ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2015/05/30〜31) C

Top-page > Index > Page:  1  2  3  4  5 

(Update:2015/06/04)

 

【畳平に到着、畳平周辺】

濃霧、気温3℃ − どんなに暑くても防寒着持参で

8時の畳平の気温は3℃、ご覧のとおりの濃霧に包まれています。アウターなしでは肌寒いコンディションです。ほおのき平を出発した時の気温は15℃でしたから、気温差は12℃もあります。そのため、出発時点で寒さはなくとも、防寒着は必ず持参する必要があります。

 

8時40分、急速に天候回復 −雲が急いで逃げてゆく

これが同じ日の画像かと思うほど天候が劇的に回復します。8時40分、何の前触れもなく一気に青空が広がり、それまでかかっていた雲が南の空に追いやられて行きます。寒冷前線の通過で急に雨が降ったりすることはよく見られますが、好転する方向で天候が急転することは珍しいことです。

 

夏のノリクラ常連の面々

夏のノリクラの常連の方々の姿も見られるようになり、そろそろ、夏スキーのシーズンが始まろうとしています。

 

鶴ヶ池雪渓へ

今日は岐阜県側の鶴ヶ池雪渓で滑走されるとのこと。例年なら6月下旬まで滑走できますが、積雪量の少ない今年は6月中旬ごろがタイムリミットかもしれません。

 

お花畑の谷間 − 重厚な雲海の向こうに白山

先ほどまでの濃霧はいったい何だったのだろうと思わせるほどの見事な青空、そして、お花畑の奥の谷間をしっかり確認してみると、重厚な雲海の向こうに白山の頂が頭を出している様子が確認できます。山麓はこの雲海の下にあって、まだ濃霧がかかっています。そのため、ご覧のように畳平ではよい天候にも関わらず、乗鞍スカイライン事務所のある夫婦松付近では視界が悪く、乗鞍スカイラインの自転車は9時40分からようやく可能となりました。

 

不動岳 鶴ヶ池

ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は、畳平の東にある鶴ヶ池。

 

昨年同時期の3週間後の不動岳
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) A
昨年同時期の2週間後の鶴ヶ池
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2014/06/14〜15) C

こちらは今週の雪解けとほぼ同じ状態の昨年の画像、不動岳は昨年より3週間早く、鶴ヶ池は昨年より2週間早い雪解け状況です。雪解けスピードは先週より遅くなっています。

 

お花畑 お花畑遊歩道部分

こちらはお花畑の様子。雪解けが進み、遊歩道の一部が出ています。乗鞍環境パトロールのお話では、ショウジョウバカマが一部開花し、ハクサンイチゲの芽吹きが確認されたとのこと。まだ、5月だというのにかなりの勢いで高山植物の生育が進んでいます。

 

全体で昨年より3週間早く、遊歩道部分は3週間以上早い雪解け
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) A

こちらは今年と同じ積雪状態の昨年の画像。左の全体画像では昨年より3週間早い雪解け、お花畑の遊歩道部分では昨年より3週間以上早い雪解けです。

 

不消ヶ池 富士見岳

不消ヶ池、富士見岳においても、昨年より雪解けが早い状態です。

 

【肩の小屋へ】

肩の小屋・コロナ観測所分岐点
昨年より3週間も早い雪解け

畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。昨年より3週間も早い雪解けです。

 

大雪渓 位ヶ原

分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。

 

昨年同時期の3週間後の大雪渓(左)と位ヶ原(右)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) A

こちらは今年と同じ積雪状態の昨年の画像、大雪渓・位ヶ原ともには昨年より3週間早い雪解けです。先週よりも雪解けスピードが遅くなっています。

 

肩の小屋方面 −分岐点より先は積雪

分岐点から肩の小屋方面はご覧のように完全に雪に覆われています。歩きやすいようにステップ(ルート)が作られていますので、冷え込んで踏み跡が硬い場合を除けば、通常の登山靴で対応可能です。ただし、この先の山頂方面に向かう方は、ここよりもさらに急斜面になりますので、アイゼンの携行が必要です。

 

昨年同時期の肩の小屋への専用道(フェンス)
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2014/05/31〜06/01) C
今週の肩の小屋への専用道(フェンス)
積雪は昨年より2〜3メートル以上少ない

ご覧のフェンスを比較していただくと、昨年よりも2〜3メートル以上も積雪が少ないことがわかります。

 

【肩の小屋】

昨年同時期の肩の小屋周辺
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2014/05/31〜06/01) C
今週の肩の小屋周辺

 ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年同時期の肩の小屋東側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2014/05/31〜06/01) C
今週の肩の小屋東側
積雪量は昨年よりも3メートル以上少ない

 他のエリアと同様にこの付近も積雪量が少なく、小屋の東側では昨年よりも3メートル以上少ない状況で、昨年の6月下旬頃と同じ状況です。

 

昨年同時期の肩の小屋西側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2014/05/31〜06/01) C
今週の肩の小屋西側
昨年より1ヶ月ほど早い雪解け

また、西側では、ご覧のようにほとんど雪解けが完了し、1ヶ月ほど早い雪解けです。

 

肩の小屋の東側の斜面 キバナシャクナゲの開花 − 5月中の開花は過去にない

肩の小屋の東側の斜面では、ご覧のようにキバナシャクナゲが咲き始めました。この付近のキバナシャクナゲの開花は、例年6月中旬から下旬ですので、今年は2〜3週間も早い開花で、これまで5月中に開花したことは、知る限りではありません。

 

宇宙線・コロナ観測所前の公衆トイレ − 利用可能

宇宙線・コロナ観測所前の公衆トイレは、今年は積雪量が少なかったことから、乗鞍スカイラインオープンに合わせて、5月15日から利用可能になっています。この先、頂上小屋の営業が始まるまでは、山頂方面にはトイレはありませんのでご注意ください。

Next>>  Page5 【稜線へ】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  Next>>