ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.7(2015/04/28〜29) A

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(Update:2015/05/07)

 

【乗鞍岳春山バス試運転】

試運転を待つ人々 報道各社の対応

さて、今日は乗鞍岳春山バス試運転が行われます。毎年、運行開始前に安全に運行できることを確認するために実施され、春山バスの運行開始はこの試運転の終了後に最終決定されます。

試運転は安全運行確認が目的ですが、春山バスを多くの方々に知ってもらうために、報道各社も同乗します。記者・カメラマンからは、春山バスについて様々な質問が担当職員に投げかけられます。

 

試運転バス到着 試運転は今回初めて − 「肩の荷がちょっと重い...」

そして、10時前、試運転バスが観光センターに到着。こちらは春山バスはもちろんのこと、夏のシャトルバスでもよくお見かけする運転手の方。「試運転バスの運転手をするのは初めてなんですよ。肩の荷がちょっと重いですね〜」と、少し緊張気味でおっしゃっていました。

 

試運転バスに関係者が乗車

今回、試運転バスに同乗するのは、関係機関、地元、そして、報道機関の方々など合わせて30名ほど。乗鞍岳春山バスは、松本市、アルピコ交通株式会社、のりくら観光協会、乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合が連携して実施するもので、運行期間は4月29日(祝)〜6月30日(火)までで、当面は観光センターから位ヶ原山荘までですが、位ヶ原山荘の先の除雪が完了したのち、大雪渓まで運行が延長される予定です。

 

位ヶ原山荘に向けて出発

関係者・報道機関の方々を乗せ、春山バス終点の位ヶ原山荘に向けて出発です。なお、この春山バス試運転は一般の方々の乗車を目的としたものではありませんのでご了承ください。

 

【乗鞍岳春山バス試運転 − 観光センターを出発】

乗鞍岳春山バスの概要説明

試運転バスが発車すると同時に、松本市の担当者からの挨拶と、試運転の目的や乗鞍岳春山バスの説明がなされます。

「おはようございます。本日は乗鞍岳春山バスの試運転にご参加いただきありがとうございます。安全に運行できるかどうかの確認、運営についての打ち合わせを位ヶ原山荘にて行いたいともいます。所々でカーブなど雪の壁の確認を行いながら進んでまいりたいと思います。」

 

報道各社のカメラが陣取る

「乗鞍岳春山バスは松本市が抱える観光資源として第一級であると考えており、上高地などでは天候などによってお客様の増減がある中、この春山バスは毎年着実にお客様を増やしている事業であります(※)。春山バスを利用して、山頂からツアーコースまで標高差1000メートル以上を一気に滑り降りることができ、スキーヤー・ボーダーの方に人気でありますが、最近は雪の壁をご覧になる雪見客(一般観光客)が増え、特に海外からの方が多くなっている状況です。
2003年からマイカー規制が始まり、山の保全が使命でありますが、その様な状況の中で、雪の資源の活用は乗鞍地域にとっては観光の大きな柱となっています。」

※ 統計を取り始めて以来、利用者数は毎年増加。
    乗鞍岳春山バス利用人数(雪見客) − 2012年(1日3便):4624名、2013年(1日4便):6027名(2934名 48.6%)、2014年(1日4便):7286名(3797名 52.1%)

 

三本滝ゲート

観光センターから7km、三本滝ゲートに到着です。この先は6月30日まで冬季閉鎖中のため、常時ゲートが施錠されています。

 

乗鞍岳春山バスは特別な許可のもとで、冬季閉鎖中の道路の通行が認められています。

 

【乗鞍岳春山バス試運転 − 三本滝からが本番!】

白一色の銀世界

三本滝ゲートから先に進むと、周囲は白一色の銀世界。周囲の積雪量が多くなっていることが一目でわかるようになってきます。

 

周囲の木々が道路に張り出す

積雪量が多くなるのと同時に、周囲の木々が道路に張り出してきます。これは、雪の中で横たわっていた木々が雪解けとともに起き上がって来たからです。もっと雪解けが進んでしまえば、完全に垂直状態になりますが、雪解けの途中の段階では、どうしてもこのような状態が発生してしまいます。

 

サイドミラーに当たる 「避け切れないなぁ〜」 − 慎重に運転

ただ、今年は雪解けが早いためか、道路への張り出しがかなり多く、ご覧のようにサイドミラーやボディーに当たってしまう場所もありました。運転手の方も慎重にバスを進めます。

 

摩利支天付近 − 山頂方面を望むポイント

こちらは三本滝から3kmほど進んだ摩利支天付近の様子。県道乗鞍岳線の中で、山頂方面を遠望できる唯一のポイント。乗鞍岳春山バスに乗車される方の多くは雪の壁を目当てにお越しと思いますが、ぜひともロケーションの広さを実感していただきたいと思います。

なお、7月からのシャトルバスでは、この付近にある摩利支天バス停での乗降ができますが、乗鞍岳春山バスでは摩利支天バス停での乗降扱いはありません。

 

ダケカンバの林を抜けて(29号カーブ上)

ロケーションの広さもさることながら、シーズンを通して一年中楽しめるのがノリクラの特徴でもあります(↓)。 

 

新緑のダケカンバ(29号カーブ上、6月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2014/06/14〜15) @
紅葉のダケカンバ(29号カーブ上、9月下旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) F

バスが通過した場所と同じ時点の初夏と秋の画像がこちらの2枚です。このように初夏に入ると目に優しい新緑の季節を迎え、秋には錦絵のような紅葉を迎えます。四季の変化の美しさがノリクラでははっきりと体感できます。

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