ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2014/07/05〜06) D

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(Update:2014/07/10)

 

【肩の小屋、今シーズンの営業開始】

こちらは大雪渓の上端にある肩の小屋。

 

キバナシャクナゲが見頃 − 最も見応えのある箇所

先週あたりから、小屋周辺のキバナシャクナゲが見頃を迎えています。おそらく、大雪渓エリアのみならず、畳平エリアを含めても、最も見応えのある箇所は他にはないと考えられます。

 

ハクサンイチゲも咲き始める − 昨年より2週間遅い

また、肩の小屋の南側の草原地帯では、ハクサンイチゲが咲き始めました。昨年より2週間遅い状況です。

 

肩の小屋前は登山者の往来が多い

肩の小屋は山頂登山の中継地としての位置づけもあって、今日も多くの登山者の往来が見られます。

 

肩の小屋の営業

肩の小屋の営業開始は7月から。今シーズンの営業は本日より始まりました。

 

コーヒーをドリップして バタバタしてましたが何とかこぎつけました

今年は準備が遅れていて、オープンはしたものの、バタバタした状態が続いています。

 

新人スタッフにレクチャー

今年初めてお越しになったスタッフに、厨房器具の使い方、出汁のとり方などレクチャーします。「まぁ〜、お客さんが多くなってから、やりながら教えましょう...」という声に、別のスタッフからは「忙しくなってからでは、教えることができないので、今のうちに一通り、覚えちゃったほうがいいと思うんですが...」という意見があって、「なるほど、そうだね〜」

 

出汁をとって... みんなで味見

うどんの汁を早速作ってみます。スタッフで味見...「皆さん、歩いて疲れているから、ちょっと濃い目でも良いと思いますよ!」

 

肩の小屋は10月上旬まで連日営業

これからは、寝食を共にしながら毎日を過ごします。「慣れるかなぁ〜」と、初めての山小屋生活に若干心配そうですが、おそらく、シーズン最後には「帰りたくない」と、思う気持ちが強くなっているのではないでしょうか?

肩の小屋の営業は、霜柱が立ち、新雪の声が聞こえ始める10月上旬まで続けられます。

 

【山頂までの登山道 (肩の小屋〜稜線)】

それでは肩の小屋から稜線までの登山道の様子をお伝えします。

 

【乗鞍岳積雪状況−剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳登山道の積雪状況(7月5日現在)】

先週の山頂・稜線方面全景(青線:無雪、赤線:積雪)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2014/06/28〜29) E
今週の山頂・稜線方面全景(青線:無雪、赤線:積雪) 
先週とほとんど変わりありません

7月からの乗鞍岳登山(剣ヶ峰登山)を計画されている方にとって、現在の乗鞍岳積雪状況が気がかりになると考えられます。青線は無雪部分、赤線は積雪部分です。現在積雪があるのは大雪渓の登山道入口から肩の小屋までの約700メートルと朝日岳直下の約50メートル、そして、頂上小屋の先からの約10メートルの3箇所です。

左の画像は先週の様子で、右の画像は今週の様子です。雪の面積はあまり変わっていないことがわかります。今年は雪解けが遅い(積雪量が多い)状況が見られ、もうしばらくは、登山道上に積雪が見られると考えられます。

 

しばらくは全く積雪はない 積雪が始まる(朝日岳直下)

肩の小屋からしばらくは、左の画像のように積雪の全くな登山道を歩きますが、稜線付近が見えてくるようになると、右の画像ように積雪が始まります。ちょうど、全景画像の肩の小屋からの青の矢印の先端付近です。

 

積雪区間は50メートルほど − ステップができている 雪に慣れていない方はアイゼン着用を

積雪区間は50メートルほどで短いものの、やや斜度があって注意が必要です。ご覧のようにしっかりとしたステップが造られていますので、登りについては、ほぼ問題なく歩くことができます。ただ、下りに関しては、雪に慣れていない方は、アイゼンを着用されたほうが良いでしょう。

先週まではステップが一人分の横幅しかありませんでしたが、今週は二人分程度の横幅となっていて、登り・下りの対向ができるようになっています。

 

稜線直下の登山道、九十九折れ − 左半分は雪解け、右半分は雪の中

稜線直下に差し掛かると、ご覧のように九十九折れの区間に差し掛かり、ちょうど右半分は雪の上を、左半分は登山道という状況を繰り返します。

 

この先は積雪箇所はほとんどなし

稜線直前からは、雪の心配がなくなります。この先、蚕玉岳を越えて、頂上小屋の先に10メートルほどの積雪箇所がありますが、階段が掘られていて、問題なく歩くことが可能です。

 

歩きやすいように階段を作ったり除雪等を実施(頂上小屋、頂上神社の方々)

さて、ステップの横幅が広くなったり、歩きやすくルートが改良されているのは、頂上小屋や頂上神社の方々が仕事の合間を見て、除雪作業を実施しているからです。

 

雪があっても登山できる装備でお越しください

本格的な夏山シーズンに入り、さまざまな登山レベルの方が入山するようになって来ました。本来なら、ありのままの姿に登山者自らが対応すべきところでしょうが、登山が観光化しつつある中、このように手を加えることは必要であると考えられます。

 

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