ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2014/09/20〜21) D

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(Update:2014/09/25)

 

【9月21日(日)の様子 T− ご来光】

ご来光バスに乗車(観光センター前)

取材二日目の9月21日(日)。時刻は3時50分。こちらは観光センター前に到着したご来光バスです。ご来光バスは県道乗鞍岳線の最上部付近でご来光を楽しむために運行されているバスで、基本的にはシャトルバスと同じものと考えて差し支えありません。ただし、シャトルバスは1日に何便も運行されるものの、日の出は1日1回ですから、ご来光バスも1日1便だけです。

運行期間は7月から9月30日まで。運行開始は岐阜県側の乗鞍スカイラインのご来光バスは7月1日からですが、長野県側の県道乗鞍岳線のご来光バスは7月2日からです。それは、県道乗鞍岳線の冬季閉鎖解除が7月1日午前6時のため、その日はご来光バスの運行ができないからです。また、今年は大雪渓〜県境間の冬季閉鎖解除が若干遅れて、全面開通は7月10日からとなりましたが、その場合も、全面開通してからの運行開始となりました。

また、日の出時刻が季節によって異なるため、期間によって出発時間が変化します。

【ご来光バス運行ダイヤ】

運行日

観光センター発 畳平着(※)

【参考】日の出時刻(松本)

7月2日〜7月21日 3:30 4:20 4:29〜4:41
7月22日〜8月31日 3:40
(始発 宮の原3:28)
4:30 4:41〜5:13
9月1日〜9月30日 4:10 5:00 5:14〜5:37
※ 畳平ではご来光が見られないため、県境付近に臨時停留所が設けられます

日の出時刻と照らし合わせてご覧頂くとお分かりですが、運行開始直後は7月上旬は、到着が日の出時刻ギリギリという状況で、時には最上部では日の出時間に間に合わず、ご来光が見られる途中の箇所で臨時停車する場合もあるようです。なお、畳平では地形的な状況から、ご来光を望むことはできませんので、県境付近に臨時停留所が設けられます。

なお、下山の時刻は、そのときの日の出時刻に合わせて設定され、本日は臨時停留所出発が5時51分と車内アナウンスされました。

 

満点の星空、東の空に雲はない − ご来光としての好条件が揃う

出発時点の時点の観光センターの気温は2℃、満点の星空が広がり、山頂方面も問題なく確認できます。ただし、山麓で星空が広がっていても、山頂に雲が掛かっている場合や、東の空の雲量が多い場合は、ご来光を望むことができません。今日は全天雲がなく、ご来光としての好条件が揃っています。

この日は畳平で初氷が観測されました。
そのため、真冬に近い服装でお越し下さい。防寒着だけでなく、帽子とグローブも忘れないようことが肝要です。また、8月の真夏でも早朝の気温は一桁になることはしばしばありますので、タンスから冬物を引っ張り出して持参して下さい。

 

東の空が輝き始める − 日の出までもうすぐ

時刻は5時前。東の空が赤く輝き始めます。日の出時刻に間に合うよう、運転手さんも必死でハンドルをさばきます。ある意味、日中のシャトルバスよりも運行ダイヤに正確さが求められます。

 

県境付近の臨時停留所に到着

ご来光バスが県境付近に設けられた臨時停留所に到着します。時刻は5時、気温は4℃。若干微風がありますが、今回は思ったほどの寒さではありません。

 

大黒岳登山口 ヘッドライトで照らしながら

ご来光バスが到着した県境付近からでもご来光を十分楽しむことができますが、富士見岳や大黒岳の山頂でご来光を楽しむ方もたくさんいらっしゃいます。特にオススメなのは大黒岳。ご来光バスが停車した場所はちょうど大黒岳登山道の入口付近ですから、そのまま大黒岳に登ることが可能です。

空が少しずつ明るくなって来たものの、足元には闇夜が続いていて、ヘッドライトで照らしながら大黒岳山頂を目指します。登山道入口から大黒岳山頂まで10分ほどで到着できます。

 

日の出を待つ 綺麗な朝焼けが始まる

時刻は5時14分。日の出時刻まで15分ほど。上空にたなびく雲が茜色に輝きます。日の出前の朝焼けが非常にきれいで、日の出を楽しむということは、直接的な日の出の瞬間だけでなく、その直前の朝焼けにすばらしさがありますから、ご来光ポイントには少なくとも15分程度前に到着したいところ。

 

5時30分、日の出を迎える 今は秋分、真東から日が昇る(蓼科山の北側から)

日の出時刻が近づくと共に、上空にたなびく雲がさらに輝きを増して行きます。そして、5時30分、八ヶ岳の蓼科山の隣から今日の日の出を迎えました。

東の稜線から日の出が見られますが、その位置は季節によって微妙に変化し、夏至では一番北寄りになり、冬至に向かうにつれて南寄りへと移動します。今はちょうど秋分の時期ですから、ほぼ真東から日の出が昇ります。

 

稜線から日が昇り上空の雲が赤く染まる − 好条件の日の出

今回は、雲のない東の稜線上から太陽が昇り、上空には茜色に染まる雲がたなびく好条件にめぐり合えました。東の稜線上に雲が横たわっていると、はっきりとした日の出にならず、また、空も赤く染まらないこともあって、晴れていても「普通の日の出」となってしまうこともあります。

 

日の出の瞬間を逃さぬようシャッターを切る 日の出をバックに記念撮影

あっという間に太陽は高くなりますから、日の出の瞬間を逃さぬよう、必死になってシャッターを切り続けないといけません。そして、日の出をバックに記念撮影される様子もたくさん見られました。

 

すべてのものを真っ赤に染める朝日

感動的な日の出の直後は、まぶしいばかりの朝日が周囲を赤々と照らします。すべてのものを赤く染めるこの光景をゆっくりと眺めるだけの時間的余裕がありません。

 

急いで臨時停留所へ下山

下山のバスは5時51分です。時刻はすでに5時45分を回っています。急いで臨時停留所まで下山します。

 

臨時停留所(県境付近、大黒岳登山口) ご来光下山便 − 観光センターへ

到着したときは周囲が真っ暗でしたので、臨時停留所には気付かずに大黒岳に登ってしまいましたが、ご覧のように停留所が設置されています。5時51分発の下り便に乗車して観光センターへと戻ります。なお、この後のシャトルバス下り便に乗車することも可能で、実際に5時51分発のバスには登りの3分の1程度の方しかお乗りになりませんでした。

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