ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2015/05/23〜24) B

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(Update:2015/05/28)

 

【稜線へ】

それでは肩の小屋から稜線に向けて出発します。

 

肩の小屋から稜線への登山道 − 下から半分以上雪解け

肩の小屋から稜線への登山道は下から半分以上で雪解けが終了しています。

 

先週の登山道
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2015/05/15〜16) B
今週の登山道

この先、大雪渓につながる朝日岳直下のバーンに到達するまで、ほとんど雪がなく、細く残っている程度に過ぎない状況です。その細くなった部分は左の先週の画像では100メートルほどで、右の今週では75メートルとなっています。

 

昨年同時期の4週間後の登山道(積雪箇所)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) B
今週の登山道(積雪箇所)

また、左は昨年同時期の4週間後の画像で、右の今週のものとほぼ同じ状態であることがわかります。つまり、昨年よりも4週間も雪解けが早いことがわかります。

 

【稜線】

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。画像の左側が蚕玉岳山頂(標高2979メートル)に続き、画像右側が朝日岳山頂(標高2975メートル)に続いています。ご覧のとおり、かなり雪解けが進み、滑走できる箇所がほとんどありません。

 

稜線直下から(登山道部分) − かなり雪解けが進む

こちらは上から俯瞰したところ。ちょうどつづら折れの登山道の上からの画像です。稜線からの滑走は不可能に近い状態であることがわかります。

 

家族そろって春山へ

さて、これから下山されるというご家族、お母さんの背中には娘さんが、そして、お父さんの手にはボードが。登ってくるときはその逆で、お父さんの背中に娘さんが、そして、ボードはお母さんが持っていらっしゃいました。3年ぶりのノリクラで、お父さんのボード姿を娘さんに披露!

3000メートル級の高山で、家族そろって気軽に登山できる山はノリクラ以外に見つけることは難しいでしょう。ただ、この時期は雪山ですので、雪上を歩く装備は必須です。

 

稜線直下は滑走可能部分もあるが途切れてます

さて、少し蚕玉岳寄りに移動すると、稜線直下でもご覧のように滑走できるバーンが広がりますが、よく見るとバーンの一部がすでに途切れています。そのため、隣の朝日岳山頂から続くバーンに移動してから滑走しなければならない状態です。

昨年と比べて1ヶ月程度早い雪解けが見られます。

 

昨年同時期の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2014/05/24〜25) B
昨年同時期2週間後の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2014/06/07〜08) D
今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年よりも2週間早い雪解け

こちらが稜線部分。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。左上は昨年同時期の画像。そして、右上は今週と同じ積雪状態の昨年6月上旬の画像。そして、下段は今週の画像です。昨年よりも2週間早い雪解けで、先週よりも雪解けスピードが遅くなっています。

 

昨年同時期の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2014/05/24〜25) B
昨年同時期の3週間後の権現ヶ池
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2014/06/14〜15) D
今週の権現ヶ池
昨年より3週間早い雪解け

御岳の二ノ池に次いで国内2番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)。先ほどの稜線部分の3枚と同様に、左上が昨年同時期の画像、右上が今週と同じ積雪状態の昨年6月中旬の画像。そして、下段は今週の画像です。昨年よりも3週間以上早い雪解けを示しています。先ほどと同じく、先週と比べて雪解けスピードが遅くなっています。

 

昨年同時期の朝日岳
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2014/05/24〜25) B
昨年同時期の4週間後の朝日岳
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) B
今週の朝日岳
昨年より1ヶ月も早い雪解け

こちらが朝日岳山頂から続くバーンで、稜線からこちらに移動して滑走することとになります。左上が昨年同時期の画像、右上が今週と同じ積雪状態の昨年6月中旬の画像。そして、下段は今週の画像です。昨年より1ヶ月早い雪解けを示しています。こちらでは先週と同じ雪解けスピードです

 

【頂上小屋の除雪作業】

頂上小屋

剣ヶ峰直下にある頂上小屋。今年も除雪作業が始まりました。

 

昨年同時期の頂上小屋
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2014/05/24〜25) B
今週の頂上小屋
昨年よりも積雪量がかなり少ない

左は昨年同時期の様子。屋根にも多くの雪が残っていて、小屋全体が完全に埋まっている状態でした。しかし、右の今週の画像ではすでに扉下まで除雪が進んでいます。昨年と今年とでは除雪回数が異なりますので、一概に申し上げられませんが、昨年よりも積雪量がかなり少ない状況です。

 

小屋の裏側は完全に埋没

それでも小屋の裏側は完全に埋没しています。日差しが当たって緩んだ場所からスコップで掘り進めます。

 

早ければ6月上旬に営業開始

頂上小屋の主人の話では、例年よりも除雪作業が進んでいることから、昨年よりも早い6月上旬には営業開始したいとのことでした。

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