませんが、男子のサブスリー達成者は、完走1278名中157名(12.3%)。女子のサブスリー達成者は、完走396名中8名(2%)でした。

なお、30kmコースになってからのサブスリーの状況は下記のとおりです。(2009年第4回大会から30kmコースですが、第4回大会は大雨のため、折り返し地点が位ヶ原山荘に変更されたため除外します。)

【過去のサブスリー人数(30kmコース変更以降)】(サブスリー人数/完走人数 (割合))

  2010年(第5回大会) 2011(第6回大会) 2012(第7回大会) 2013(第8回大会) 2014(今回大会)
男子 116/1156(10.0%) 244/1330(18.3%) 208/1286(16.2%) 200/1412(14.2%) 157/1278(12.3%)
女子 8/197(4.1%) 15/264(5.7%) 15/361(4.2) 14/412(3.4%) 8/396(2.0%)

 

おや〜 第8回・第7回大会のTシャツで

この画像を一目見て、「おや〜!」と気付いた方は、ちょっとだけ天空マラソン通かもしれません...(笑)。過去大会の参加賞(Tシャツ)を着用してレースに参加される選手の方は結構たくさんいらっしゃいますが、ご覧のように並んで走っていらっしゃるのはちょっと珍しいシーンだったので撮影させていただきました。第7回大会のTシャツで参加の選手は、今年で3回目の出場とのこと。

毎年、参加賞として開催回数の数字をあしらったTシャツが参加選手全員に贈られますが、2011年の第6回大会だけはTシャツがありませんでした。この年は東日本大震災があり、参加賞の費用が寄付に当てられました。

 

やっぱりこの大会はそれほど辛いのか...(残酷)

レースプロデューサーの三浦氏が常々おっしゃるように「頑張り過ぎないこと...」。歩いてもいいんです。足を前に出すことすらつらい状況がTシャツの二文字にあられているようです。

 

雨に濡れた着ぐるみ−絞れば水が滴る 気温5〜6℃、とにかく寒い!冷たい!

標高2600メートルの折り返し付近の気温は5〜6℃。とにかく寒い!冷たい!動き続けないと、体がどんどん冷えてくる過酷な状況。普段なら汗で内側からびっしょり濡れる着ぐるみも、今日は雨でぐっしょりの状態...絞れば水が滴り落ちます。

 

体調不良時は早めに救護要請を!

例年のレースと比べて、条件が厳しいため、途中で足が動かなくなったり、体調不良を起こす様子も見られました。折り返しの大雪渓や、位ヶ原山荘には救護班が常住していますので、ひどくなる前に救護の要請を行って下さい。

 

カメラマンも過酷な状況で撮影

雨の中でつらいのは選手ばかりではありません。こちらのカメラマンも雨との戦いです。「雨ですべてがぐちゃぐちゃに濡れてしまい。おまけに濃霧で景色が何も見えないから、撮影には苦労します。」

天空マラソンを象徴する雪の壁をバックにして、走り抜ける選手を捉えます。(ゼッケンが見えるように走るといいですよ。)

 

自然とハイタッチが 選手同士で励ましあい

今回は、比較的元気に走り抜けて行く選手が多かったように感じます。もっと辛そうな表情ばかりかと思っていましたので、ちょっと意外です。そして、折り返しコースのため、これから登る選手と下山の選手がすれ違うようになり、仲間の選手同士がめぐり合うと、自然と手が伸びてハイタッチを...観客のいない山岳コースだからこそ、選手同士で励ましあいながら走り抜けて行きます。

 

皆さんの笑顔で、辛さを吹き飛ばす

今回はお日様の輝きが得られません...せめて選手の皆さんが笑顔になって輝きを放ってくれないと、過酷さだけが強調されてしまう大会となってしまいます。

 

乗鞍天空マラソン − 達成感と自信を与えてくれる大会

「天空マラソンを走りきって、自分に何か身に付きましたか?」と、お聞きすると、「達成感と自信」と、応えてくれた選手がいらっしゃいました。市街地のマラソンとも違う、また、トレイルランとも違って、乗鞍天空マラソンはある意味、特別な存在なのかもしれません。

 

大会コースは国内で最も標高の高い自動車道(県道乗鞍岳線)

ノリクラには国内でもっとも標高の高いところを走る道路があります。それがこの大会のコースとなっている県道乗鞍岳線と、岐阜県側の乗鞍スカイライン。どちらもマイカー規制が実施されていて、自転車やランナーは安全にヒルクライムやランニングが楽しめる環境が整っています。

マイカー規制後の観光資源として、高所トレーニングができるこの道路を、自転車やマラソンにもっと積極的に活用してもよいと思うのです。

 

【雪の壁】

雪の壁

出場された選手の方々にお聞きすると「雪の壁を見たい!」と、一様におっしゃります。

 

最も高い場所は4号カーブ(折り返し手前数百メートル)

確かに、乗鞍天空マラソンの一番の見所は雪の壁に間違いありません。コース内でもっとも雪の壁が高いのは、折り返し地点の数百メートル手前の4号カーブと呼ばれるヘアピンカーブ。

 

高さは7.7メートル − 昨年より2メートルも高い

レース前日の雪の壁の高さは7.7メートル。昨年は5.6メートルでしたから、昨年よりも2メートルも高い状態を誇っています。なお、この付近が除雪されたのは5月下旬で、その当時は10.5メートルもの高さがありました。

持参したスマホで記念撮影される選手の方もたくさんいらっしゃいました。ただ、汗と雨でぐちゃぐちゃになってしまいますから、チャック付きのポリ袋で保護した上で走ったほうがよいでしょう...

 

チーム名を書き込む − これからやってくるメンバーのために

よく見ると、あちらこちらに落書きが...チーム名を書き込むこちらの方は、「これからやってくるメンバーに、応援の意味をこめて書いているんですよ〜」

 

書き込んでいる最中にメンバーがどんどん集まるチームも...

こちらも後続のメンバーのために、チーム名を書き込んでいらっしゃいますが、書いている途中から、メンバーが続々と到着し、まるでここがゴールのような雰囲気になってしまうほど...「ここでゴールでもいいけど、(大雪渓のエイドステーションに)おにぎりがあるって言うから、行きたいと思います。」と、おっしゃりながら、折り返し地点の大雪渓に向けて一緒になって走って行きました。

おそらく、雪の壁に次いで人気なのが、次のページで紹介する大雪渓のエイドステーションではないでしょうか?

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