ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2014/10/11〜12) E

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(Update:2014/10/16)

  

【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
★もうすぐ見頃(例年の見頃:10月中旬)★

観光センター前駐車場

標高1500メートル付近の乗鞍高原は、取材1日目の10月11日(土)は若干色付きが薄い状況が見られましたが、12日(日)は色合いが濃くなってきた様子が感じられ、日に日に変化していることが伺えます。

 

昨年の鈴蘭橋
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13) H
先週の鈴蘭橋
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2014/10/04〜05) F
今週の鈴蘭橋
昨年より色付きがやや早い

こちらは鈴蘭橋からの眺望。手前の紅葉から遠景の山頂方面までが一望できるビューポイント。先週からの色合いの変化がやや少ない様子が感じられたものの、昨年と比べると今年のほうが色付きがやや早く進捗していることがわかります。

 

善五郎の滝遊歩道

こちらは善五郎の滝遊歩道付近。まだ、本格的な紅葉は始まっていません。

 

部分的に色付きが始まるが見頃はまだ...

全体的に緑色が強く、紅葉はまだ始まっていないといってもよい状態。それでも、部分的には黄色くなっていて、中には右の画像のように赤く紅葉しているものさえ見かけます。

 

一の瀬園地

観光センターから南へ約1.5km。こちらは一の瀬園地入口です。バックの尾根のミズナラがもう少しはっきりと色付けば見頃といえるレベルになるでしょう。この尾根の反対側は前述の善五郎の滝方面です。

 

一の瀬大カエデ

そして、観光センターからみ並みへ約2.7kmのところにある一の瀬大カエデ。乗鞍高原の中で最も人気なのはこちらの大カエデといっても良いでしょう。一の瀬の大カエデの位置は、ノリクラ ガイドマップ (紅葉 下部エリア版) にてご確認ください。

また、昨年の 2013ノリクラ 雪渓カレンダー 2013シーズン 正式版 Vol.22(2013/10/05〜06) G 【一の瀬 大カエデへの行き方】 で、画像付きで紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

昨年の一の瀬大カエデ
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2013/10/12〜13) H
先週の一の瀬大カエデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2014/10/04〜05) F
今週の一の瀬大カエデ
昨年より明らかに色付きが早い

先週と比べると明らかに鮮やかさが際立ってきました。また、昨年と比べても今年の状況のよさがわかります。ただ、本来はこれからまだ真紅の色合いまで進みますので、ピークまでもう少しです。

 

鮮やかなオレンジ色

それでも、この鮮やかなオレンジ色に燃える大カエデには、すでにたくさんのカメラマンがお越しになっています。週明けから台風19号の上陸で落葉してしまう可能性もあり、ピークを待っていると台風に吹き飛ばされてしまう懸念があります。そのことも考えて、多くのカメラマンがお越しになったようです。

 

進行度合いの異なる葉が折り重なって微妙な色合いをかもし出す

実際には一色ではなく、進行度合いの異なる葉が何種類も折り重なって微妙な色合いを醸し出しています。

 

ほぼ真紅から薄い橙まで

そのため、ほぼ真紅に近いところもあれば、まだ薄い橙色という箇所もあります。

 

太陽が差し込まないと、くすんだ色合い

ただ、カエデの色合いは太陽光線に左右され、日差しが弱くなると右の画像のようにかなりくすんだ色合いとなってしまいます。写真撮影のカメラマンも日の差すタイミングを見計らいながら撮影されていました。

 

座望庵

一の瀬大カエデから一の瀬園地入口までの途中に砂利の大きな駐車場があります。その片隅に座望庵という休憩所があります。そこで目にしたのはヤギの放牧。

 

今年からヤギの放牧が始まる

一の瀬では数年前まで放牧が行われていたものの、草木が生い茂って高原としての景観に問題が生じ、今年は7月28日より、ヤギ3頭の放牧が再び始まりました。

 

草を食みながら移動 時にはケンカも...

