ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2014/06/28〜29) C

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(Update:2014/07/03)

 

【6月29日(日)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

取材二日目、早朝6時のほおのき平駐車場。岐阜県側乗鞍スカイラインシャトルバスの乗り換え駐車場です。長野県側では観光センター前や三本滝など複数の乗り換え駐車場がありますが、岐阜県側は、ほおのき平駐車場のみとなっています。なお、シャトルバスの始発は平湯温泉となっているものの、平湯温泉には乗り換え駐車場はありませんのでご注意ください。

 

夜中の雷雨は収まり、雲間から青空

ちょうど、日付が今日に変わる頃、激しい雨に見舞われ、時折、雷鳴がとどろく状態が1〜2時間ほど続きました。その雨も収まって、ご覧のように雲間から青空が見られる朝を迎えます。気温14℃、暑くもなく寒くもないコンディションです。

 

シャトルバスバス乗り場

6時時点の乗鞍スカイラインの24時間雨量は53mm。これが70mmを超えると通行止めとなります。昨日の日中も雨は降りましたが、霧雨から小雨の状態で、おそらく1時間に1mmにも達していない状態と考えられます。ですから、53mmの大半が夜中の雨で、もう少し降り続いたら、今日の乗鞍スカイラインは終日通行止めとなるところでした。

もちろん、雨量規制値に達していませんので、今日は7時から通常開門し、シャトルバスも運行が始まります。

 

畳平の天候 − 天候不良 今日はAダイヤ

今日の畳平の天候は濃霧で気温は3℃。シャトルバスはAダイヤでの運行です。始発便は6時55分ですが、7月からは1時間早くなって、5時55分から運行が始まります。また、ご来光バスも始まり、3時45分に運行されます。

 

シャトルバス始発便 − 大半が登山の方

今日の始発便には30名ほどが乗車され、その大半が登山の方でした。

 

【乗鞍スカイラインを行く】

ここから乗鞍スカイライン(平湯ゲート)−マイカー規制

ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。ほおのき平駐車場から6kmほどのところにある平湯ゲート。乗鞍スカイラインはここから始まります。道路左側に平湯ゲート詰所があり係員が許可車両のチェックなどを行っています。この先はマイカー規制となっていて、バス・タクシー・自転車と特別に許可された車両のみの通行となっています。

平湯峠(平湯ゲート)周辺には、マイカーの駐車場がありますが、シャトルバスの停留所はありません。そのため、ほおのき平駐車場でシャトルバスに乗り換えてください。

 

7月13日(日)は乗鞍スカイラインの時間通行止めが実施(自転車ロードレース開催のため)

さて、ほおのき平駐車場を出発して、国道158号線を走ると各所にご覧のような案内看板が設置されています。7月13日(日)に開催される 自転車ロードレース 「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」のため、乗鞍スカイライン、及び、接続する県道乗鞍公園線(ほおのき側〜平湯ゲート)と県道平湯久手線(平湯温泉側〜平湯ゲート)の3区間で、時間通行止めが実施されます。

昨年までは、通行止めの措置がとられませんでしたが、コースの安全上の対策から、今年から乗鞍スカイラインの通行止めが実施されます。また、大会会場の殿下平(でんかだいら)総合交流ターミナルからこちらの分岐点までの国道158号線でも、選手通過時間に合わせて片側交互通行が実施されます。

詳細については、追ってご連絡いたします。なお、長野県側のシャトルバスについては、通常通り、畳平まで運行される予定です。なお、大会の模様は、第9回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの特集 をご覧ください。(2013年の第10回大会は雨のため中止でした。)

 

昨年の平湯峠付近
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) @
今週の平湯峠付近

標高1684mの平湯峠ゲートから乗鞍スカイラインを進むと、周囲の山肌は新緑が深く色付いています。先週、新緑の成熟度に落ち着きが見られるようになって来ましたと、申し上げましたが、それでも、さらに緑が深くなっている様子が見られます。

 

夫婦松駐車場

こちらは平湯ゲートから3km進んだところにある夫婦松駐車場。

 

