ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.6(2015/04/25) @

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(Update:2015/04/30)

 

4月最後の週末を迎え、ゴールデンウィークが間もなく始まろうとしています。本来なら本日4月25日より乗鞍岳春山バスの運行が始まる予定でしたが、すでにお伝えしているように、今年は積雪量が多いため、三本滝から位ヶ原山荘までの道路除雪が間に合わない都合から、運行開始が延期されました。そのため、先週と同様に、かもしかゲレンデからツアーコースを歩いて登る必要があります。

先週のノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.5では、「静かなノリクラ」を楽しみたいとおっしゃる方に何人もお会いしました。特に厳冬期はまだ鳥のさえずりもなく、風のない穏やかな日は音というものが全く存在しません。そんな中では、自らの想像力が研ぎ澄まされ、おそらく、日常生活では絶対に体験できない世界かと思います。

春山バスの運行開始を待ちわびている方にとって、運行開始延期は痛手であることは間違いありませんが、「静かなノリクラ」を堪能したい方には、この週末は「シーズンを最後まで通い続けたポイント還元」といったところでしょうか?

しかし、今週は激しく雪解けが進み、ツアーコースで50センチ前後の雪解けが見られ、山頂方面は5月中旬〜下旬並みの積雪量になり、例年なら6月まで稜線からの滑降ができるものの、今週の状況を見るとかなり危うい状況になって来ました。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月25日(土)、観光センター前】       【観光センターから三本滝レストハウスまで車で行く】
Page-2 : 【三本滝レストハウス駐車場、春山バスは運行延期】       【かもしかゲレンデ】
Page-3 : 【ツアーコースT − 入口急斜面】       【ツアーコースU − 1〜6番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコースV−位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記>

【Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)】   (Page-2)
【大雪渓からツアーコースへの下山ルート】   (Page-4)

●参考資料●
(周辺地図) −  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版) 
(下山ルート) − 位ヶ原急斜面と伊奈川の谷について  (プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(下山ルート) − 山頂・大雪渓・位ヶ原からツアーコースに戻る下山ルート  (プレリリース版 Vol.1(2015/03/21) C)
(各種情報) − 2015シーズンの道路交通・各施設の営業再開予定と乗鞍岳春山アクセス方法

  

 

【4月25日(土)、観光センター前】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり、快晴の朝を迎えます。気温はプラス1℃、寒さはほとんど感じません。

 

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先週の高天ヶ原・剣ヶ峰方面
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2015/04/18) @

先週のツアーコース入口急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2015/04/18) @

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今週の高天ヶ原・剣ヶ峰方面 今週のツアーコース入口急斜面
積雪が確認でき、入山は問題なさそう

こちらは観光センターから望む高天ヶ原(左)と剣ヶ峰方面です。上段は先週の画像で、下段は今週の画像。山頂方面の雪解けが急速に進んでいる様子がわかります。それでも、ツアーコース入口急斜面は先週も今週も変わりはなさそうで、ツアーコースを利用して登行・下山滑走が可能であることがわかります。

先週も申し上げましたが、ツアーコース入口急斜面は、ゴールデンウィーク明けぐらいから積雪が少なくなり下山滑走が困難になってきます。そのため、4月下旬ごろから当WebSiteでもツアーコース積雪状況・滑走可否の情報を随時掲載いたしますので、出発前に当WebSitewoご覧いただき、さらに、乗鞍高原に到着されたら、このように目視で確認されることもお勧めします。ただ、濃霧など視界不良時は目視できませんのでご注意ください。

 

テラスにはテーブルが設置 食堂は本日4月25日より営業開始

観光センターのテラスには、今週に入ってテーブルが設置されました。本日4月25日(土)から、今年の営業が始まりました。なお、今シーズンの核施設の営業再開や道路開通については、おしらせ − 2015シーズンの道路交通・各施設の再開予定・実施状況 にて随時更新しておりますので、ご確認ください。

 

乗鞍岳春山バスは4月29日に延期

さて、本来なら今日から運行が始まるはずだった乗鞍岳春山バスは、道路除雪が間に合わない都合から延期されました。運行開始予定は29日(水)に変更されましたが、正式には関係機関やバス会社などが道路安全を確認した後に運行開始日が決定されます。

当WebSiteでは、運行の可否について、前日の4月28日(火)の速報、及び、ツイッター(@norikura_org)にて、お伝えする予定ですので、ご確認ください。

 

急速に雪解け − 場内の積雪はほとんどなくなる1x

観光センター内の積雪はほとんどなくなり、この1週間で急速に雪解けが進んでいます。

 

地面から青い芽吹きが ウバユリの新芽 − 7月下旬には白い花が

そんな雪解けの終わった地面には、あちこちから、若い緑が顔を出しています。こちらはウバユリの新芽。おそらく7月下旬には白い花が見られることと思います。

 

言わずと知れたタラの芽

そして、こちらはタラノキ。こちらの芽吹きはほぼ昨年と同じです。これからはいろいろな木々が一斉に芽吹きを始め、あっという間に風景が一変するほどです。

 

【観光センターから三本滝レストハウスまで車で行く】

林の残雪も少なくなる ゲレンデの雪も融け始める

それでは観光センターから三本滝レストハウスまでの様子をご案内します。林の中の残雪もかなり少なくなりましたが、圧雪車で固められて、比較的溶けにくいゲレンデの雪でさえ、ご覧のように少しずつ地面のほうが増えてきました。

 

休暇村

観光センターから約2km先にある休暇村。

 

先週の休暇村ゲレンデ
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2015/04/18) @
今週の休暇村ゲレンデ

休暇村ゲレンデも同様に雪解けが進んでいる様子がわかります。一旦地面が出始めると、太陽の熱がたまりやすくなり、雪解けが加速します。

 

休暇村ゲート − 4月17日より三本滝まで通行可能に 休暇村〜三本滝間 − まだたくさんの積雪が

休暇村の先にある休暇村ゲートは先週の4月17日(金)に冬季閉鎖解除され、三本滝ゲートまでマイカー通行が可能になりました。道路周辺は右の画像のとおり、まだたくさんの積雪が残っています。

 

先週の休暇村〜三本滝間 今週の休暇村〜三本滝間
雪解けが進み、道幅が広くなる

それでも先週の画像と比べると雪解けが徐々に進んでいる様子がわかります。道路左端をご覧ください。道路路肩の白線がカラマツの落ち葉で隠れ気味のためわかりにくい状態ですが、先週よりも道幅が広くなっています。

道幅が広くなると、雪解け水が側溝に流れやすくなるため、路上に流れ出すことがなくなり、夜間凍結も少なくなります。

 

夜間凍結には注意

今日は夜間凍結はありませんでしたが、今後、雪解けが進んで、雪解け水が路上に流れ出すことが少なくなれば、夜間凍結の頻度も少なくなってきますが、当面は慎重な運転を心がけてください。

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