ヤギ達はあちこちの草を食べながら場内を移動します。そして、時には角を突き出して争う様子も...おとなしいとされているヤギにもこんな一面があります。

 

今年の放牧は10月12日まで

ヤギの放牧は本日10月12日(日)までで、来年度以降も継続実施を予定されているとのことで、今回もヤギのいるところに観光客が集まる様子が見られ、今後は観光資源としても活用が期待されているところです。

 

【昨年の今ごろは?】

2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2013/10/12〜13)

今週は体育の日を含めた三連休の週末を迎えました。そして、このところの暑い日々からようやく開放され、秋の行楽日和となりました。

取材一日目の10月12日(土)は、綺麗な青空の朝を迎えます。気温は12℃、空気そのものは冷たさはないものの、やや強めの風が吹き抜けて肌寒さを感じる状況です。三連休初日ですが、観光センター前駐車場のマイカーは通常の週末並み、それでも、シャトルバス始発便はいつもより多い5台が運行される状況でした。その後雲がほとんどなくなり、快晴無風の穏やかな雰囲気。しかし、再び雲が広がり始めて風も強くなり、正午の位ヶ原では6℃まで冷えみます。摩利支天より上部では紅葉が終了したものの、今日もたくさんのカメラマンの方々が、晩秋の雰囲気を撮影されていました。そして、午後から急激に冷え込んで、14時の大雪渓は0℃。晩秋を通り越して初冬の雰囲気になってきました。

取材二日目の10月13日(日)は、夜明け前から観光センターでは混雑の始まり、駐車場は6時の段階で満車になるほどの勢いです。昨晩は一時的に冷たい雨が降り、上部エリアは今シーズン初めての降雪に見舞われました。そして、朝一番の気温は0℃まで冷え込み、乗鞍スカイラインは路面凍結のため通行止めとなり、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となりました。三連休中日ということあって、シャトルバス始発便を待つ列はこれまでに見たことのないほどの長い列となり10台も運行され、一日の乗客数は2695名と2003年の運行開始以来過去最高を記録しました。天候は終日快晴で、乗鞍スカイラインも10時30分に通行止め解除となりました。紅葉はすでに終わってしまったものの、綺麗な青空に包まれた秋空を楽しく散策される様子が続きました。

紅葉情報は 6ページ目 からお伝えします。先週は見事な紅葉が全山で見られましたが、残念ながらもうすでに終了してしまい、三本滝ゲートから摩利支天付近に一部残っているだけです。今後は山麓の乗鞍高原の紅葉が進めば、再び、綺麗な紅葉にめぐり合えると考えられます。

大雪渓の積雪量は、昨年よりも多い状態が続いています。入口付近の雪渓下部はもうすでにありませんが、雪渓上部では右側の雪渓がまだ残っていて、昨年よりも1ヶ月以上雪解けが遅い状況が続き、雪渓上部側には常連のスキーヤー・ボーダーが今シーズン最後の秋スキーを楽しんでいました。

 

<編集後記>

「10月7日は初雪の特異日...」

2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) G<編集後記> で「10月7日は初雪・初冠雪の特異日ではないか?」という記事を掲載いたしました。ただ、昨年の初雪・初冠雪は10月17日でしたので、そのとおりにはなりませんでした。しかし、今年の初雪は10月7日に観測され、初雪の特異日という予測が濃厚になってきました。

 

【過去の初雪・初冠雪(乗鞍)】
  初雪 初冠雪
2014年 10月7日
2013年 10月17日 10月17日
2012年 10月7日 10月7日
2011年 10月7日 10月7日
2010年 10月27日 11月1日
2009年 10月8日 10月17日
2008年 9月28日 9月29日
2007年 10月19日 10月20日
2006年 10月7日 10月9日

こちらは2006年からの乗鞍における初雪・初冠雪の観測日を表にしたもの。
ご覧のとおり、「10月7日」の出現率が高いことが一目でわかります。初雪に関しては9回中5回も見られ、2009年の10月8日も含めると、10月7日付近で出現する確率は実に3分の2にも及んでいます。

昨年と今年では初雪観測日が異なっていますが、同じく台風通過後に冷たい空気が流れて込んで初雪となった現象は同じで、この時期の台風は季節を先へ進める一因になっています。(昨年は台風26号、今年は台風18号)

この記事を書く10月14日は、台風19号通過の翌日で、上部エリアは一時雪の舞う状況が見られました。ノリクラのグリーンシーズンはまだ2週間以上残っていますが、そろそろ、積雪凍結による道路通行止めが頻発するようになってきます。ただ、まだ、根雪になるほどの冷え込みはありませんので、積雪凍結があっても早ければ半日、長くても1〜2日程度で通行できる状態となります。ただ、10月20日以降になると、凍結が解消されにくくなり、年によっては10月31日を待たずに冬季閉鎖となることもしばしばあります。

 

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