ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2014/08/30〜31) B

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(Update:2014/09/04)

 

【大雪渓に到着】

気温10℃、長袖必須

大雪渓の気温は10℃、8月で10℃という気温は低めですが、決して珍しいことではなく長袖が必須です。それは、暑い場合は長袖を脱げば対処できるものの、寒い場合に長袖がなければ何も対処できないからです。

 

山頂登山へ

ノリクラは今日が初めてというこちらのグループ。この濃霧で少し残念そうでしたが、霧は周期的に濃淡を繰り返していますので、山頂でどのような展開が待っているか期待しながら登ります。霧が抜けて視界が開ける場合もありますが、雨に見舞われることも予想して、レインウェアなどの雨具も必要です。

 

滑走可能エリアが遠く、スキー板をザックに固定して出発

さて、こちらのスキーヤーはザックにスキー板を装着して出発です。右の画像をご覧頂くとお分かりの通り、車道沿いの雪渓下部は、今週から滑走できない状態となりました。そのため、雪渓上部へ向かう必要がありますが、大雪渓入口からやや距離があるため、スキー道具をザックに固定したほうが楽です。雪渓上部までの道程は、ちょっとした登山と考えたほうが良いでしょう。

 

ノリクラ初めての人を連れてきました 今日もトレーニング中です!

今日はお越しのヒルクライマーはやや少なめですが、良くみると常連のヒルクライマーの姿がいつものようにあります。左の方はいつもは鉄道で自転車を輪行し、一日掛けてノリクラを山越えして、駅のある町にたどり着く頃には夜遅くになることも...しかし、今日はノリクラ初めての方をお連れということで県道乗鞍岳線の往復のみのようです。それでも初めての方にとっては体力がもう限界のようで、自転車を漕ぐことが出来ない模様。

そんな初めての方を指差し、「今日は寒くて、アームウォーマーが必要なんですが、この人は始めてですから、大汗かいちゃって...」 それに対して、初めての方の表情には「もうこれ以上は無理...」、としっかり表示されています(笑)。

そこを飄々と通過して行くのは、もちろん来週の大会のために走りこんでいる常連のヒルクライマー(右の画像)。表情一つ変えずに通過して行きます。

 

下山のヒルクライマーがやってくる

それでも、最後だけは自転車を漕いで登りましょうということで、大雪渓を後にします...と、そこへ下山されてきたのは、もちろん、来週の大会のためにトレーニングにお越しになったヒルクライマー。

 

今日は集中的に高所トレーニング − 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に向けて

普段からトレーニングは行っていますが、標高の高いところでのトレーニングは現地にやってこないと出来ないため、今日は高所トレーニングに重点を置いて、森林限界以降を繰り返し登ったり下りたりを続けるとのこと。この後も、その先の大雪渓駐車場で折り返して、何度も走りこんでいました。

例年なら、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が近づくにつれて、訪れる選手は日を追うごとに多くなるものですが、今年は天候不順な日ばかりで、トレーニングにお越しになる選手が極端に少ない状況です。せめて、来週の本番だけでも、スカッと晴れ渡った天候に巡り合いたいものですね。

 

【雪渓下部 T】

それでは、ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2014/08/23〜24) B
今週の大雪渓入口

先週よりも一回り小さくなっています。また、昨年とは比べものにならないほど小さくなってしまいました。

 

今週よりも2週間遅い昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) B
今週よりも1週間早い一昨年の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2012/08/24〜25) B
=どちらも今週とほぼ同じ積雪量の時期をピックアップ=

こちらの2枚は今週とほぼ同じ大きさの時期の過去の雪渓下部の様子を取り上げています。 左の画像は今週よりも2週間遅い昨年の画像で、右の画像は今週よりも1週間早い一昨年の画像です。

一昨年は例年よりもやや早い雪解けを見せていますので、今週の状況としては、昨年よりも3週間早い雪解けで、ほぼ例年並といえます。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2014/08/23〜24) B
今週の大雪渓入口
車道からの距離は75メートル

こちらは下端部分から車道方面を撮影したもの。車道までの距離は75メートルです。先週と同じ数値ですが、雪解けにより測定位置が変化したためで、実際には車道までの距離は短くなっています。また、昨年は濃霧のため測定不能でした。

 

昨年の雪渓下部−長さ55メートル×横幅50メートル(推定)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
先週の雪渓下部−長さ35メートル×横幅42メートル
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2014/08/23〜24) B
今週の雪渓下部−長さ15メートル×横幅35メートル 

雪渓下部の大きさは長さ15メートル×横幅35メートルで、先週の半分程度の大きさです。

 

滑走には適さない

横幅はあるものの、ご覧のように長さは全く取れないため、滑走には適さない状況。それでも雪渓下部は今後2週間程度は積雪が残ると考えられます。

 

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド

こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先週もお伝えしように、この付近のウラジロナナカマドは今年は花が咲かなかったため、他のエリアではすでに赤い実が出来ているにもかかわらず、実は全くありません。

まだ、紅葉はまだこれからですが、実が出来なかったことや天候不順が今後の発色に影響を与えるかもしれません。

 

登山道入口

大雪渓入口から北へ50メートルほどのところにある登山道入口。ここから700メートルほど登ると肩の小屋に到着し、その先、剣ヶ峰山頂(乗鞍岳山頂)へと登山道が伸びています。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2013/08/30〜31) B
今週の登山道入口−隙間は73メートル

車道と雪渓下端との距離は73メートル。昨年は38メートルから大きくかけ離れています。先々週までは今年のほうが短かったものの、この1〜2週間の雪解けスピードがやや早い状態で、大雨の影響によるものと考えられます。この状況は雪渓下部だけでなく、大雪渓全体で同様の傾向が見られます。

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