第29回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

(2014/09/06〜07) C

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(Update:2014/09/22)

 

【ゴールの大雪渓は見事な晴天。今年の勝者は...】

変更された大雪渓ゴール

さて、こちらは大雪渓のゴール。大雪渓入口(大雪渓・肩の小屋口バス停)から120メートル手前にゴールは設置されています。

 

気温10℃、見事な快晴 − 悪天候のはずがどういうこと?

8時の気温は10℃、ご覧の通り、綺麗な快晴です。6時45分の時点で天候悪化により、ゴール地点を県境から大雪渓に変更したことは前のページでお伝えしましたが、それとは裏腹に、この見事な青空は一帯どういうことでしょう?

07:32:09 トップ選手がやってくる
(善五郎の滝駐車場)
07:32:20 そのすぐあとは数十名の集団
(善五郎の滝駐車場)

少し振り返って状況を説明します。こちらはスタート直後の様子。観光センターから1kmほど進んだ善五郎の滝駐車場付近です。トップに3名で、その後ろが多数の集団になっています。撮影地点から選手との距離は50メートル程度ですが、個々の選手を判別できないほどのひどい濃霧です。幸い雨はほとんど降っていません。

 

第1チェックポイント(CP1)の三本滝ゲート − 相変わらずの濃霧

さらに進んで、観光センターから7km先の第一チェックポイントの三本滝ゲート。天候状況は変わらずひどい濃霧。

 

07:49:01 森本選手と宮崎選手が飛び出す
(約8km地点、かもしかゲレンデ)
07:49:07 後続集団も追随
(約8km地点、かもしかゲレンデ)

ほとんど団子状態だったトップ集団から、森本選手と宮崎選手が飛び出します。後続の集団が長い帯のようになっています。

 

森本選手が独走
(約11km地点、荒田沢橋)
濃霧から青空が
(約12km地点、冷泉小屋)

その後、宮崎選手はチェーントラブルで後退し、森本選手の独走が始まります。そして、約12km地点の冷泉小屋付近からは濃霧の中から青空が見え隠れする状況となります。

 

雲と青空のちょうど境目
(第2チェックポイントの位ヶ原山荘)
見事な青空
(位ヶ原11号カーブ)

第2チェックポイントの位ヶ原山荘を抜けると、雲ひとつない快晴に...スタート直前は悪天候のため、ゴールを県境から大雪渓に変更した程ですから、朝一番からこんなに良い天候だったわけではなく、濃霧から快晴に急変したのは、ものの数十分前の出来事...

ノリクラでは、山麓が濃霧であっても、大雪渓など山頂方面は雲海の上になって快晴が広がることはしばしばありますが、ここまで天候が劇的に回復するケースはあまり見られません。

再びゴール地点へ − 観客の方々がトップ到着を待つ

さて、話をゴールエリアに戻します。ゴールには応援バスでやってきた観客の方々がトップの選手がやってくるのを待ちます。さて、誰がトップでやってくるのでしょうか?

 

トップは森本誠選手

そこの登場したのは、三本滝から抜きん出て早くから独走体制を取ってきた森本 誠選手。

 

「すげ〜...早い!!」 − 歓声がますます大きく! 後ろを振り返っても誰もいない

観客の方々も森本選手がトップでやってくることを心待ちにしているようです。そして、ゴール直前、後ろを振り返りますが、視界には後続の選手の姿は全く確認できません。ゴールが少しずつ近づくにつれて、応援する人々の歓声も大きくなり、「すげ〜...早い!!」の連呼がこだまします。

 

トップは森本 誠選手(49:49.216)
フルコースならコースレコードのタイム

タイムは49分49秒216。森本選手が2010年大会で記録したコースレコード(大会レコード)は55分08秒ですが、このとき、大雪渓の通過タイムは50分46秒で、今回はそれを1分近く上回る好タイムでした。2010年の撮影位置と今回のゴールでは160メートル程度の差があることと、2011年からネットタイム計測に変更されている点を考慮しても、フルコースで今回開催されていたとすれば、55分08秒という現在のコースレコードを更新していた可能性があります。

 

2位 武田 祥典選手(51:15.694) 3位矢部 周作選手(51:25.255)

そして、2位は武田 祥典選手。昨年は男子Bで優勝を果たし、チャンピオンクラスは今回初参戦です。3位は昨年2位の矢部 周作選手。今年も安定した強さを見せてくださいました。

 

4位 佐野 千尋選手(51:34.944) 5位 田崎 友康選手(51:36.063)

4位は佐野 千尋選手。2012年大会男子A2位でチャンピオンクラスは初参戦です。5位は田崎 友康選手。昨年8位、一昨年2位と常勝者の一角です。

 

6位 森 正選手(52:01.285)

そして、6位は昨年優勝の森 正選手。6位までの選手が表彰対象者です。

 

【ゴールへ続々と】

宮崎 新一選手 − トップクラスの選手が続々と

その後もトップクラスの選手が続々とゴールを目指します。こちらは2007年第22回大会優勝の宮崎 新一選手。

 

村山 利男選手も

そして、後方になりますが、村山 利男選手もゴール。タイムは55分34秒ですからフルコースに換算すれば60分を切れるタイムです。スタート前には「いくら頑張っても、もうエンジンが古いから...」なんておっしゃっていましたが、そんな様子は感じられません。

その前を走る選手は後ろに村山選手がついていることに気がつかなかったのか、ゴール後少し驚いた様子で振り返っていました。

 

チャレンジし続けることが大事(筧五郎選手、大野直樹選手)

筧 五郎選手も無事にゴール。やり続けることが大事、チャレンジする日のために。そして、大野 直樹選手もチャレンジし続けます。過程と結果のどちらが大事かというと、結果が大事なんでしょう。でも、その過程の充実度はやはり大事なのではないかと思うのです。

 

そして、チャンピオンクラスの選手の中を突き進んでくるのは...

 

金子 広美選手(1:01:24.294) 中込 由香里選手(1:06:38.691)

ロード女子A優勝の金子 広美選手(1:01:24.294)と、ロード女子B優勝の中込 由香里選手(1:06:38.691)。

 

金子 広美選手 − フルコースならコースレコード更新

女子のコースレコードは2012年の第27回大会で金子選手が記録した1:08:28ですが、今回はそれを上回るペースのタイムで、森本選手と同様に、フルコースで大会が実施されていれば、コースレコードの更新が期待されたところでした。

 

モクモクと沸きあがる雲 − 雲上のゴールが選手を待つ

昨年より9月第一日曜日に開催されることになった全日本マウンテンサイクリングin乗鞍ですが、夏の大会であることを誇張するようにモクモクと湧き上がる夏雲が印象的でした。 

 

この日を目指して日々を取り組む

このゴールを踏むことが夏の思い出の一つになり、それだけを目指して日々を取り組んだ選手も数多くいらっしゃいます。

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