ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2014/09/20〜21) B

Top-page > Index > Page:  1  2  3  4  5  6  7  8 

(Update:2014/09/25)

 

【雪渓下部】

それでは、ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) B
今週の大雪渓入口
先週で積雪はなくなりました

雪渓下部の積雪は先週の段階で完全になくなりました。

 

スキーヤー専用道 紅葉 − 昨年よりも早く、例年よりも遅い

こちらは雪渓上部につながるスキーヤー専用道。ご覧のようにウラジロナナカマドが綺麗な色付きを見せるようになってきました。昨年よりも早いペースの色付きですが、例年よりも遅い状況です。

 

登山道入口 登山道脇の紅葉
=紅葉散策は大雪渓入口の「大雪渓・肩の小屋口バス停」からスタートがオススメ=

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。こちらでも間近にウラジロナナカマドの紅葉を見ることができます。ただ、ノリクラの紅葉の上限は大雪渓入口周辺までで、紅葉のメインエリアはそれよりも山麓側です。

シャトルバスを降車して歩いて下りながらの紅葉散策がオススメのスタイルですが、その際は大雪渓入口にある「大雪渓・肩の小屋口バス停」で下車されることをオススメします。ただし、7ページ目の【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近) T】のような富士見沢や鶴ヶ沢からの俯瞰する場合は、畳平からスタートすることになりますが、その場合は、最終地点となる位ヶ原山荘や冷泉小屋まではかなり長丁場となりますので、あらかじめご留意ください。

 

ミヤマキンバイの紅葉 その隣には開花したばかりのミヤマキンバイ
(一般的な開花時期から1ヶ月以上も遅い)

そろそろ高山植物の季節が終了しつつあることを先週お伝えしました。こちらの2つの画像はいずれもミヤマキンバイで10メートル程度しか離れていません。それなのに、左の画像は花がすでに終わり、紅葉が始まって赤くなってきている様子が見られます。通常、この時期は左のような状態のものが普通です。

時期で言うと1ヶ月以上の開きがあって、いくら開花ペースの遅い大雪渓エリアでも、これほどまでに開花が遅いミヤマキンバイはほとんど見られませんでした。

 

石碑の岩

さて、大雪渓では雪解けと共に最も早く頭を出すのはモーグルコースの岩ですが、こちらは南側に100メートルにある石碑の岩、モーグルコースに続いて2番目に頭を出す岩です。先週の段階で雪解けが完了しましたので、雪解け状況をお伝えするわけではありませんが、大雪渓内の一つのランドマークとしてご紹介します。

 

チングルマ  − 紅葉が始まる

こちらは石碑の岩のチングルマ。先週同様に綿毛がまだ残っています。先週から葉の一部が紅葉をはじめ、今週はほぼ真紅に染まっています。昨年より1週間ほど早い状況です。

 

クロマメノキも全身真紅

そしてその隣にも全身を真っ赤に染める高山植物があります。こちらはクロマメノキ。高山植物の紅葉は本当にしっかりとした色合いに染まっていて、遠目でもその存在をしっかり確認できます。

 

昨年の石碑の岩の下部
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) B
今週の石碑の岩の下部
紅葉 − 昨年より若干遅い

石碑の岩の下部から見られる大雪渓周辺・位ヶ原。昨年よりも若干紅葉が遅い状況が見られます。ただ、大雪渓エリア全体では昨年よりも若干早い状態です。

 

雪渓上部下端部分

ここからは雪渓上部の下端部分についてお伝えします。石碑の岩の南側には雪渓上部へとつながるスキーヤー専用道があります。

 

先週の雪渓上部下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2014/09/13〜14) B
今週の雪渓上部下端部分
わずかに残っている

昨年より3週間以上早い雪解けで、今週はもう積雪がなくなるかと思いましたが、この1週間の雪解けが遅くなったことからまだ残っています。画像に猫の額程度に残っていますが、雪渓上部右側は3つの雪渓に分割されていて、その一番下のものです。下端の位置は先週より5メートル上昇しています。上二つについては、雪渓上部右側の状況はこのあとの【雪渓上部 T】にてご案内します。

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

昨年の雪渓上部右側
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の雪渓上部右側
上半分は先週でなくなる

雪渓上部右側は先週の段階で上半分は完全になくなりました。

 

下半分の雪渓は3箇所に分割

しかし、下の箇所でかろうじて残っていて、今週は3つの雪渓に分割されています。画像はそのうちの2つです。

 

一番上の雪渓 − 長さ10メートル×横10メートル

こちらは一番上の雪渓。長さ10メートル×横10メートルで、鉄塔の土台から42メートルです。昨年より2〜3週間早い雪解けです。

 

中間の雪渓、長さ7メートル×横3メートル 畳の岩から5メートル

こちらは中間の雪渓。長さ7メートル×横3メートル。下端部分は畳の岩から5メートル上昇しています。次週末には雪解けが完了していることと思います。

 

ホシガラス

さて、この時期の大雪渓付近はホシガラスが忙しそうに飛び回っています。

全身、星をちりばめた模様 「生き馬の目を抜く」勢いで飛ぶ − 星柄は胴体部分のみ

全身、星をちりばめたような模様を持つことからホシガラスと呼ばれています。しかし、良く見ると胴体部分のみで、翼や尾は黒色です。ホシガラスの飛ぶ様子は、まさに「生き馬の目を抜く」勢いで、人の頭を掠めて飛び、突然の風切り音に驚く体験をされた方も多いのではないでしょうか?

 

大雪渓はホシガラスばかり

ホシガラスが群れを作るのかどうか専門外なので不明ですが、今の時期の大雪渓エリアはホシガラスばかりです。ハイマツの実を取っている様子を見る限り、縄張り争いなどの様子はありません。

■ Next>>  Page4 【雪渓上部 U、モーグルコース】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  7  8  Next>>