第29回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

(2014/09/06〜07) @

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(Update:2014/09/22)

 

昨年から9月第一日曜日に日程が変更されて、今年はカレンダー上では9月2週目に開催されたわけですが、以前のような夏の大会というよりも秋の空気を感じさせる中での大会となりました。これまではノリクラの夏を締めくくるというイメージがありましたが、今後は秋の始まりを感じさせる大会になるのかもしれません。この時期の1週間はノリクラにとって季節の大きな変わり目を迎えます。

さて、例年なら大会前の7月〜8月は、週末になると多くの選手が練習のためにお越しになりますが今年は天候不順が続き、8月は特にひどい日が多く、週末にいたっては天候に恵まれた日は全くないといってもよい状況。そのため、練習走行できずに大会入りした選手もいらっしゃるほどでした。

また、9月に入って安定した天候が見られるようになりましたが、レース当日は生憎の雨で、レース開始直前のゴール付近は濃霧強風の悪天候に見舞われ、やむなくゴールを大雪渓に引き下げてレース開始となりました。ただ、天候はその後急速に回復し、濃霧と雨の中のスタートでしたが、森林限界を超えたあたりから一気に青空が広がり、ゴールエリアは雲海の上。まさに雲上のレースが繰り広げられ、劇的な天候の変化に多くの選手が紺碧の天空を魅了していました。

それでは、今年も大会の様子をお伝えしたいと思います。なお、過去の大会の様子は、ノリクラ ヒルクライム・マラソン大会関連(乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム) から、ご覧頂くことができます。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【9月6日(土)、大会受付 T】
Page-2 : 【9月6日(土)、大会受付 U】
Page-3 : 【9月7日(日)、生憎の雨、レースはできるのか?】
Page-4 : 【ゴールの大雪渓は見事な晴天。今年の勝者は...】     【ゴールへ続々と】
Page-5 : 【大会初!レース会場での結婚式】
Page-6 : 【ゴールエリアの大雪渓付近】       【最後の最後まで頑張る】       【レース終了3分前、無事に大会終了】
Page-7 : 【表彰式】       <編集後記>

●参考資料●
(地図)−■ 大会コース図(別ウインドウ)
(表) − ■ 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍について    (Page-1)
(表) − ■ 9月6日(土) − レース前日のスケジュール    (Page-1)
(表) − ■ 応援バスについて(有料)   (Page-1)
(図) − ■ 駐車場のご案内     (Page-2)
(表) − ■ 9月7日(日)− レース当日のスケジュール     (Page-3)
(表) − ■ 9月7日(日) − クラス別 スタート時刻   (Page-3)

●過去の大会●
ノリクラ ヒルクライム・マラソン大会関連(乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

  

 

【9月6日(土)、大会受付 T】

大会会場(観光センター前駐車場)

こちらは大会会場の観光センター前駐車場。レース前日の今日(9月6日(土))は、大会の受付が13時から行われます。

 

■ 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍について ■

 

大会コース図(ゴール付近)
【拡大(Click − 別ウインドウ)】

 

本大会は1986年から実施された国内でもっとも歴史にあるヒルクライムレースで、「King of Hill Climb」と称されています。レースの舞台は自転車(自動車)が通行できる道路として国内最高標高地点(標高2720メートル)まで登る県道乗鞍岳線(通称:エコーライン)で、全長20.5km、標高差1260mのコースには、途中には三本滝レストハウス前(7km地点、標高1800m)と、位ヶ原山荘前(15km地点、標高2350m)の二箇所のチェックポイント(給水所)が設けられています。

特に15km地点の位ヶ原山荘を過ぎると、森林限界を超えて空気の薄い高山帯に突入し、終盤5kmの山岳コースはこのレースの見所でもあり難所でもあって、他の大会とは次元の異なる過酷さが一つの魅力となっています。また、県道乗鞍岳線は常時マイカー規制が実施され、タクシー・バスなどの許可車両以外の往来がないため、過酷な自然環境とは裏腹に、ヒルクライマーの聖地でもあるといえるでしょう。

2012年までは、レース開催日を8月最終日曜日に設定していました。しかし、夏休み期間中であることから、乗鞍高原内の宿泊状況が逼迫することと、乗鞍高原周辺の道路混雑などを解消するため、2013年から9月第一日曜日に変更とされました。

 

日差しが強く、テラスのビーチパラソルへ

時刻は12時45分、大会受付の15分前です。今日は綺麗な青空に恵まれ、週末にこの青空にご対面できるのは何週間ぶりのことでしょうか?気温は25℃程度で過ごしやすいものの、日差しは比較的強く、お昼休みはビーチパラソルの下が一番快適...