夫婦松料金所跡地(3kmポスト) 夫婦松

左の画像の箇所には、マイカー規制前の有料道路だった頃の料金所がありました(夫婦松料金所)。そして、さらに進むと2車線の道路が中央の松の木で分岐されている箇所があります。右の画像がこの場所の由来となっている夫婦松です。しかし、ご覧の通り、松は1本しかありません。正確に記憶しておりませんが、10年近く前までは2本あったものの、倒木してしまいました。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) @
先週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) @
今週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)

マイカー規制前にあった夫婦松料金所を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。2週間前に雪解けが完了し積雪は完全にありません。

 

昨年の乗鞍スカイライン(猫の小屋跡地)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) @
先週の乗鞍スカイライン(猫の小屋跡地)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) @
今週の乗鞍スカイライン(猫の小屋跡地)

さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。2週間前に雪解けが完了しました。積雪量の多かった2012年と2013年は先週の段階で雪解けが終了しています。先週と比べてダケカンバの新緑がはっきりしています。また、先週もお伝えしましたが、昨年のほうが雪解けが遅かったにもかかわらず、今年のほうが芽吹きがはっきりしている点が不思議です。

 

猫の小屋跡地 撤去前の猫の小屋
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2008/06/14〜15) @

さて、猫の小屋跡地とは、道路の左側にあるコンクリート製の壁の上の部分を指します。すでに小屋そのものは撤去されています。右の画像は6年前のもの。ご覧のようにコンクリートの壁に上に四角の建物が残っています。また、土俵ヶ原にも同じように小屋の跡地がありますが、いずれも、昭和38年に建設されたとの記録があります。

 

この先森林限界 − 完全に濃霧 濃霧はさらに濃くなる

そして、森林限界を超える8kmポスト付近から霧が立ち込め始めます。この地点ではまだ周囲の状況が何とか見られる状況ですが、さらに進むと全く何も見えません。この先には烏帽子岳や四ッ岳カーブなど、定点でお伝えしているポイントがありますが、完全に視界がなく、撮影できませんでした。

 

2週間前の乗鞍スカイライン(桔梗ヶ原)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2014/06/14〜15) B
今週の桔梗ヶ原
2週間前の乗鞍スカイライン(桔梗ヶ原)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2014/06/14〜15) B
今週の桔梗ヶ原

こちらは桔梗ヶ原。視界は20メートル程度しかありません。そのため、天候の良かった日の画像とあわせてお伝えします。乗鞍スカイラインは、ほぼ全線で岐阜県側に入っていますが、一部、長野県側に入っています。上の画像の直線部分が長野県側で、下の画像の道路が見え始める部分から手前方向が再び岐阜県側に戻ります。

乗鞍スカイラインは「岐阜県道5号乗鞍公園線」の一部区間を指していますが(※)、長野県側の区間だけは、「岐阜県道5号乗鞍公園線」ではなく、「長野県道5号乗鞍公園線」となっています。「長野県道5号乗鞍公園線」は、ご覧のわずか500メートルほどの直線しかありませんので、もしかすると、長野県道の中で最も短い県道かもしれません。また、道路管理はすべて岐阜県が実施しています。

※ 岐阜県道乗鞍公園線は国道158号線の分岐点(高山市丹生川町久手細谷)から畳平までの区間で、平湯峠から始まる乗鞍スカイラインは、正確には県道乗鞍公園線の一部分です。

 

左は乗鞍高原方面へ
(長野県道乗鞍岳線の全線開通は7月10日に延期)
畳平

畳平に入る手前にT字路があって、左側に進むと県境をはさんで長野県道84号乗鞍岳線(通称:エコーライン)へとつながり、乗鞍高原へ下って行きます。例年、7月1日に全線開通しますが、今年は7月10日に延期されています。詳細は、お知らせ − 県道乗鞍岳線(エコーライン、三本滝〜畳平間)7月からの開通情報(2014/06/26) をご覧ください。

そして、平湯峠から14.4km、国内の自動車道でもっとも高いところに位置する標高2702メートルの畳平に到着です。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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