ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2015/06/13〜14) A

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(Update:2015/06/18)

 

【乗鞍岳春山バス、大雪渓に到着】

気温9℃ − 少し肌寒い

春山バス始発便が到着した8時過ぎの大雪渓の気温は9℃。少しばかり肌寒さを感じる状況です。

 

動くにはちょうど良い気候 − アウターを着込む方・そうでない方半々

しかし、動いている分にはそれほど寒さを感じるものではなく、アウターを着込む方とそうでない方は半々です。そして、きれいな青空がまぶしく、その明るさは梅雨明け後のコンディションそのもの...

 

「そろそろシーズン終盤かな...」 「雪があるうちはイジでも来ますよ!」

「そろそろシーズン終盤かな...」と言いつつも、今日も一本杖を持参でお越しの左の常連の方。そして、「雪があるうちはイジでも来ますよ!」と、公言される右の常連の方。お顔が拝見できなくなるのはさみしい限りですので、可能な限りお越しくださればと思っています。

 

「滑るのは大好きなんだけど、登るのはちょっと...」 ゲートを設置して

綺麗に晴れ渡れば、足取りも軽くなるもの。先週からシーズンインして、これから夏スキー本番の大雪渓でのトレーニングに挑みますが、「滑るのは大好きなんだけど、登るのはちょっと...」 でも、登るもの体力増強には欠かせないものです。

そして、今週もボーダーの方々がゲートを設置して練習する様子がありました。今日は3レーンも設置され、同時にスタートするトリプルレースが行われ、かなりの盛り上がりで、その歓声は稜線付近でも聞こえるほどでした。

 

大雪渓から県境方面は立入禁止

大雪渓より県境方面の県道乗鞍岳線は、すでに除雪作業は完了しておりますが、雪解けによる落石の懸念が残っています。そのため、大雪渓のトイレ前にご覧のようなバリケードが設置されています。不用意に立ち入らないようお願いいたします。

 

【大雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2014/06/14〜15) A
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2015/06/06〜07) A
今週の大雪渓入口
昨年より1週間早い雪解け

こちらは大雪渓入口付近の様子。左上が昨年、右上が先週の様子で、下が今週の画像。昨年・先週よりも30〜50センチほど少なく、昨年より1週間ほど早い雪解けです。雪解けスピードは先週とほぼ同じです。

 

大雪渓入口の看板 大雪渓入口の道路法面

左の画像では大雪渓入口右側にある「高山植物などの採取は禁止...」の看板は足元付近まで雪解けが進んでいて、右の画像では道路の下を通る排水溝の一部が確認できる状況になってきました。

 

昨年同時期より1週間遅い大雪渓入口付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) D

こちらは2枚ともに昨年同時期より1週間遅い画像。今週の雪解けとほぼ同じであることがわかります。そのため、今週は昨年よりも1週間早い雪解けで、雪解けスピードは先週と同じです。

 

昨年のトイレ付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2014/06/14〜15) A
先週のトイレ付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2015/06/06〜07) A
今週のトイレ付近
昨年より2週間早い雪解け

こちらは大雪渓とは車道の反対側に位置する場所で、左の画像は昨年同時期の1週間後の様子、右の画像が先週で、下段が今週のものです。今週は左上よりも雪解けが進んでいて、昨年よりも2週間早い雪解けと推測できます。本来なら昨年同時期の2週間後の画像と比較すべきところですが、画像がないため1週間後の画像と比較しました。

 

昨年同時期の2週間後の登山道入口
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.8(2014/06/28〜29) A
今週の登山道入口

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。今週に入って登山道を示す標識が姿が先週から現れるようになって来ました。昨年と比べると2週間早い雪解けで、雪解けスピードは先週と変わりありません。

 

昨年同時期のモーグルコースの岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2014/06/14〜15) A
今週のモーグルコースの岩
唯一ここだけ昨年より積雪が多い

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが画像の中央に写るモーグルコースの岩です。そのためモーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

先週より雪解けスピードが遅くなって、昨年より1週間遅い雪解け状況を見せています。。他のエリアが昨年より1〜2週間も早い雪解けを見せる中、昨年より積雪量が多い箇所はここだけです。

 

大雪渓から肩の小屋へ向かう夏の登山道(青線)

大雪渓から肩の小屋へ向かう夏の登山道は、先ほどの登山道入口からモーグルコースの岩の左側を通っています(青線)。しかし、現時点ではまだ雪の中に埋まっていて、登山道は現れていません。

 

登山道はまだ雪の中 − 誘導ロープに沿って進んでください(岩・ハイマツ帯の左側へ)

そのため、ご覧のような誘導ロープが本日設置されました。現時点では、モーグルコースの岩の右に行っても問題ありませんが、雪解けが進むと、右側は岩場とハイマツ帯が生い茂り、先に進むことができなくなります。そのため、誘導ロープに従って登ってください。

 

昨年同時期の1週間後の石碑の岩
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) D
今週の石碑の岩
昨年より1週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。先週になってようやく姿が現れました。昨年は例年並みでしたが、今週は昨年より1週間早い様子がみられます。

 

【大雪渓下部 U、モーグルコース】

モーグラーが集まる

今年は各地のスキー場や山岳地帯で積雪量が少ない状況がみられ、夏スキーヤーが例年よりも早めに大雪渓にお越しになっています。

 

この時期は各地からノリクラに集合

ウインターシーズンは各地のホームゲレンデに戻って練習をしますが、スキー場の営業が終わってこれからは全国各地からノリクラに集合し、一年振りの再会という方も中にはいらっしゃります。

 

モーグルラインを滑る

大雪渓のコブのラインは先々週あたりから確認されましたが、本格的にモーグラーの方々がお越しになったのは先週あたりからでしょう。

 

今年もコブ管理人によるライン作りが始まりました

そして、今年も始まりました。スコップを持たせれば、一日中、コブ作りに精を出すコブ管理人。「今日は雪が柔らかくて掘りやすい!」7月よりも6月のほうがバーンが柔らかく、実際にバーン表面も6月のほうがスプーンカットなどもなく、滑りやすい状況です。ただ、今年は縦溝が多く見られますから、縦溝が少ないところを選びながら滑走したり登ったりすることになります。

 

「やっぱり滑りやすい!」 − モーグラーの期待を背負って

「やっぱり、コブ管理人の作ったラインは滑りやすい!」と、おっしゃるモーグラーもいて、そんな期待に今シーズンもコブ作りに勤しんでいただきたいと願っています。

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