                  

大野 直樹選手 −サポート役の存在があってこそ大会に望める

ノリクラのことを一日たりとも忘れることなく、日々のトレーニングに励む選手も多いことと思います。大野 直樹選手もそんな想いを持つ一人。今年の目標は1時間切り!今日は相方さんにも登場していただきました。「いつもサポート役の存在があってこそ、この大会に望めると思ってます。全日本マウンテンサイクリングは僕にとって正月のようなもの。だから、レースが終わった日もノリクラで宿泊して、気の合う仲間と一緒にノリクラで打ち上げをやるんです。」

このレースのためにストイックなトレーニングを毎日続けていますので、一年に一度は「正月」があってもいいですよね!(飲みすぎにはご注意...)

 

選手受付テント

こちらは選手受付のテント。選手の皆さんが大会会場にやってきて最初に行わなければならない手続きです。列はゼッケン番号順に分かれていますので、該当する列に並びます。

 

■9月6日(土)− レース前日のスケジュール■

会場: 乗鞍観光センター前駐車場

13:00

受付開始 <選手受付ブース>

14:00

安原昌弘のヒルクライムライディング講座<特設ステージ>

17:00

受付終了 <選手受付ブース>

※ 競技当日の受付はありません。競技前日13:00〜17:00に必ず受付を済ませる必要があります。
※ このほか、出展ブース・飲食ブースの開設・販売、応援バス受付、乗鞍高原トレッキング受付などがあります。

明日のレース当日は、選手受付は行っておりません。必ず、前日に現地入りして、選手受付を行ってください。(入金などの事前手続きが終わっていても、大会前日の受付にお越しにならないと、レースに参加することができません。)。

 

13時ちょうどに受付開始

13時ちょうどに受付開始です。今年の大会エントリーはJエントリーのサイト上で3月10日〜23日に行われました。締め切り後、応募者の中から4000名を抽選し、当選した方は参加費を入金して手続きが完了します。入金しなかった場合は無効になりますので注意が必要です。そして、大会1週間前にJエントリーのサイトから参加証を各自でプリントアウトして大会前日の受付会場に持参します。

 

参加キットを受け取る(計測チップ入りアンクルバンド、ゼッケンなど)

ここで受け取るのは、計測チップの入ったアンクルバンド、ヘルメット用シール、ゼッケン、サドルに取り付けるゼッケンバンド、手荷物用のタグが入った参加キット。テント横には内容物をチェックするように掲示がなされています。

シールやゼッケンをつける方法細かく記載されていて、それに従って規定の位置に取り付けますが、足首に巻くアンクルバンドは絶対に忘れないようにしましょう。

 

参加キットはこんな感じ

こちらの方、雨の中のお盆にトレーニングにお越しになっていましたね〜。このように再会できることはうれしいものです。もちろん、今回も入賞を狙い、昨年よりもさらに上位を目指します。

 

昨年優勝の森 正選手

チャンピオンクラスの窓口には常勝者の面々も...こちらは昨年優勝の森 正選手。今年は二連覇が掛かっていますが、「プレッシャーはないです。自分のレースをするだけ...でも、昨年は出場しなかった森本選手が今年は出場するので、その中でレースに勝ちたいと思います」と、おっしゃっていました。

 

記念品の受け取り 今回初参加
まだコースを走ったことがありません

さて、選手受付の手続きが終わると、隣のテントで記念品を受け取ります。今年の記念品は黄色と青のタオル。

中身を見せてもらったこちらの二人。「この大会は初めてです。日本で一番有名なヒルクライムレースだから出てみようと思いました。この大会は標高差が1800メートルじゃないですか?ですから、地元の山で標高600メートルのコースがあって、それを連続3本登ることが先日やっと出来たので、これでやっとノリクラ登れると思ってやって来ました(笑)。ノリクラのコースはまだ走ったことはないので、明日はとりあえず完走が目標です。」と、おっしゃっていました。

ノリクラは標高差はもちろんのこと、空気の薄さが過酷さに拍車をかけます。初チャレンジで完走できれば、目標120%達成ですね。

 

応援バス乗車・トレッキングツアー参加の申し込み

選手受付とは別のテントで、選手の同伴者の方を対象とした応援バス乗車とトレッキングツアー参加の申し込みが行われていました。

 

■応援バスについて(有料)■

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の応援バスは予約制で有料です。

● 受付 −競技前日13時より、受付会場の大会本部に直接出向いて受付を行ってください。電話などでの事前予約はありません。受付は先着順で、今回の受付状況を見ると、受付開始後、すぐに定員に達してしまいましたので、早めに受付されることをお勧めします。

