ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2014/07/19〜20) D

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(Update:2014/0724)

 

【7月20日(日)、三連休中日の様子】

観光センター前駐車場 − 曇、まずまずの天候

こちらは三連休中日の7月20日(日)の観光センター前駐車場。曇り空ですが山頂方面も確認でき、まずまずの天候。気温は15℃を指しているものの、体感的にはやや肌寒さを感じます。

 

シャトルバス始発便に列ができるほどの人出
三連休中日は混雑が見られることが多い
観光センター売店も営業時間を早めて対応

7月から10月までのグリーンシーズン中、海の日、敬老の日、体育の日は必ず3連休で、それ以外に9月の秋分の日があって、合計4回の祝日があります。その中でも、海の日(7月第3月曜日)は、夏休み開始の前後となることも多く、夏山シーズンうちのトップシーズンの始まりとも考えられます。

また、よほどの悪天候などの稀な状況がなければ、三連休のうち最も混雑するのは中日であることが多く見られます。今回は初日・中日の天候が芳しくなく、最終日に天候が回復したため、中日だけでなく三日目も混雑が見られました。
こちらはシャトルバス始発便、いつもなら10名程度しか乗車しないものの、今日はご覧のように列ができるほどで、始発便は2台も運行されました。また、通常7時に開店のこちらの売店も、営業開始時間を早めて対応しています。

 

もっとも混雑するのが9時便 − 今日は4台運行

そして、こちらは9時便を待つ長蛇の列。乗り場のテントから長く延びて、50メートル先の観光センター建物に達するほどの状況です。週末のシャトルバスは9時便がもっとも混雑し、今日の9時便は4台が運行されました。先ほどグリーンシーズン中に三連休が三回あることを申し上げましたが、その中で、最も賑わうのは10月の体育の日がある三連休です。それは紅葉シーズンと重なるためですが、10月第2週ごろになると、ノリクラの紅葉を代表する大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉は終りに近い状態となり、位ヶ原山荘から三本滝付近の中腹に移ってきます。もし、大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉に照準を合わせるのであれば、9月下旬から10月上旬を狙ってください。

 

上高地行きも増車 − 普段の週末ならあまり見られない

乗鞍高原から白骨温泉を経由して上高地に向かう路線バスが1日1便運行されています。休日でも1台で対応可能であることが多いのですが、今日は利用者が多く、急遽、増車されました。乗鞍高原発 上高地行きのバスが増車されるケースはあまり見られません。

 

ヒルクライマーの姿があちこちで見られる

そして、本格的なシーズンを迎えたのはヒルクライム。「ノリクラのヒルクライムは有名だから...」という理由だけでお越しになり、何の装備も持たずに登る方がいらっしゃいます。しかし、森林限界を超えた先は気象状況がまるで異なり、「国境を越える」と、言ったら大げさかもしれませんが、それほど大きな違いがあります。必ず、「防寒着というパスポート」を持参してください。

 

県道乗鞍岳線の拡幅工事
(スキー場前バス停〜善五郎の滝駐車場間)

さて、観光センターを出発した先、スキー場前バス停から善五郎の滝駐車場までの数百メートルの区間は狭小のため、拡幅工事が実施されています。昨日までは片側交互通行でした。

 

今日から交互通行可能になりました。

ご覧の通り、拡幅部分が完成して通行可能となりました。バスなどの大型車両の対向が可能になりました。

 

【ヒルクライマーの季節がやってくる】

県道乗鞍岳線はヒルクライマーのメッカ

県道乗鞍岳線(エコーライン)はヒルクライマーのメッカといわれるほど、この時期は自転車の方がたくさん訪れます。

 

マイカー規制のためシャトルバスの往来が多い − 自転車も必ずキープレフトで

マイカー規制が実施されているため、自動車の往来が少なく、走行しやすいというところが大きな特徴でしょう。しかし、これからの繁忙期はシャトルバスが何台も連なって運行されます。そのため、必ずキープレフトでの走行を心がけるようお願いします。

 

蛇行するなら左側半分だけにとどめる 他の通行があるときは左に寄る

キープレフトが原則ですが、それでも急勾配の区間はどうしても蛇行してしまうという方もいらっしゃることと思います。その場合でも左側半分にとどめていただき、下山の自転車や、バスやタクシーが近づいてきたら、蛇行を止めるように心がけて下さい。

そのためは、周囲の音やカーブミラーを必ず確認しながら登ることが必要です。自転車にはエンジンは付いていませんが、道路交通法の上では、自動車と同じく車両です。ですから、自家用車の運転と同じように周囲の状況を見て、カーブミラーでブラインドカーブの先の安全確認は絶対に必要です。

 

位ヶ原山荘 − 今日もヒルクライマーが訪れている

こちらは観光センターから15km先の位ヶ原山荘。今日もヒルクライマーの方が立ち寄って休憩される様子が見られました。「ノリクラ、初めて来ました。坂が急であることは聞いていましたが、まさかこんなに辛いものとは思っても見ませんでした。」

 

一休みしてから出発 今年から屋外にトイレ(有料)

ここまで登ってくると一旦休みたくなる...ここまで下ってくるとほっとする。
ちょうど、森林限界に位置する位ヶ原山荘は、山麓と山頂とを結ぶ中継地点。英気を養うために、一休みしたくなるのかもしれません。特に下りの場合は、位ヶ原山荘付近で空気が変わると感じるとおっしゃるヒルクライマーもたくさんいらっしゃるようです。

 

周囲は完全に山岳風景

標高2500メートル付近までやってくると完全に山岳風景。周囲に雲が流れる様子は山岳地帯だからこそ見られるもの。ちょっとオーバーワークすると、すぐに息が切れてしまいます。

空気が薄いといいますが、負荷のない平常状態であれば呼吸がしにくいということは一般的には少ないかと思います。しかし、その反面、ちょっと負荷を掛けただけでも、全速力で走ったときのような感覚になります。

 

大雪渓の雪景色

ヒルクライマーの中にはこの雪景色を楽しみにお越しになる方も多いはず。道路沿いの雪渓下部で積雪が見られるのは8月中旬〜下旬頃までで、9月上旬の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催される頃になると、残っているかどうか微妙なところです。ただ、遠くに見える上部の雪渓は通年残っています。

 

気温10℃ − 下山はかなり寒いので完全防備で!

正午の大雪渓の気温は10℃、こちらのヒルクライマーは下山途中ですが、かなり寒い状況です。、ご覧のようにウインドブレーカーやレインウェアで完全防備されています。忘れてはならないのはグローブです。登りは暑いため、指きりタイプを使用される方も多いかと思いますが、下山用に別途フルフィンガーのグローブを用意してください。

下りに防寒着が不要な状況は、梅雨明け直後の限られた時期だけで、それも燦々と太陽が輝く日のみです。

また、そんな状況とは逆に、気温が低くても熱中症でダウンしてしまうことが意外にあります。持参したボトルが空になった時点で下山するように心がけて下さい。水分不足での走行が脱水症状を進行させます。

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