● 料金・定員 − 料金:1500円、定員:40名

● 運行区間 −Mt.乗鞍(まうんとのりくら、旧乗鞍高原温泉スキー場)の第一駐車場 〜 大雪渓駐車場
Mt.乗鞍第一駐車場は、スタート地点から500メートルほど上部にあります。また、大雪渓駐車場は、ゴール手前1.4km地点にあり、ここからはゴールの様子は見られませんが、トイレ・避難小屋などの設備があり、長時間の観戦が強いられることから、ゴール地点よりもお勧めです。

● 発着地点地図   − 【地図 :出発場所(スキー場 第一駐車場)】  【地図 : 到着場所(大雪渓駐車場)】

● 運行ダイヤ
<行き>スキー場 第一駐車場 6:00 → 大雪渓駐車場7:00   <帰り> 大雪渓駐車場 12:30 → スキー場 第一駐車場 13:20
行きのダイヤに関しては、トップ選手が大雪渓に到達するまで十分な余裕がありますが、帰りのダイヤに関しては、表彰式開始時刻(13:00)には間に合いませんのでご注意ください。

● 留意点
応援バスの下山は、レース終了後の12:30です。その間、長時間にわたって、大雪渓駐車場に滞在することとなります。
大雪渓駐車場には、トイレ・避難小屋はあるものの、天候の急変に応じた対策を整えてお越しになることをお勧めします。現地は最高気温が20℃にも満たないため、長袖などの防寒対策はもちろんのこと、悪天候に備えた合羽の準備も忘れてはなりません。また、長時間の滞在のため、飲料水・食料の携行を忘れないようお願いいたします(現地には売店はありません)。また、天候によっては、灼熱の炎天下での応援になる場合もありますので、前述の防寒対策とは逆に日傘なども必要となる場合もあります。

 

この大会は地元の方の協力の下で成り立っています

こちらの顔を見て何か言いたげな右のスタッフの方...でも何も言わない...(笑)。そんなアイコンタクトでいつもの挨拶が完了。 この大会には多くの地元の方の協力の下で成り立っています。

 

参加証は必ず持参してください

さて、選手の方に受付に持参していただく参加証は、各自でJエントリーからダウンロードして印刷していただく方式になっています。ただ、印刷を忘れたり、印刷できない選手もいらっしゃり、こちらでは本人確認の下、参加証の発行を行っています。

ただ、この方式になって4年が経過するとのことで、最近は参加証を持参せずにいらっしゃる選手は少なくなってきているとのことでした。

 

「息子のほうが早いくらい」 − 参加できる日が待ち遠しい

「先日、美鈴湖(長野県松本市)まで登ったんですが、息子のほうが早いくらいでした。」とおっしゃるこちらの方。でも、息子さんはまだ年齢的に出場できず、あと数年が待ちどおしいところ。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍とシリーズ戦になっている美ヶ原の大会では、浅間温泉から美鈴湖を経由して武石峠に向かうルートですが、美鈴湖までがなかなか厳しいコースです。

 

2000年から14年連続出場 − 年間スケジュール・トレーニングは本大会を中心に計画・遂行

冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を使って、全日本マウンテンサイクリングと同じように、観光センターから大雪渓までマラソン大会が6月に行われます(乗鞍天空マラソン)。その天空マラソンの参加賞のTシャツを着用しているこちらの方。

「いや〜マラソンは出るだけの状態ですから...」と、苦笑されています。それでは、全日本マウンテンサイクリングの方は?とお聞きすると、「実は2000年大会から毎年出場しているんです。ですから、今年で14年連続ということです。」と、飄々とした表情で...さらに付け加えるように「この大会は抽選方式なので、14年連続出場は絶対に無理ですからシリーズ戦で申し込み、実際に鳥海までレースに参戦しています。」

まぁ〜聞けば聞くほど驚きの連続...日々の年間スケジュールも全日本マウンテンサイクリングにあわせてトレーニングも組んでいて、「(ノリクラ以外の)どこの山にもいけない状態ですよ!」と、笑いながらおっしゃっていました。

 

大きなザックを背負う大学の自転車部 − レース終了後は荷物を背負って自転車旅行を継続

さて、大きなザックを背負っているこちらの方々。お聞きすると大学の自転車部のメンバー。メインは自転車でのツーリングとのことで、今回も自走で会場入りしました。「自転車部の歴代恒例行事として、この大会だけは出場することになっています。明日はレースが終わったあと、荷物をまとめて、再び畳平まで登って高山に向かい、その後、富山まで足を延ばす予定です。」とのこと...

練習で畳平まで1日2〜3本登る選手は結構いらっしゃいますが、レースで本気モードで走った後、重たい荷物を載せて再び同じコースを走るというのは結構過酷なもののような気がします。それに対して、「でも、毎年やってますから...」と、あっさり答え、体力のある今の時期を、完全燃焼させようとしているところがうらやましいですね...

大会会場の模様はまだまだ続きます...

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